eMaxisSlimでさらにコストを追求する。全世界に投資する(2)退職前後の投資(7)
日経平均が27年ぶりに高値を更新しましたね。
昨日は「これ一本で全世界に投資」という便利な「楽天V全世界インデックスファンド」をご紹介しました。
今日はもう一つの魅力的な方法をご紹介したいと思います。
なおこれは私が調べた範囲のことですので、間違いやさらに有利な方法があれば教えてください。
<少し手間はかかるがさらにコストの安い投信がある>
楽天全世界も十分手数料が安い投信と言えますが、少し手間をかけるとさらに安くする方法があります。さらにこの方法にはプラスのメリットもあります。
eMaxis Slimを利用する。
三菱UFJ国際投信のeMaxis Slimという手数料が最安レベルの投信があります。
(手数料は変化するので現時点ではということです。会社のHPは
現在全世界をカバーする投信はここからは残念ながら出ていません。
時間の問題だと思われますが、担当のかたぜひ早く出してください。
現時点ででているものは(9月29日時点)
1 日本株(Topix)0.159%(税抜き)時価総額45億円
2 日本除く全世界 0.142% 22億円
3 日本を除く先進国 0.1090% 227億円
4 新興国 0.189% 92億円
5 米国S&P500 0.16% 34億円
これらを組み合させると全世界のファンドを自分でつくることができます。
楽天全世界と同じようにするには日本8.1%先進国82.4%新興国9.5%の割合になります。
細かいことですが、楽天全世界とeマクシススリムでは基準とする(ベンチマーク)インデックスが異なります。
韓国が楽天バンガードでは先進国に、イーマクシスでは新興国に分類されます。
韓国の1.6%が加わりますので厳密にはイーマクシスでは新興国が11%になります。
しかしほとんどパフォーマンスには差がないので計算が便利なように
日本10%、新興国10%、先進国80%で組むます。手数料は楽天より安くなります。
さらに、年間経費は目論見書に当初記載されたものと、実際に運用された報告書から割り出した実質のモノとでは差が出るのが普通です。
最新の実質コストをくわしく計算された「しんたろうのお金のはなし」というブログがありました。引用させていただきます。詳しくはしんたろうさんのブログをご覧ください。
【楽天・バンガード・ファンド】実質コストが明らかに! 第1回決算運用報告書。eMAXIS Slimとも比較。 - しんたろうのお金のはなし
エクセルにまとめました。
ブランド名 | 銘柄名 | 年間経費% | 報告書からの実績 |
カタログ値 | 最新実績 | ||
楽天V | 全世界 | 0.2296 | 0.502 |
全米 | 0.1696 | 0.311 | |
新興国 | 0.2696 | 0.601 | |
米国高配当 | 0.2096 | 0.467 | |
eMaxisSlim | Topix | 0.1717 | 0.178 |
先進国 | 0.11772 | 0.197 | |
新興国 | 0.20412 | 0.389 | |
米国 | 0.1728 | 新発 | |
日本以外全部 | 0.15336 | 新発 | |
組み合わせ | 0.132 | 0.214 |
(1)実質コストはしんたろうさんのブログより。
(2)年間経費は運用会社目論見書によるもの。スリムは税抜きなのでそろえるために税込みに統一しました。
(3)組み合せは日本10%新興国10%先進国80%で計算しています。
(4)スリムの米国はS&P500です。最も一般的な米国インデックスです。
(5)楽天全米はS&P500より広く企業をカバーしています。両者の差はわずかです。
<両者の違いを比べると>
(1)楽天全世界の年間経費も高いとは言えない。一つで済ませたい人には便利。
(2)さらにコストを追求する人にはスリムの方が安い。
(3)千円とかでもコストが上昇するわけではないので、毎月15日に1万円とか定期的に買えば分けて買っても面倒さはない。
(4)分けて買っていると「どの市場が調子が良いか」とかの情報が一目でわかる。
将来的にさらに勉強しようとする人は分けた方が関心は高まりやすい。
★このブログサイトでも有名な「つみたて次郎」さんの9月23日の記事に楽天とスリム全世界(日本を除く)をていねいに比較した秀逸な記事があります。どうぞご覧下さい。
楽天VTとeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)を徹底比較 | つみたて次郎の貧乏投資日記
<米国を分けるとさらによくわかる>
全世界の54%、日本を除く先進国の65%を占める米国を分けるとさらにわかりやすくなります。
その場合の比率は日本10%新興国10%米国10%先進国70%となります。
パフォーマンスやコストは上記組合せとほとんど変わらないでしょう。
これら全世界への投資を50~100%組み入れれば、角のとれたまるい投資になります。
そして、さらに、特定の国や業種のETF、個別株に取り組む発展性もあります。
いつ、どれだけ買っていくかについては次回に書きたいと思います。
お願い 下の米国株の所をクリックしてランキングに戻っていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。