来るべき下落時=買いチャンスの方針とワナ
米国株投資家のみなさんこんにちは
2018年7月5日(木)記
ブログの記事が「たまに」になって申し訳ありません。
米国株はダウが依然として200日線を下回った状態、S&Pが50日線を割った状態でさえない展開です。
一日の動きを見ても、引けにかけて大幅に下げる展開で、「弱い」と言わざるを得ません。
今後789月は例年弱い時期でもあり(昨年はそうではなかったが)当分さらなる弱い展開も覚悟しておいた方が良さそうです。
この機会を利用して、私の過去の株式投資を振り返っています。
現在のレベルの高い状況からすると幼稚でお恥ずかしい限りですが、当時としては全員がそんな中にいたので、私だけがレベルが低かったわけではありません。
しかし、それを差し引いても反省の余地があるのは確かです。
特に、リーマンショックのような大幅に下落して「何もかもが買い時だった」時期での投資には大いに改善の余地があります。
リーマン時には私はほとんどの株を売却した後で、投資できる資金もふんだんにありました。
チャンスと見て買ったことは買ったのですが「不満の残る内容でした」
何より規模が小さかったことが不満です。
荒れ狂う相場の中では誰しもが「おおらかな気持ち」になれなかった点はありますが。
反省を踏まえて今日は買い時について考えてみたいと思います。
1 今後来る大幅下落の規模や時期はわからない。
いつどのくらいの規模で、それがどのくらい続くかは私には予想がつきませんし、予想すべきではないと思っています。
それは「予想すること」が大きなリスクにつながることがあると思うからです。
2 下落幅で判断すべきではないと思う点。
高値から20%下げた時点で投資家は飛びつきやすいと言われています。
私にも経験があります。
買いたかった株が20%も下げると「買い得」に見えます。
多くの場合は実際に買い得になるのですが、大幅下落の場合は、下げトレンドで買ったことになり投資はうまくいきません。
この場合、自己ルールで損切りラインを決めて速やかに損切りすれば、それ以上の損は防げます。
しかし、会社に惚れていると、さらに以前の高値の印象が強いので、なかなか5%とか10%とかのラインで損切りができません。
そうこうしているうちに買値から20%以上も下落すると今度は損が大きすぎて損切りができません。
ほとんどの人に経験があるのではないでしょうか。もちろん私にもあります。
3 市場は常にオーバーシュートする。
上にでも下にでも市場は常に行き過ぎます。
高すぎた基準から見て「安くなった」と喜んでも意味はないわけです。
4 結局市場を基準にするしかない。
自分の判断を基準にすることが、リスクが高いとなると結局は市場を基準にするしかありません。
5 最安値にドカーンと投入を夢見てはいけない。
リーマン後からの株価を今振り返ると、アマゾンで15倍ほどグーグルで10倍強と大幅に上がっています。
もっと手堅く見える、ビザやマスターでも10倍を超しています。
さらに、VGTでも5倍を超しています。・・・
そんなのを振り返ると、「あの時にドカーンと買っておけば今頃は・・・」というのは投資家の誰でもが妄想することではあります。
でもそんなことはあり得ないし、してはいけないと決めています。
それは、「その時点が大底だ」なんてわからないことだからです。
6 結局は市場の機嫌をうかがいながら慎重に投資を積み重ねるしかない。
明確に大底が確認できれば問題はありませんが、そうでないことも多いです。
「買いチャンスだ」とチャートで判断したら、小さくても買いを入れます。
そして様子を見ながら買い増して積み上げます。
この方法は買いコストが上がりますから、最初にドカーンと買うより不利ですが、リスクもまた減ります。
7 ベストである必要はない。アバウトでいい。
リーマン後に戻ったとして、アマゾンを一本買いするなどできませんしする必要はないと思っています。
そうでなくても大幅下落時の買いには考えることが多いです。
「いつ買うか」「何をどれだけ買うか」・・・
そんな中で、素人がベストの解答ができるとは思えないし、行動が鈍ってしまいます。
まとめ
個人的には、SPインデックスと下落幅の大きいVGTでいいと思っています。
そして含み益を得たら、少しずつよりベターな銘柄に置き換えます。
もちろんより有利な個別株が初めから買えればそれに越したことはないですが。そう都合よくいくとも限りませんし。とにかく欲をかくとろくなことがありませんから、満足のラインを決めておくのは有意義と思います。
これで前回の「規模が小さすぎた」点は解消すると思っています。
でももう年なので、そんなに大きな投資をするつもりはありませんが。
あとがき
米国株は今現在微妙な位置ではありますがまだ余裕があります。しかし中国など新興国はすでに年初から25%ほどの下落になっています。
そうすると、米国株がこれから20%ほど下落すると新興国の下落幅は50%近くに達して、相当な暴落の水準と言えます。
個人的には大幅下落はこれから数年のうちにいつ来てもおかしくないと感じています。
以上です。それでは皆様のよい投資を!
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