含み益は実現益より心理的には重要だ。
米国株投資家のみなさんこんにちは
2018年5月9日(水)記
さて本題です。
皆さんは、含み益と実現益のどちらを優先していますか?
私は、税金の問題がなければ(他に損があるとか)実現益が価値が高いと思っていました。
だって、含み益というのは減る可能性もあるからです。
それに対して、実現益はもう確定していて減ることはありません。
でも考え方を変えた方がいいかもと思ってます。
その理由は、昨日示したリスク許容度と関係があります。再掲すると
変動幅(%)=期待リターン±2σ(σは標準偏差)
になります。
リスク許容度はこれに投資額を乗じたものになります。
ところが、すでに含み益がある場合は若干変わってきます。
リスク許容度が100万円で(マイナス100万円までは大丈夫)含み益が100万円あると
変動幅はマイナス200万円まで大丈夫なことになります。
これに実現益を入れるかどうかは見方が分かれますが、ふつうは入れないと思います。
そうすると、自分のリスク許容度が変わらないとすると、含み益が大きいほど余裕があることになります。
含み益を増やすことを目標にしてみたらどうでしょう。
利確はなるべくしないで、含み益を増やすことは投資家心理の克服につながる。
有名な投資家心理の一つに、「投資家は利確が早すぎる、損切りが遅すぎる」というのがあります。
「利益が乗っている今こそ、早く利確しないと」という心理が働くのです。
でも、実現益でなく、含み益の最大化を目的にすると、この焦りはなくなります。
利確するのは、利益をえること以外の場合になります。
●会社の将来に不安がある。
といった理由です。
株価が実力以上に高すぎるというのは理由に入るかどうかわかりません。
とにかく、本人はギリギリまで利確をしないように頑張るでしょうから、この投資家心理の弊害は解消されます。
一方の早めの損切りの方はどうでしょうか。
含み益を増やすためには、含み損が増えることは防がなければなりません。
早目に損切りする十分な動機があります。
損切りすると、実現損になるわけですが、そしてそれがとてもいやなので、損切りをしないで先のばしするのですが。
含み益が減ることが実現損より優先すれば、さっさと損切りができます。
ドルコスト法は採用できない。少なくとも当分の間は。
効果が実証されている有効な方法に「一定額積み立て法」があります。
先日の水瀬さんも「お金は寝かせて増やしなさい」で推奨されていました。
しかし、ドルコスト平均法は、株価が上昇傾向にある時は含み益が増大していきますが、下落傾向のときは含み損が増えます。
数年の辛抱だ。と言われますが、その数年の辛抱がなかなかできないのです。
長期的に見れば、例えば20年後から見ると、今の買値が1%高いか安いかなどは誤差の範囲で全く問題になりません。
だから投資タイミングは投資の効率に影響を及ぼさないというのは理論的には合っています。
人は理論のみにて生きるにあらず。
感情を持った生身の人間ではなかなかそうはいきません。しばらく下落相場が続くとほとんどの人は積み立て投資はやめるでしょう。
安値で買うことは心理的には大きな意味がある。
理論的にはタイミングを計る必要はないという主張もあります。
しかし心理的には安値タイミングを探ることは大きな意味があります。
それは投資を継続させるという役割です。
<まとめ>
●含み益を増やして、許容度を高め投資に余裕を持たせる。
●どうしても必要な場合を除いて利確をせずに含み益の積み上げを図る。
●新規に買う場合は、慎重に買いタイミングを見極める。
少量の投資から初めて、少しずつ買い増していく。
●5%の損になれば少なくとも半分は損切り。一けた台の損で損切りを終える。
結局はみなさんが実施されている方法になりますが。
私としては「含み益」と「損切り」の新たな効用を確認・実感しました。
いつもにましてまとまらない内容で恐縮です。
それでは皆様のよい投資を!
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