リスクと期待リターンを考える。過去は米国株優位。
米国株投資家の皆さんこんにちは
2018年5月8日(火)記
今週は堅調ですね。
自分のリスク許容度に合った投資は不可欠ですね。
私もリスク許容度を能力的に高める必要がありますがそう簡単にはビビりの性格は変わりません。
そこで、投資内容のリスクを数値的に計算できないものかと勉強しました。
水瀬ケンイチ著「お金は寝かせて増やしなさい」がためになりました。(山崎元推薦)
フォレスト出版1500円
とにかく筆者が実際に投資している方でしかも長年ブログをしていらっしゃる方というのは、とても親近感がわきます。
いろんなブログを見たつもりだったけど、見落としてました。
ブログは- 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
だそうです。またじっくり読みます。
さて本題です。
上振れ下振れの幅=期待リターン±標準偏差σ×2
で表されています。2σで95.5%の起こり得る確率をカバー。
この期待リターンと標準偏差にどの数字を当てるかでかなり違いそうです。
同じ本に「ファンドの海」というブログが紹介してあり、
長期投資予想/アセットアロケーション分析 ~ 投資信託のガイド|ファンドの海
そこで計算式が載っています。とても便利です。それによると、リスクは2σを取っているようです。
<各投資資産の期待リターンとリスク>
日本債券 期待リターン1.00%、リスク5.40%
先進国債権 3.50%、13.25%
日本株 4.80%、22.15%
先進国株 5.00%、19.59%
新興国株 9.25%、26.25%
となっています。
水瀬さんの意見では
(1)先進国債券は不要だ。
理由、リターンは日本債券より高いがその分通貨で下落する。
これは賛成です。さらに付け加えれば、これから債券は利上げによって、①安くなりそう、②値動きが激しそう、だからです。ということでナシ。
(2)日本国債券の割合が大きくリスク許容度に影響する。
株式の割合は「100-年齢」という説もあるそうです。これは使えます。
私なら、100-66=34%が株式の割合です。納得です。
ここで疑問なのは、日本債券で1%のリターンのために5.4%ものリスクを取るのはいかがなものかという点です。
水瀬さんは、個人国債を奨めておられます。個人国債と現金ではどちらが安全なのかが判断がつきません。利率を別にしてです。言われてみれば、証券会社の預り金の保証の上限は1000万だそうです。銀行と同じですね。一つの証券会社に日本円を集めるのは問題アリかもですね。
米国株はどうなんだろう
先進国株と一緒くたになっているので、米国株の期待リターンと標準偏差が気になります。morningstarで見ると、期間は5年です、リターンは実績。
5,8 | 対象 | 標準偏差 | リターン |
VT | 全世界 | 10.14 | 9.19 |
VTI | 全米 | 9.99 | 12.07 |
S&P | S&P500 | 9.86 | 12.96 |
VEA | 米以外先進国 | 11.36 | 6.36 |
VWO | 新興国 | 15.02 | 3.77 |
QQQ | ナスダック | 12.68 | 19.2 |
EWJ | 日本 | 11.8 | 6.89 |
(1)何と、米国だけの方が全世界よりも、米以外先進国よりもリスクが低くなっています。(期間の取り方で違ってきます、この場合はという意味です)
それなのにリターンは米以外よりも2倍も多くなっています。
(2)新興国はリスクは高いのにリターンは見合っていない。
(3)日本は米以外先進国とほぼ同じ。
日本だけに投資するのは、リスク対リターンが全世界より低く割に合わない。(全体としては、そして過去はという意味です。個別株は別の話です、)
(4)アップルやアマゾンなどのハイテク大手が多いナスダック上位100社のQQQは対リスクで見るとリターンが割がいい。(あくまで過去の話です)
(ここまでの結論)
1 「ちゅり男」さんが提唱されるVTをVT=VTI+VEA+VWOの3つに分けて買うというのは、的を得ています。
それぞれの買い時は異なるかもしれませんから。
5年のスパンで見ると、新興国は成績が良くないです。この一年では米国並みに回復しているがリスクを考慮すると割がいいとは言えない。
2 QQQはリスクの割には過去5年はリターンが素晴らしかった。ここ1年でも2倍近い。VTIの一部をQQQにするのもいいと感じる。(VGTも良かったが改編になりそうなのでQQQを取り上げた。)
3 確かにVTはリスクとリターンのバランスが取れている。
「そこまで細かく面倒なことはできないし気にしない」という方には、VTはよくできていると思います。リバランスも自動的にするそうですし。
でもまだよく理解できているわけではありませんので、もう少し突っ込んで考えたいと思います。
以上です。
それではみなさんのよい投資を!
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