トランプは中東の緊張を利用しようとするだろう。
米国株投資家の皆さまこんにちは
2018年4月12日(木)
シリア情勢を受けて昨夜はやや軟調でした。
しかし、下げ幅はS&Pでー0.55%と小幅でした。
トランプのやることには理解できないことが多いですが、今回のシリアの化学兵器使用理由の攻撃は多くの人の共感を得られそうです。
多くの死者が出ていますし、WHOも化学兵器による被害をレポートしています。
あとは、具体的に誰がやったかですが、これは明確にはわからない可能性が高いです。
アサド政権かロシアかでしょうが、両者はかなり親密に行動しており、特定するのは至難と思えます。
イラン制裁とアサド対策はオバマ前政権の失政のしりぬぐい。
本当は、イランの経済制裁を簡単に解くべきではなかったでしょうし、アサド政権に対しても「好き放題にさせる」ことは問題だっと思います。(個人の考えです)
オバマ前大統領も迷ったでしょうが、結局「事なかれ主義」を貫き、枢軸国側になめられる事態になりました。
ノーベル平和賞受賞者としては、ミサイルを撃ち込むことに抵抗があったのでしょう。
「中間選挙」「大統領再選」を有利に進めたいトランプにとっては、願ってもないチャンス到来です。
子供達が、化学兵器にやられた映像が流れましたし「正義の味方」として、ミサイルを撃ち込むことができます。
それで、シリア情勢が好転するとは思えませんが、選挙対策としては大いに有効です。
米国に批判的なフランスまでが協調を示しています。
米英仏連合軍の攻撃になるでしょう。
トランプとしては解決しない方が好都合。
トランプとしては、ロシア、イラン、シリアの強力な「悪の枢軸」の、仮想敵国があった方が、再選の可能性はぐんと高まります。
トランプの好感度は低いですが、ロシア、シリア、イランも好感度の低さでは負けていません。
トランプが安心して争える数少ない貴重な相手です。
米国をICBMで攻撃すると宣言している北と合わせて、緊張が持続して、大統領再選もあり得るかもしれません。
ですから、緊張感は大切にして、大統領選まで引っ張る予定でしょう。
戦争中は指揮官(大統領)を替えない風習があるそうですから。
だからトランプはあらゆる交渉で「一切妥協せずに強気で押してぶち壊す」方を選択するでしょう。
原油高騰は米国にも好都合か?
中東情勢を受けて原油が上昇しています。67.15ドル。
供給過剰が心配されていましたから、産油国は大助かりでしょう。(ロシアもだけど)
石油企業も値上がりしています。(XOMを先月売った私には先見の明がなかった)
近年は、原油の値下がりが、株価下落につながっていましたから、原油の高止まりはいい傾向と言えます。
以上です。今週の金曜日はSQの清算日です。荒れやすい日として有名ですから、攻撃と重なれば、あるいはその雰囲気だけでも大きく下落する可能性もあります。
みなさまの良い投資を!
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