ハイテクバブルの兆候はあるか?
米国株投資家の皆さまこんにちは、チンギスハンです。
2018年3月10日(土)記 暖かい
いやー米国株は強かったですね。S&Pで1.74%の上昇で、50日線をしっかり上に抜けました。
2月初めの下落が「長期金利の急上昇」、2回目の下落が「貿易戦争懸念」です。
長期金利は2.89%(+0.98%)で大して変わったとは思いませんし、貿易戦争懸念も、カナダとメキシコが除外されただけで、根本的な懸念はまだ残っています。
今年の金利上昇も4回を織り込みつつあるようです。
それでいてこの力強い上昇ですから、上がるのも下がるのも、「理由はあってないようなもの」「何かの理由にかこつけて大きく変動させている」感じもします。
さて、最近はアマゾンよりもネットフリックスNFLXが急上昇しています。
2000年をはさんで「ITバブルが起こりそして崩壊しました」
その時はPERが100とかまで平気で買われました。
今回もAMZNとかNFLXはPERが200を超えています。
ハイテクバブルの入り口に、あるいはもう途中に入っているのでしょうか?
私的にわかる範囲で考えてみました。
Yahoo | SBI | 十億ドル | ||||||
3,10 | 株価 | PE | 予想PE | MC | 1y% | 6m% | 1m% | 平均 |
VGT | 184.31 | 37.1 | 20 | 36.8 | 21.4 | 11.4 | 23.2 | |
QQQ | 173.16 | 31.3 | 62 | 31.8 | 18.7 | 10.3 | 20.3 | |
VTI | 143.3 | 30.5 | 681 | 17.4 | 12.1 | 6.4 | 12 | |
VOO | 256.15 | 27.5 | 410 | 17.4 | 11.5 | 6.1 | 11.7 | |
VT | 76.5 | 23.9 | 16 | 17.9 | 8.6 | 4.8 | 10.4 | |
NFLX | 331.44 | 265.1 | 116.9 | 143 | 135.2 | 82.4 | 31.6 | 83.1 |
AMZN | 1578.89 | 256.7 | 189.9 | 764 | 85.2 | 61.4 | 16.8 | 54.5 |
AAPL | 179.98 | 18.5 | 15.4 | 913 | 29.4 | 11.9 | 12.9 | 18.1 |
GOOGL | 1160.04 | 64.4 | 27.2 | 808 | 37.6 | 24.9 | 11.2 | 24.6 |
MSFT | 96.54 | 78.4 | 50.5 | 743 | 48.7 | 29.3 | 9.6 | 29.2 |
BRKB | 212.94 | 11.6 | 17.6 | 525 | 21.7 | 19.7 | 8.2 | 16.5 |
BABA | 190.35 | 46.9 | 46.6 | 489 | 84.1 | 9.4 | 8.1 | 33.9 |
NVDA | 245.33 | 50.9 | 38.9 | 148 | 147.5 | 45.2 | 8 | 66.9 |
V | 124.51 | 41.3 | 28.6 | 281 | 38.8 | 17.3 | 6.1 | 20.7 |
〇緑色はインデックス、ETF〇1年、6か月、1か月の上昇率とその平均です。この1か月の上昇率の高い方から並べています。
(1)インデックスでは、PEが高いモノの方が上昇率が大きい。
(2)個別銘柄でも、年間を通してみると、PEの高いものが上昇している。
(3)米国株は安い水準にはない。むしろ高い水準にあると思える。
(4)アリババはアマゾンと似た事業形態だと思われるが、ここ半年以降の伸びがアマゾンより相当低い。中国企業という点がリスクとしてとらえられているかも。
→中国企業についてはまた調べたいと思います。今後相当な期間、習体制が続くと思われるので、AリスクととらえるかB安定ととらえるか、という判断です。
(まとめ)
1 PEから見ると買われすぎ、バブルっぽく見える、ただしハイテク株についてはPEの尺度が機能していないようだ。
2 割高、割安といった基準で買われているのではなさそうだ。
3 高PEの株の方が値上がりが大きい傾向がある。
結論
前回のITバブルの時ほど、極端ではないが、市場がPEに鈍感になっているように見える。
ハイテクの株価がいくらが適正なのかがよくわからない。→買われるから、よけい買われる循環に入っているかも知れない。これはバブルの特徴です。
対応
すでに保有のもの・・・十分に利が乗っているでしょうから、このまま保有で問題ないと思います。
新規保有・・・個別銘柄・・・私には判断がつきません。
ただ、アマゾンについては、これから取り組める分野や可能性を考えると、アップルの時価総額を越えてもおかしくない気がします。(個人的見方です)
ETF、インデックス・・・VGTなどは個別株並みに高騰しています
前回のミニバブルをすでに抜いて上昇中です。
しかも、RSI67と過熱感は前回よりも少なくさらに上昇の余地があります。
個別株でもそうですが、史上最高値を抜いていますから、「売りが減り」(投資家は上昇中の株は売りにくい)、需給関係からは、さらに上昇の可能性があります。
今後どうなるか、今年中この勢いが続くか、などは全くわかりません。
上昇している株は買いたくなる。
という不思議な投資家心理があります。反対に下落中だと、どうしようもなく売りたくなります。
「決して近づかない」という選択もあります。
でも、急上昇しているのを見ながら我慢するのもつらいです。
そんな時は、「1株でも所有する」という方法があります。
私はアマゾンで1株買い(1株攻撃と呼んでます)をしています。
もちろん、もっとしっかり買うのもアリです。例えばの話です。
不思議なことに少ししか買っていない株は、面白いほど上がるものです。
<これからの展望と取り組み>
予測、予想はなるべくしないことにしていますが、大まかなイメージを勝手に書きます。
1 ちょっとした材料で大きく株価が動くのは高値圏での特徴です。過剰に振り回されないようにしたいです。
2 このように大きく動く場面は、プロは得意です。一般の方でも好きな方、得意な方は多いです。特に日本株経験者。
3 主力の投資とは別にして、「経験を積むいいチャンス」ととらえて、1株とか、少額で売買してみるのもいい経験になります。→日本株では、グロース株は最低数百万が必要なことも多い。→ワンタップバイというサイトでは千円から、米企業に投資できます。手数料も意外(失礼)と安いです。しかも、昼間にも取引できます。
(会社自体の信用度、安心度、は私は全く知りませんので、多額のご利用は良く調べてからなさってください。)
4 これからいろいろな障害や悪材料がでても、結局は米国株は伸びていくととらえていらっしゃる場合には、今後何回もあるであろう、下落局面は買場面になります。
個人的には
S&P、VT、VGT+AMZNorQQQ、のうち買いやすいものを買う方針です。
VGT、QQQの最高値での買いはスルーです。アマゾンの1株攻撃はアリです。
結論
バブルは後になってみないとわからないそうです。そういう観点からは、今が「ハイテクバブルの入り口、途中だった」という可能性は否定できないと感じます。ただし確証は何もありません。
以上勝手なことを書きました。今後も波乱は続くと考えているので、いろんな角度から、リスクを考えています。NFLXはあまりにもわからなくて手が出ませんが、AMZNはPE以外は「社会変革」の主役になり得ると考えています。ちょっとしか買っていませんが。
それでは皆様のよい投資を!
お願い 下の米国株のところをクリックしてランキングに戻っていただけるとランキングの点数が上がるのでうれしいです。ご面倒ですがよろしくお願いします。