チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

大幅下落時に買うには平時の準備が必要だ。

 米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。

2018年3月4日(日)記

(コメントありがとうございます)

昨日の記事でコメントをいただきました。ありがとうございます。

<やまさんから>

いつも勉強させていただいております。私も定年まであと数年となり、リタイア後の過ごし方をいろいろと思索する日々です。

さて、一つ質問ですが、よろしいでしょうか?最近、米国の長期金利が上昇し、その影響で株価が不安定になっていると理解していますが、であれば、この機会に米国債を購入するのも10年程度の期間で老後を考えるには有利な商品ではないかと思いますが、いかがでしょか?

ご返事 

お答えできるほどの技量はないので「自分ならどうする」ということで書かせていただきます。

おっしゃるように米国長期金利の上昇で債券も急落中です。

米国株式市場も2月のミニバブルを頂点にして一気に波乱含みです。

リスクが少ないという観点から言えば、少ない方から、日本円<米ドル<株式・債券

の順番だと思います。株式と債券の順位はわかりません。

今年はすべてで波乱が続きそうです。今より有利な投資タイミングは株にしろ債券にしろ、今年中に何回もある気がします。

米国債自体はとても固い商品だと思います。満期まで持てば額面割れはありません。でも当然為替の影響は受けます。

昨日記事にしましたが、VGLT(バンガード長期国債ETF平均17.3年)などが値動きの参考になるのではないでしょうか。ここのところの動きはとても大きいです。

米国債はいつでも売買できる便利な商品です。じっくりと値動きを研究になって、有利なタイミングで買われるのがいいのではないでしょうか。既発の方が有利なことが多いそうです。

自分なら現時点では日本円保有でチャンス待ちで行きたいです。

<アマゾン太郎さんから>

持ち家ですか?夫婦2人で年金10万円でやっていけるのですか?

 ご返事

説明が足りませんでした。

1 地方ですので持ち家です。でも築30年なので修繕費とかかかります。

2 家計について。

夫婦2人で分担しています。光熱費、食費等は半額負担です。

半額負担分と私の個人分を合わせて10万という意味です。家内は働いていて収入があります。家内の支出額は私は知りません。

 

この1か月ほどで市場のムードが変わってきました。整理すると

1 パウエルリスク・・・市場とは距離を置いた感じ。上から目線。

2 トランプリスク・・・自分が選挙で勝つために米国の利益を顧みずに勝手に行動。

3 長期金利上昇リスク。

3回は当たり前で、4回もそれ以上もやるかもという、FRBの強気の姿勢に市場はびびっています。

そもそもそんな利上げに米国経済が耐えられるのか?という疑問があります。

心配されるのが「腰折れリスク」です。

過去の歴史を考慮すると、50%は見ておく必要はあるかなと感じます。

投資家はつい「たこの糸を出しすぎる」とバフェットさんの指摘にもありました。私も当たってます。

 

先日のリタイア準備の投資のリスクを整理しました。

リタイア前後からの5年間の投資でどのくらいの成果とリスクになるかを整理しました。仮の話で恐縮です。一つのモデルとして作りました。

1 毎月投資・・・NISAで毎月楽天全世界と全米を5万円ずつ購入。

2 スポット投資・・・適当な時期に投資。

(5年後のリスク管理シート)

リスク管理表      
毎月投資分 5年後 万円  売買ナシ
  リスク 保有額
全世界 2 300 600
全米 2 300 600
小計   600 1200
リスク平均     2
スポット投資分    売買アリ
  リスク 保有額
USD 1 0 0
米債券 1.5 0 0
小計   0 0
VTI,IVV,VOOなど 2 300 600
VGT 3 200 600
AMZN 5 100 500
小計   600 1700
合計   600 1700
株式リスク平均   2.83
スポットリスク平均   2.83
海外資産合計   1200 2900
海外リスク平均   2.4
日本円保有額   1800 1800
振り向け可能額 300  
差引残高   1500  

注 VGTをQQQならアマゾンは不要。配当は無視。増えた分も無視。

(1)資金は3千万と仮定しました。

(2)最終的な海外投資は50%まではOKと見ます。

(3)5年後に1200万円、10年で1200万+スポット分の投資ができます。

(4)アマゾンはリスクの高い銘柄の代表として入れただけで奨めているわけではありません。リスク管理をしながらなら、投資もできるという例です。

(5)VGTだけでも構いません。アマゾンが入っていないので別に入れました。

 QQQ(ナスダック上位100社)ならアマゾンも入っています。

(6)リスクは主観的、大ざっぱなものです。

(7)毎月分は動かしません。スポット分は売買OKです。

(8)スポット分はナシにしてさらに息の長い投資もOKだと思います。この表はチャンスが来た時に買ったとして作っています。

 

チャンスに買うには?

素人は大幅変動時に急には動けません。平時の準備が大事だと考えます。

上記は私が作った稚拙なものですが、自分にあったものを作ってリスクを「見える化」し、自分にどのくらいの余力があるのかを数値で確かめておくのが便利かと思います。

大幅下落時に素人が買えないわけ。

20%とかの大幅下落だと、自分の保有株もそれだけ下落しています。

その時にも十分な含み益があったり、精神的に強い人なら問題ないですが、通常はマイナスに転じています。

自分のリスクの持ち分を使い果たしているので、新しい投資にまで気力が行きません。

平時にシュミレーションしておく必要がある。

20%の下落で自分はどうするかを、あらかじめ考えておくと行動しやすいと思います。

安値時に買えなくてもいいと思う。

後から考えると、「しまった、チャンスを逃した」となりますが、もともと、素人が安値で買ったり、高値で売ったりすることはできないことです。

大幅下落時に売るというNG行動さえとらなければ合格と考えます。

(参考)上記ETF等のデータを上げておきます。最後の平均は5年、1年、6か月、1か月の上昇率の平均です。(%)

インデックスETF            
3,4 株価 増減% 年配当 年経費 5y% 1y% 6m% average
VT 74.31 0.47 2 0.1 38.4 14.5 7.2 14.3
VTI 138.22 0.63 1.62 0.04 68 13.3 9.4 22.1
VOO 247.36 0.53 1.69 0.04 69.1 13.4 9.4 22.4
VGT 176.5 1.12 0.92 0.1 140.8 31 17.8 47.9
QQQ 165.99 0.92 0.77 0.2 131.3 26.3 14.4 43.1
AMZN 1500.3 0.46 0 0 491.1 76 55 156.4

VT全世界、VTI全米、VOOS&P500、VGT情報、QQQナスダック100、

(1)VTIとVOOはどちらでもいいようです。

(2)VGTのほうがQQQより上回っています。QQQは全米よりいいです。

(3)VGT以下は入れなくてもいいです。でも、過去もこれからも成長の中心になるように思います。

以上です。仮定の話で恐縮でした。

それでは皆様のよい投資を!

 

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