チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

インデックスと比べて、リスクとリターンが見合っているかチェックする。

米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。

2018年2月25日(日)記 雨

先日の記事の続きです。

全世界(VT)より全米株式(VTI)の方がいいのでは?

という意見があります。

パフォーマンスや動きの少なさ等で優れているという考えです。

2つの概要を比べてみます。(ドル建て)配当は加味せず。数字はグラフを読んだもので正確ではありません。

        10年 5年 1年 リーマン後
2,25 株価 年経費率 配当 上昇率 上昇率 上昇率 上昇率
VT 74.09 0.1 2.11 49.6 41.7 13.9 178.5
VTI 140.96 0.04 1.71 119.9 74.1 14.8 282.9

(1)10年前(2008年6月)からの上昇率は2倍以上の差がついています。さらにVTには半分は米国が含まれることを考えれば、ここ10年の成績は全米が圧倒的に良かったといえます。

(2)リーマン時の安値からの上昇率もかなりの差があります。

リーマン後の米国の回復と成長がいかに大きくそれ以外の国との差がいかに大きかったかがわかります。VTは米国の好成績を他の国が足を引っ張っている感じです。

確かに全米の方が成績がいいというのは確かに数字的な根拠があります。

それでも私は、いくらかの部分はベースとして全世界を保有すべきだと思うのです。

その理由は、

(1)全世界は、特定の地域や国を選んでいない。→リスクのベースになる。

(2)全米と比較すると低く見えるが、それでも十分な上昇だと思えること。むしろ米国の成績が良かったととらえるべきだと思う。

(3)米国に集中した場合よりは劣っているが、他の地域に投資していれば、米国を外すことになり、平均としてはVTより悪かったと思えること。

シニアの場合はこの「外さない」という点が大きなメリットだと思うのです。

投資対象のリスクの基準がわからない。

素人投資家はリスク管理が下手だと言われます。だから、プロのように思い切った投資も躊躇します。

だから、私はVTを保有し基準にすればスッキリすると思うのです。(別に保有しなくても構わないけど)

そうすると、他はVTを基準にしてリスクとリターンのバランスをはかりにかけて投資できます。

全米が全世界と比べてリスクがそう変わらないと判断すれば、米国への投資が選択されます。

※ここで、米国のリスクが全世界と同じか低いと判断される人は初めに帰って、インデックスはすべて米国で保有という結論になります。

選ぶことによるリスクとリターン

ここ10年ほどは米国を投資先に選んだ方は、より大きなリターンを得ています。

反面、世界の平均よりも低い地域も約半分あったことになります。

当たり前ですがあることを選択すると、結果は必ず平均よりかい離し、いいか悪いかのどちらかになります。

分野(セクター)でも同じことが起こる。

同じ米国に投資しても、セクターによって大きな差が出ます。上と同じように比較しました。VGT情報セクターETF、VDC生活必需品セクターETF、配当は加味せず

        10年 5年 1年 リーマン
2,25 株価 経費率 配当 上昇率 上昇率 上昇率 後上昇率
VT 74.09 0.1 2.11 49.6 41.7 13.9 178.5
VTI 140.96 0.04 1.71 119.9 74.1 14.8 282.9
VGT 177.51 0.1 0.92 236.4 143.5 32.4 439.5
VDC 139.83 0.1 1.71 114.6 38.8 -1.4 182.3

VGTはVTIを大きく上回り、VDCは下回っています。

これをみると、VGTに投資するのが効果的だったといえます。反面ここ数年特にこの1年はVDCは大きく平均を下回っています。(セクターインデックスの場合です)

生活必需品も魅力的な分野だと言われてきました。投資した人も多いでしょう。

どう考えればいいのでしょう。

インデックスでいいと腹をくくれば、より有利な投資先が見つかる。

私はシニアですので、最終的には全部インデックスでいいと思っています。(全世界と全米)

そうすると、個別株(セクターETF)は、インデックスと比べて「確かに有利だ」という自分の判断で行われます。

判断はしばしば外れます。また状況が変わることもあります。四半期決算でもがらりとかわります。投資家のせいとばかりはいえません。

修正ははるかにしやすくなる。

自分のイメージと違った方向に株価がすすんだ時の対応ははるかに簡単になります。比較対象があるからです。

例えば、アップルなら、VGTやVTIと比べて、成績が予定通りでなければ、入れ替えることになります。

個別株はそれだけリスクが大きいですから、インデックスよりも成績がよくて当たり前です。全く個人的に、しかも大ざっぱにいえば、25%は上回っている必要があると感じます。

今年の場合だと、VTIが15%上昇なので、18.75%の上昇が合格点ということです。リスクがさらに高いと考えられる銘柄は75%プラス(26%)くらいでしょうか。

(上昇率だけで判断するのは大いに問題があると思いますがここでは例としてシンプルにしました)

不合格なら、インデックスに入れ替えれば解決します。その時利益が出ていれば抵抗もないです。

私たちは(というか私は)買値よりも上回っていれば、ついそのまま放置しますが、とっているリスクに見合っていない可能性があります。

保有株もチェックして、インデックスに置き換えるべきものは置き換えようとしているのはこの理由からです。

投資は出口戦略が大事。

とよく言われます。投資するときは「うまくいく」ことを信じてするわけですが、そして「優った方を選択した」と思うのですが現実はしばしば狂います。

そんな時うまく対処できるかどうかはその後の投資を大きく左右すると考えます。

熟達者の方の投資を見ると「思いがけないリスクが増大したとき」躊躇せずに処分しています。どうしてそんなにきっぱり決断できるのだろうと思っていました。

自分には「難しい」と思っていましたが、インデックスを基準にして数値化していくことでやりやすくなったと感じています。また詳細は報告します。

なるべく売買回数は少なくしたいのでリスクに見合ったリターンが得られてずっと保有できるのが理想です。でも必要な時には「機動力」「フットワーク」も必要だと思います。

以上です。いつもながらたどたどしい記事でした。長い文をここまでお読みくださりありがとうございました。

それでは皆様のよい投資を!

追伸 3月の利上げは織り込みつつあるようですね。あとは今年4回の利上げがあるか、そして、それに耐えられるかが焦点になります。まだまだ波乱はありそうです。

クマどんさんへ、昨日の記事にコメントありがとうございました。「金融緩和の終盤ではビッグテーマ関連のグロース株にシフトする」というのは説得力があります。アマゾンとかグーグルでしょうか。もっと知りたい内容ですね。

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