追い込まれて売らされるのはNGだけど、リスク軽減の売りはOKだと思う。リスク管理(1)
米国株投資家のみなさまこんにちは、チンギスハンです。
2018年2月21日(水)記 暖かい
米国株は、インデックスを見ると、何事もなかったかのような感じですが、中身はかなり荒れていますね。
以前買った配当狙い株が、1月末に私のミスで売れずに、そのまま下落しています。
KO、JNJ、PG、XOM、MOなどです。ハイテクのアマゾンなどは最高値更新なのに歯がゆい限りです。下はこの1年比較チャートです。一番上がSPインデックスです。
PG以外保有があります。
S&Pを上回っているものは一つもありません。
MOとPGは1年前より安いです。
日本人には人気のある銘柄です。「高配当デフェンシブ銘柄の再投資ホールド
戦略」を採用している方も多いでしょう。
どう考えたらいいのでしょうか?下落に強いという印象があったのですが。
(1)米国でインフレが進んでいる→長期金利上昇→債券との競合で高配当銘柄が売られる。という流れのようです。債券、リートも下落している。
金利上昇にはハイテク株が弱いという方もいましたが、今のところそうなっていません。NVDAやアマゾンはぐんぐん株価が上昇しています。
(2)今後については全くわかりません。3月に利上げがあると4回も可能になり、本格引き締めも意識されるので予断を許さない。
1年に3回の利上げなら、平均して利上げの確率は75%。3月22日のFOMCに注目です。この前後でまた大きく荒れる展開が予想されます。
今日の本題です。リスクをなるべく軽減してストレスが少ない投資をするには何がポイントなのでしょう。
「何があっても黙ってそのまま保有」というのもあるでしょう。
インデックスならそれもありだと思いますが、個別株の場合はやはり避けられるリスクなら避けたいものです。(私の場合です)
振り返ってみたいと思います。
下は保有があるKOコカ・コーラです。
(1)直近高値から10%下、昨年末からは5%安い水準にあります。
(2)2月初旬の下げがきついです。
(3)決算とか詳しいレポートは他の方に適切な記事がありました。2/16決算発表。
この記事はコカ・コーラを分析するのが目的ではないので省かせていただきます。
(4)長期平均線をいったん割り込み、上昇して再度はね返されています。緩やかな上昇トレンドが崩れていますので、しばらくは不安定な動きをしそうです。最悪期は脱したと見ています。でも、下落時の出来高がそんなに増えていないので、まだ売りのエネルギーはありそうです。利確に押されやすいか。
(5)会社自体に問題はないので、あわてず見守りたいです。
今回どう行動すれば良かったのか?
過去のことをどうこう言っても仕方がないと思う方はスルーしてください。
1 今回の下落が予測できたか・・・NO。
2 今の状態が満足か・・・NO、
何が問題だったか?(私の場合です)・・・リスクを減らす努力や試みをしていなかったこと。
(1)1月は最高値にあり、私を含めて全員が利が乗っていたこと。・・・売っても損するわけではなかった。
(2)KOは控えめだが、S&PもダウもRSIが86とか、見たこともないような高値圏だったこと。
(3)その時私が考えていたこと。・・・「こんなに過熱しているんじゃあ、買うのはやめた方がいいな。気をつけよう」、つまり片側からしか見ていなかったのです。
「買いたい」気持ちが前に出すぎて、「前のめりな」気持ちだったのです。
私の場合はインデックスに入れ替えの予定だった。・・・チャンスと見て売るべきだった。
リスク軽減のために「売る」という行動が取れなかったのです。
場面によって「売る」行動を分けて考える。
よく、「株は売りが難しい」とか「下落時に売るのはNO」とか言われます。
どうも私たちは「売る」という行為をネガティブにとらえているようです。
今回のKOのケースでは、50日線を(75日線)を大きく割り込んでからの「売り」は、追い込まれての売りですから、やはりNGだと思います。
でもS&PのRSIが80を超えた1月22日以降、KOだと47.5ドルくらいからの売りはポジティブに考えたいです。
それはリスクを減らすことになるからです。
(1)S&PはRSIが80を超え買われすぎの状態。しかも最高値だった。
(2)RSIが80以上は買われすぎというのは市場参加者の共通認識だ。
(3)理由は何であれ、下落の可能性は高かった。
「たまたま今回大きく下げたからそんなこと言っているんだろう。」と言われそうですが。
確かに今回は10%程度と比較的大きな下落でした。2、3%の下落でRSIを下げてさらに上昇の可能性はありました。
でも先が見通せない以上、それをいうなら、さらに大きな下落が来たかもしれません。(実際そのうち来るかもです)
リスク管理の面からとらえていなかった。
のが原因です。人には「現状維持バイアス」がありますから、行動しないことに対しての違和感はありません。
最高値更新の高揚感の幸福の中に私もいたのです。
最高値更新中の株はリスクが高い。
高値更新中では、だれもが含み益があり、あえて売るという行動をとる人が少ないです。だから株価は真空中を駆け上っていきます。オーバーシュートするわけです。
しかし、一旦下落に転じると、投資家の平均買いコスト(平均線)が安いために谷が深くなります。いわゆる「山高ければ谷深し」といわれる現象です。
上昇のエネルギーも大きいけど、下落の潜在エネルギーもまた大きいことになります。つまりリスクが高いことになります。
期待値の大きい資産から期待値の小さい資産に替えてリスクを減らす。
期待値の一番小さい資産は現金ですから、この場合は現金化が最適になります。税はかかりますが利益も得られます。
リスクを減らす検討はすべきと思う。
いったん冷静に検討して、「売らずにそのまま保有だ」というのは、確かな選択だと思います。
でもはなから、検討しないのは、もったいない気がします。
「売ること」=悪、してはいけない、慎むべき、のイメージが強いのかもしれません。
頻繁な売買は、そんなに効率がいいとも思わないし、そもそも私などは出来もしません。
しかし今回のような「教科書にあるような買われすぎ」の場面では、リスク管理の面から、「一旦現金化してリスクを減らす」ことを検討することが必要と感じました。
実は、大幅下落時のリスク軽減について書くつもりだったのですが、いつもながら長くなりましたので次回にします。
以上です。それでは皆様のよい投資を!
コメントありがとうございました。
<鎌倉見物さんへ>ブログ始められたそうですね、あとで読ませてもらいます。一緒に刺激を与えあいましょう。楽しみにしています。
<アマゾン太郎さんへ>名前が覚えやすくて素敵ですね。いかにも伸びそうです。今後ともコメント等よろしくお願いします。
お願い 下の米国株のところをクリックしてランキングに戻っていただけると、ランキングの点数が上がるのでうれしいです。ご面倒ですがよろしくお願いします。