チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

今回の下落は買いか?市場とFRBの利害は食い違う。

米国株投資家のみなさん、こんにちは、チンギスハンです。

2018年2月11日(日)記

今回の下落をチャンスととらえて買いたいという方も多いようです。

買いのチャンスかどうかを考えました。個人的見方です。単なる参考に留めてください

結論から言うと、買いのチャンスではないと考えます。買いたい個別株があれば別です。ここではインデックスの話です。

S&Pの2年チャートです。

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きれいな上昇トレンドです。上昇の方向きも昨年の11月まではほぼ一直線です。11月からは傾きが急になって1月末にピークを迎え、9%ほど下落して現在に至っています。

以下はあくまで私の見かたです。

(1)長期上昇トレンドは維持されている。理由は後述。

 また、「もう10年も上昇が続いているので、そろそろ下落入りだろう。」という意見もありますが、10回偶数が続いているのでそろそろ奇数だろうというのと同じで科学的ではありません。

(2)今回の下落は、減税を材料に上に行き過ぎた調整の可能性が高いと見ます。

(3)グラフが見にくいですが現在50日線と200日線の間にあります。下のグラフ参照

<今が買い時ではないと思う理由>

1 大きく下落したように見えるが最高値から9%の下落にすぎない。

2 1月高値を抜くのは難しい気がする。

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(3)今買ってもさらなる下落の可能性はある。

(4)25日線と200日線の間に収まる確率が一番高いと思う。

(5)短期に利ザヤを狙うには、数%のためにリスクを取るのは合わないと思う。

 長期投資の場合は、もう少し様子をみて、安定してからでも、さほど買値は変わらないように思う。

(6)3月のFOMCに向けて、まだ波乱の可能性があると思う。

<個別株投資では>

(1)今回の好決算銘柄は、4月、5月の1Q決算に向けて、上昇の可能性があります。

だからある程度のリスクを覚悟で今から仕込んでおくのはアリだと思います。3月のFOMC以降は上昇しそうです。

(2)保有株の入れ替えはリスクが変わらないならアリだと思います。

 

FRBは今回むしろ喜んでいる

と思います。だからダドリー総裁は不用意に「些細なことだよ」と発言したのでしょう。(この人超イケメンだけど不用意な発言が時々ある)

FRBはジレンマから解放された。

金利のさじ加減ほど難しいものはありません。

一番よくあるパターンは、引き締めが緩く(遅く)景気が過熱→あわてて引き締め→腰折れ→株価暴落です。

FRBの抱えていた問題点。

1 短期金利(FF金利)を上げても長期金利が上がらない。→今回解消。

2 インフレ率が上がらない。→このところ順調。

3 失業率が低下しても賃金が上がらない。→上がってきた。

4 リスク資産が上がりすぎ。→今回の下落でかなり解消。

本来なら、大きな不安が解消されたのですから、喜んでいいはずですが、市場はそうではないです。

市場は、常に自分の短期的な利益を追う。からです。

長期投資家からすると、将来の大きなリスクが消えたので、むしろ喜んでいいのではないでしょうか。

FRBにとって都合のいい点。

1 FRBが行動したわけではないこと。

 長期金利の上昇が調節機能を果たし「債券安」「株式安」が起こりました。

債券バブルが弾けそうだ。

 債券の値下がりはきついです。下は中長期国債ETF、AGGのチャートです。

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ロボアドのウエルスナビにも組み込まれています。今年に入って2%の下落。たった2%ですが、債券ですから結構きついです。年間配当2.5%。

債券保有はリスクヘッジとしては適していないと思う。

ウエルスナビにシニアとして運用を頼むと、多くの割合がこの債券での運用になります。

そうすると1月からの1か月で2%それに為替が5%ほど。結構な値動きで、しかも下落です。今回、ロボアドの解約が相次いだそうですが、これだけの下落を、「シニア向け」で見せられると、ビビる人は多いと思います。

米国株のリスクヘッジは、債券より「日本円」が適していると思う。

米国人なら、株式のヘッジは債券くらいしか逃げようがありません。

しかし、「日本円」は都合よく、株式が売られると上がります。日本人には都合がいいです。

だから、株式、債券50%ずつに投資するのなら、半分を株式だけに投資して残りは日本円で保有しておいた方が、下落時に強いし、追加投資にも便利と考えます。

つい12月まで債券ETF、BNDを保有していて、危うく損なく売って離れました。だから債券が安心とは私にはとうてい思えません。

世界の株式時価総額が85兆ドル、債券は169兆ドル。

債券市場は株式市場の2倍の規模があります。世界経済にとって大変重要ですが、私たち個人投資家は関わらない方がいいと考えます。いい時はいいのですがね。

2 バブルの可能性がほぼなくなったこと。

 株式がバブル化し、そして崩壊する、は誰にとっても最悪です。

でも、今後FRBは過熱を抑えるには引き締めのふりをすればいいことになりました。楽です。

3 懸念が消えて、今後も上昇トレンドは続く。

長期投資家には、懸念が消えて、より安心できるようになったと感じます。

でも、この程度ではFRBは3月の利上げをしないとは言わないだろうから、波乱含みは続くと思っています。

まあ、安心して見守ろうと思います。

以上です。それではみなさまのよい投資を!

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