リタイアシニアの株式投資の問題点。リスクを避けるために。(1)
米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。
2018年2月1日(木)記
BA、MSFTと好決算が続いているようです。保有の方はおめでとうございます。私もほんのちょっとだけど持ってます。今日はアマゾン、グーグル、ビザなどの発表がありますね。
さて、私はこのブログの中では珍しい「リタイアシニア」です。
最近のブログにリタイアに向けての投資の準備の記事もありました。まだ十分に準備の時間がある人が多いでしょうから何かの参考になればと思い記事にします。
(初めに)
私は投資歴だけは長いですが、ブランクも長く、1年ちょっと前に米国株投資を始めました。成績は、誇れるほど立派なものではありません。ややプラスと言ったところです。S&Pには劣っています。
私が抱える問題点の中にはシニアにありがちなものと私自身に固有なものがあると思います。だから、この記事が全員に当てはまるわけではありません。シニアでも投資のうまい人はたくさんいます。私はうまくありません。
問題点1 自分の能力が大したことない。と自覚するまでが大変だ。
見かけは白髪が増えたりして、強制的に「年寄り」を理解させられるのですが、「中身はまだまだいける」とたいていの人は思っています。
「でも実際は自分の能力は大したことない」のです。
これが自覚できていれば、ほとんどのリスクは避けられ、問題も少ないと感じます。
私は1年かかりました。
今なら先日、記事にしたように米国株投資のリタイアシニアとしての解はわかります。ベストではないかもしれませんが。
S&Pとかのインデックスに全部または少なくとも半分は投資して、残りを個別株で選択することです。
平凡な方法はつまらなく見える。
始めたときに、そのようなインデックスETFがあることは知っていました。なぜ選択しなかったか?
「配当が物足りなかった」からです。あるいはそういう理由を自分でつけたのかもしれません。
それで高配当銘柄を探して投資を始めたわけです。
それはそれで悪い方法ではありません。むしろ人気のある方法だと思います。
でも大切なことが抜けていました。
高配当銘柄投資は相当な力量が必要だ。
当時選んでそして購入した銘柄は、JNJ、KO、PFEファイザー、MO、PM、VZとかいった銘柄です。それぞれが米国で立場を築いている大企業です。業績もそれなりに安定しています。
みなさんはご存知のように、一見波風のなさそうなデフェンシブ銘柄でも、保有を続けるには平たんな道ではありません。
米国ではちょっとでも予想を下回ったり、問題が出てくれば容赦なく売られます。その問題を把握したり、決算の何が問題かを理解するのは、相当に高いリテラシーを要求されます。
決算書をみても、初めの頃は、ギャップとかノンギャップとかの違いがよくわかりませんでしたから。(今でもわからない点は多くある)
つまり自分の力量を超えていたのです。
だれかが簡単そうにやっているからと言って、誰にも簡単にできるわけではないのです。「スポーツと一緒です」、無責任に「そこはスイングだろう」とか「このホール何で右に曲げるかなあ」とか茶の間で好き勝手にいいますが、やってみると・・・
「あなたはシニアなんだから・・・」と言われても素直には聞けない。
株式投資の経験が少しでもあれば「私には力量はありませんから簡単なのをお願いします」とはなかなか言えません。プライドが許さないからです。
ここで、相手の話を10分ほども黙って聞ける人は、ほよどの力量の人です。
それに日本株と米国株の違いもあります。
日本株では、それこそだれも知らないような株を買う方が「通」の感じがして、利益も大きそうです。実際にマネー雑誌で成功した人の体験を読むと、知らない銘柄がいっぱい出てきます。カリスマと言われる人が、「トヨタ」とか「三井物産」とかはあまり聞きません。よくぞ見つけてきたなあ、と言われるような会社を推奨するのがカッコいいです。
一方、米国株では、超大企業でも、むしろ、中小よりもいいパフォーマンスをたたき出します。そのジャンルのトップ企業がパフォーマンスリーダーであることも多いです。
結局インデックスに帰ってくる。たぱぞうさんもおっしゃってました。
いろいろやって、やっぱり「インデックスが優れているなあ」と気づくわけです。精神的な労力の投入の割にはパフォーマンスが安定しているメリットを痛感するわけです。
時間があれば自分で経験するのが一番だと思う。
若いうちからこのことを理解していて、インデックスの積み立てをするのはもちろん、優れた方法です。でも、体の芯から理解するためには、個別株の投資を思う存分やってみるのもいいと思います。その理由は
(1)投資額の少ないうちに失敗していた方がいいから。
(2)なるべく若いうちにいろんな投資の経験をしておいた方が、リスクに耐えやすいと思うから。です。
それに全体を母体として割合を見るとインデックスを上回るのは難しいですが、インデックスを上回るパフォーマンスを上げておられる方も、このブログサイトには多くいらっしゃいます。
インデックスとそう変わらないなら、若いうちは個別株が良くて、シニアになるとインデックスがいいのでは。と思います。
やはり個別株の方が学べることは多いでしょうから。
高配当株への投資はシニアにはどうか?
たぱぞうさんの最新のブログにも、質問の方に答える形での
60歳で月額配当金10万円をつくるには - たぱぞうの米国株投資
というのがあり興味深く読ませていただきました。
早くからそのような準備をされることはとても大切で素晴らしいことだと思います。
自分のように65歳の直前から準備をしたものとしては、少しうらやましいです。
シニアといっても、リテラシーのレベルはそれぞれですから、最適解はそれぞれにあるのでしょうが、わたしなりの感想では
配当収入は株式保有のモチベーションになる。
理論的には、高配当をもらえなくても、その分株価が上がれば税率は同じなので、配当は関係ないとも言えます。
しかし、気分的には、毎年4回配当をもらえるのは、「投資していて良かった」と思える瞬間です。
株式投資はいい時ばかりではありません。でも市場に居続ける、つまり保有し続けるのが、たいていの場合はベストになります。
株価が低迷していても、配当をもらうことで保有がストレスなくできるならそれは十分な理由になります。
だから、高配当株に投資されるのは有意義だと思います。
問題がなければそのままでシニアになっても続ければいいし、ストレスを感じれば「インデックス」に切り替えてもいいと思います。
早くから高配当株に慣れていけば、シニアでもストレスは感じないことでしょう。
次に能力的な問題について書こうと思ったのですが、長くなりましたので、次回にします。
それでは皆様のよい投資を!
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