投資家心理の見える化が移動平均線とRSI。市場より1ミリほど強気になる。
米国株投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。
2018年1月11日(木)記
3回にわたって行動経済学からみた投資家の陥りやすい面を見てきました。
私が投資家心理や、行動経済学に興味があるのは私自身そうした失敗をしてきたし、しやすい性格だからです。
「思い込み」が激しいのかもしれません。防止策としては情報の入り口を複数にすることが重要です。どんなにカリスマといわれる人でも、一人の人の言うことを信じすぎるのは危険です。
移動平均線は投資家心理のグラフ。
投資家一人一人の顔は見えなくても、ありがたいことにその心理を数値化して見えるようにしたものがあります。
その最強なものは皆さんもお使いの移動平均線でしょう。
株式投資家の中にも、「データを分析して勝てるわけじゃあないし、するだけむだ」という人もいます。
その姿勢はもったいないことだと思っています。その理由は、投資は「人間」がするからです。
人間は70億人確かに全員が違います。日本人と米国人では違う面もあるでしょう。気候や風土、歴史、国などで違いはあるものの、投資家心理として共通しているものも多いです。
将来、AIが投資の主流になるまでは、移動平均線は大切な武器です。
投資家心理が関係ない投資の仕方もある。
毎月決まった額だけ、投信で積み立てているような場合は、市場の動向は関係ありません。高かろうが安かろうが、一定額を買い増すのみです。
ずっと右肩上がりであった米国の方がこういう方は多いかも知れません。
日本市場の経験者の方が、投資家心理を読むのは上手いと思う。
でもそうでない方法をとるなら、やはり移動平均線の学習は不可欠だと思います。
もっとも、バフェット氏やその他の天才たちのように、株式の絶対的価値がわかる人には不要かも知れません。他の投資家の動向など関係なく安ければ買えばいいだけの話だからです。
市場が不安定で上下しやすいほど、投資家心理も大きく動きます。そうすると、米国市場よりも動きの大きい東京市場でもまれてきた方の方がその能力は高いことになります。
どの平均線をとるかによって、景色ががらっと変わる。
私は、長期平均線には200日線を、そして25日と75日を使ってます。
でもサイトによってデフォルトの平均線は違ったりします。
投資理論的には「買い値」は意味がないが、投資家それぞれには大きな意味を持つ。
いくら合理的でなくても、投資家は自分の買値を基準に考えます。株価がそれ以上なら嬉しいし、下なら悲しいです。だから平均線よりもはるか上を進んでいるBAなんかは保有者グループは幸せであふれているでしょうし、逆に下回っているGEなんかは悲しみに満ちています。
儲かっている人たちは、ゆたりと構え、心にゆとりがあり、性急な行動はとりません。
一方、下回っている場合は、投資家に心の余裕がありません。
200日線、75日線、25日線のどこに株価があるかで、それぞれの投資家の気持ちも様々です。
もちろん、全平均線よりも上にある時が最強です。投資家心理も全員が強気です。みんなが強気なので、株価は異常な高値に上っていくことになります。BAみたいに。
買場らしい買場もなく上昇してきました。私は200ドル弱で、やっと「高値掴み」覚悟でちょっと買いました、ほんのちょっとです。たくさんお持ちのりょうすけさんがうらやましいです。
それでも今となればそんなに高値で買ったことにもなりません。ほんと不思議なものです。
BA 320.26ドル+0.57%、予想PE29.51、配当2.21%
でもこういう例は少なくて、たいていは3本の平均線の間にあります。買った時期によって、3者3様の心理と行動があります。
意味がないと思われるチャートも、投資家の気持ちが込められていると思えば、親しみがわいてきます。
RSIは暴走を止めてくれる、勇気を与えてくれる。
平均線の次に重視しているものにRSIがあります。
RSIそのものは統計でのデータ処理に使うもので、株式とは何の関係もありません。
良く使われるのはRSI(14)ですが、RSI(9)も使われます。どちらなのか注意が必要です。9の方が動きが鋭いです。私は14が好きですが。
求め方は(ご存知の方はスルーしてください。)
RSI(14)の場合
14営業日のうち、上がった日の割合(%)を求める。上昇の幅は関係ありません。
70以上が過熱と言われますが、最近はトレンドが一方方向に傾きやすいのか、NYでもダウとかの主要指数でも80とかを越したりもします。昨年の秋には日経平均で100もありました。
RSIが高くても必ず下がるとは言えない。
RSIが80以上あっても、必ず下がるとは言えません。あくまで統計上の指標だからです。だから、RSIをよりどころにして空売りをするのは無謀です。でも、売り時の指標や、買いを思いとどまるのには役立ちます。
売ってその後上昇しても「まあ、RSIも80を越していたし、あそこで売ったのは納得がいく」と自分に言い聞かせられるからです。
また、買いたくて仕方がない時も、冷静になる材料を与えてくれます。
「チャンスはいくらでもある」と考えれば、無理して指標に逆らう必要もありません。
RSIは下のMACDと組み合わせてみるとより精度が増します。(といっても1つの指標でしかありませんが)
市場が弱気の時に1ミリほど強気になる。
今は上記のグラフでもわかるように平均線のはるか上方に位置して投資家心理は強気です。ほとんどの投資家に利益がでておりチャートからはそう簡単にトレンドが変わるとは思えません。
でもこれが逆になると総弱気になります。そんな時に1ミリほど市場よりも強気に振る舞うことが大事だと思っています。
以上です。昨年の一本調子の上昇とは違い今年は、本来の上下のある動きになると見ています。どんな動きになってもあわてずに済むようにしておきたいと思っています。
皆様のよい投資を!
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