ハイテク株の見通しは?
投資家の皆さまこんにちは、チンギスハンです。
2017年12月4日(月)記
前回の記事でプロや熟達者はリスクが見えすぎるのでこちらが気をつけて受け取らなければいけないというところまででした。続きです。
米国株は高すぎるか?
これについては2年くらい前からずっと言われ続けています。
ビットコインについての面白い話です。
「ビットコインは暴落する」という予想は100%当たり続けている。
高騰と暴落(創造と破壊)を繰り返してきました。しかし結果は今年14倍強(付与を入れる)の上昇です。短期的には数か月に1回は20%以上の暴落を繰り返しているのです。予想は100%当たってきました。
スパンは違いますが、米国株もずっと上昇してきたしこれからもするでしょう。バリエーションから見ると、あるいはバフェット指数も1.6だそうですから(ユキマツ氏のブログにあった)数値的には高いし、したがって調整、下落が来る可能性はあります。
ビットコインと同じで、時期と幅を指定しなければ「米国株は下落する」という予想は100%当たります。しかし、長い目で見ると上昇は間違いありません。
2009年以降は基準が違っている。
過去のデータから「今が高すぎる」ことが指摘されます。しかしFF金利が5%以上あり、長期金利も高かった時とは投資環境の基準はおのずから違っている面が多いと考えます。
ハイテク株の下落も長くは続かない。
先週はハイテクが下落しました。高すぎるというレポートがきっかけだそうです。
いわゆるプロの人の見方だと思っています。素人的には「格好の買場」と思ってます。目先下落することがあったとしても、一時的なもので、中期的長期的には上昇していくはずだからです。
<1年前からの定期点観測データは?>予想PERはSBI証券。
12,1 | 株価 | % |
1年前 |
4,1 % |
7,1 % |
10,1 % |
12,1 % |
予想PER | |
SP500 | VOO | 2647.6 | 0.82 | 202 | 6.4 | 9.9 | 13.9 | 20.2 | |
ダウ | DIA | 24232 | -0.17 | 192 | 8.3 | 10.9 | 16.1 | 26.3 | |
ハイテク | VGT | 164.1 | -0.55 | 118 | 14.4 | 20.3 | 29.7 | 39.1 | |
ヘルスケア | VHT | 155.29 | -0.12 | 126 | 9.5 | 17.5 | 21.4 | 23.2 | |
生活必需品 | VDC | 144.35 | 0.15 | 130 | 9.2 | 9.2 | 6.2 | 11.0 | |
金融 | VFH | 69.5 | 0.17 | 57.5 | 5.2 | 9.6 | 14.8 | 20.9 | |
JPM | 104.79 | 0.26 | 80 | 10.0 | 16.3 | 21.3 | 31.0 | 15.06 | |
UNH | 226.78 | -0.61 | 160 | 1.9 | 15.6 | 23.8 | 41.7 | 25.91 | |
V | 110.73 | -1.65 | 76 | 17.1 | 23.7 | 38.2 | 45.7 | 27.69 | |
MSFT | 84.26 | 0.11 | 58 | 12.1 | 17.2 | 27.6 | 45.3 | 24.71 | |
CGNX | 138.49 | -0.06 | 60 | 38.3 | 40 | 83.3 | 130.8 | 52.52 | |
NVDA | 197.68 | -1.51 | 87 | 23 | 66.7 | 104.6 | 127.2 | 51.85 | |
AMZN | 1162.4 | -1.22 | 750 | 18.7 | 29.3 | 28 | 55.0 | 300 | |
AAPL | 171.05 | -0.47 | 115 | 24.3 | 26.1 | 24.3 | 48.7 | 15.37 |
見にくい表で恐縮です。データはグラフからの目分量です。
1年前株価、4/1、7/1、10/1、12/1の1年前株価に対する上昇率です。
S&P、ダウ、各分野は対応のETFで調べています。
銘柄は私の買う候補とか、対照のための銘柄になっています。
(1)この1年は大幅な上昇相場だったので、S&Pに対しては、ダウ、ハイテクがアウトパフォームしています。ハイテクはほぼ2倍の上昇率です。
(2)NVDA、CGNXは驚異的な上昇をしている。→利確の対象になりやすい。下落するときは幅も大きい。「ここまで上昇して来れば上げすぎだろう」「まだ上昇余地は大きい」どちらに見るかは各投資家の判断です。私はまだ1つの過程と見ています。
(3)AMZN、MSFT、AAPL、Vの各大型優良銘柄もそれぞれ大きな上昇をしてきた。→米国株の場合は超大型株でも十分な上昇をしてきた。これからもそうだろう。
(4)金融セクターでは、JPM、UNHはセクターを大幅にアウトパフォームしている。セクターの中での優位性があるということだと思う。→金融セクターの中では素直に買いたい。
(5)ハイテクセクターETFは各超大型株に近いパフォーマンスをしており、ハイテクへの投資はVGTでも十分といえる。(超大型銘柄の構成比が大きいせいだろう)
AMZNやアップルは超大型株だが、かなりチャートの動きが荒い。気になる人は(自分も)パフォーマンスは若干下がるがVGTの方が安心と言える。→今週下げるようならVGTを買いたい。様子を見て金曜くらいに。
(6)バリューがいいかグロースがいいかがよく論議されるが、性格が違うので意味がないと感じる。生活必需品セクターは、S&Pの半分の上昇率だが、10%の上昇というのは十分合格だと思う。配当も高い株が多いし。
対象分野の優劣を比べても各投資家のもともとの投資基準が違う。
(7)今後の展開
一番考えられるシナリオは前回書きましたが、政治がらみ、材料がらみで、ハイテク、金融、その他にお金がグルグル移動して上下する展開です。
ここまで上昇してくると株価の値動きも荒っぽくなり、利確には常にさらされます。
しかし、大きな上昇トレンドが終わらない限り、各分野で上昇率に差はあっても、いずれも上昇していくと思います。そして長期上昇トレンドを終わらせる材料は今のところ見当たりません。(だからVIX指数が歴史的水準まで低いのだろう)
<今後の投資姿勢・方針>
1 基本的にはS&P500インデックス投資で十分と考えている。(VOO,IVV)全投資額の半分はインデックスで保有の予定。シニアなので最終的には100%でもいい。
2 ダウインデックスは、今のところパフォーマンスがいいのでS&Pの¼くらいの量を保有するのもいいと思う。
3 米国株の強みはいろいろあるが、ハイテクセクターの強さは世界NO1だ。セクターETFのVGTへの投資は有力と思う。(どこが勝っても安定して利益を得られる)
4 金融セクターは、個別優良銘柄とのパフォーマンスの差が大きいので、個別で対応したい。JPM、UNH、V(ハイテク分類だが自分的には金融の感覚)がターゲット。
以上です、自分のこと中心の記事で恐縮です。皆様の何かの参考になれば幸いです。
皆様のよい投資を!
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