チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「おじいさんのランプ」に学ぶ新スタンダードへの対応。投資の場合は?

投資家の皆さまこんにちは、チンギスハンです。

2017年11月19日(日)記

昔読んだ新見南吉の「おじいさんのランプ」という話が強烈に頭に残っています。新しいものを嫌い保守的な傾向がわかりやすいからです。

念のためにネットで文を見つけました。新美南吉 おじいさんのランプ

日露戦争のころの田舎の話です。巳之助という主人公は、ランプの先進性に気づき後進の村に導入を図ります。保守的な村人にはなかなか受け入れられません。しかし便利さが一旦わかると、導入されます。

しかし、先進性に富んでいたはずの巳之助もランプ屋という守るべき既得権益、成功体験にとらわれてさらに先進的な電灯の導入を阻止しようと行動します。

実に象徴的なお話です。私たちは自分の心の中に巳之助やあるいは村人の性格を持っています。

スタンダード、デフォルトというものは常に変化していきます。

そしてこのデフォルトの変化には上記のおじいさんのランプのような攻防が常に見られます。

どんなに便利なものができても、必ず「抵抗勢力」が一定の割合で存在します。その割合は厚い既得権益で守られた層に多いです。

携帯電話が普及してきた過程でも、「私はあのようなものは持たない主義だ」という文化人や大学教授は多かったです。意地悪に考えれば、彼らはそれらを持たなくても、職を解雇されなかったからです。

営業社員が顧客から、「携帯番号教えてくれる」と言われて「自分はあのようなコミュニケーションツールは認めません」とか言ってられません。即日くびになるでしょう。

携帯とかスマホとか必然性があるものの普及は速いです。それがスタンダードになると、そうでない生き方は難しいからです。今の高校生でスマホなし、とかラインしないとかでは孤立してしまいます。

必然性がないスタンダードチェンジはゆっくり進む。

私が若いころは、特に男子は酒とたばこはスタンダードでした。お酒の飲めない人は日本人には体質的に多いですから、ずいぶんつらい思いをされたことと思います。「男のくせに情けない」という罵声も浴びたはずです。

タバコを吸わなかった自分も「タバコが嫌いなわけじゃあないけど体質的に合わない」という言い訳を何度もしました。昔の映画をみるとカッコいいスターはたいていタバコを吸います。

年寄の喫煙率が高いのは、若いときはそれが「当たり前だった」というのが大きいと思います。周りが全部吸っていたら、自分も吸うのが普通な行動です。

医師から、「やめないと6か月以内に死ぬよ」とでも言われないと必然性は生まれません。でもそんなデータはないでしょうから、必然性はいつまでも生まれません。

田舎の年寄というジャンルに限れば、今でもタバコを吸うのはスタンダードです。「女房や子供が臭いってうるさいけどこれだけはやめられん」ということになります。話がそれました。

投資の場合はどうだろう?

「株みたいな賭け事みたいなものはせん」というのが長い間のスタンダードでした。危ない橋を渡らなくても、預金の金利でも5%とか7%とかの時代もあったのです。

また、老後の不安も、「年金で暮らせる」がスタンダードだったでしょう。

現在投資をする人が少しずつ増えているのも、イデコなどに興味がある人が多いのも、老後不安と無関係ではないでしょう。

海外投資がスタンダードになる日は来るのか?

株式投資が有利なことは歴史的な事実です。特に米国株は鉄板です。

しかし、日本人の場合、日本が大国であることもあり、日本市場から始めるのは自然と言えます。馴染みもあるし情報も多いです。

しかし、残念ながら日本市場は「初心者に優しい市場」とは決して言えません。外国人投資家と日本の猛者が争う鉄火場です。長期的には利益があるとはいえ、短期的な振幅に耐えられる人は多くはありません。

特に、今まで株式投資に対して否定的に見てきた人は、いっぺんに株式アレルギーになってしまいそうです。

米国株が安全で優しいとは言いませんが、日本市場に比べれば、難易度は2段階下がります。そのかわり為替が入るわけですが。

円から投資できる手数料の安い投信も増えましたし、この数年で一気にスタンダードになると見ています。

新しいスタンダードを早く受け入れた方が利益が大きい。

この米国株のブログをみても早くに参入した人は大きな利益を築いています。

どこかで保守的な自分を見限り、先進性に取り組む必要があるように思います。(自分のことです)

とはいえ、新しい領域は自分のイメージにするだけでも大変な勉強が必要です。年齢もあるかもしれません。自分のようなシニアは保守性もそれだけ強いのです。

仮想通貨も7月から勉強しながら、「仮想通貨の価値はその技術や性能とは関係ない」ということに気づくまでにずいぶん日時がかかってしまいました。・・・だから技術的に不十分な点が指摘されながらもビットコインの一強一択なのですが。

そういえば仮想通貨に対する偏見もまだ根強いようです。「実体がない」「実用化には程遠い」・・・その通りです。しかし需要がある限り価値は存続します。そしてその需要はますます増えると見ていますがその話はまた別の機会に。

不透明で困難な将来を担保するのは自分以外にありません

いつもながらのまとまらない記事で長くなりました。以上です。ここまでお読みくださりありがとうございます。

皆様のよい投資を!

追伸 昨日上げたビットコインの買い方で、昨晩から網を張っていたのですが、コンスタントに上昇して、一つも刺さりませんでした。でも今後も辛抱強く続けます。また報告します。CME上昇までは上げ続ける公算が強いと感じます。

ドル円は111円台までは行くと見ています。その時ドル転します。米国税制の今年中の成立は難しいと見ます。

12月決算のヘッジファンドは、決算前までに何かをきっかけにして「売りで儲けよう、利確しよう」と企んでいる可能性が高いので12月初めまでは荒れる可能性大と見ています。→買うチャンス到来。

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