チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「独身の日バカ売れ」。中国の習独裁体制はあなどれないパワーを秘めている。

投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。

2017年11月13日(月)記

11月11日が中国では「独身の日」だそうです。日本から見ると「なんじゃそれ、意味わかんない・・・」という感じですが、中国では大きな商戦の機会だそうです。

中国では日本以上に結婚へのハードルが高いようですから、今後も独身で過ごす人は増えそうです。そんな彼らが自分にご褒美を送る日だそうです。

 

アリババは1日に2.86兆円を売り上げ、16億個の荷物をさばいた。

独身の日の売上ですが、記事によると、最大手のアリババで、3兆円弱、(+40%増)荷物の個数で16億個(+35%)だそうです。中国の消費は確実に伸びているようですね。テレビでは段ボール不足が報道されていました。普段の10倍の動きだそうですから、配達網を整備するのは大変なことでしょう。過剰設備のような気もします。

外国製品も買えるそうです。国としては日本が一番多く、ちょっとうれしい気がします。そういえば炊飯器を日本で買う人が減ってますが、中国でも象印を買えるんですね。

日本、米国を抜いて通販での利用も一番率が高いそうです。こういう国はいったんその流れができたら止まらないのでしょう。電子決済も600兆円の規模とありました。

屋台で、鳥串1本でもアリペイを使うそうです。日本人でそれをやる勇気は誰にもないでしょう。IT利用は日本より先行していますね。

中国は韓国とは違う、無視できない強力なパワーを秘めている。

共産党独裁という「相容れない」体制をとっているので、私たち日本人には理解できにくいし、したくもないという面が多いですが、中国はあなどれないと思います。

GDPの伸び率や経済指標は怪しいものが多く、信用できない面は確かにあります。あるいは、著作権を重視しなかったり、自分勝手な行動が多かったりで嫌う人は多いです。

体制が違うことは強みもある。

共産党独裁で三権分立もないですから、日本や欧米とは全く違う体制です。また、過去の共産主義の体制とも違います。今回の共産党大会で習主席は全権を掌握しています。人民解放軍も掌握していますから、中国13億人のすべては習氏にかかっています。

彼は李首相などと比べるとエリート感がなく、聡明な印象は受けませんが、人心掌握と権力掌握の天才なのです。健康でさえあれば今後ずっと独裁が続くと思います。

独裁にはメリットとデメリットがあります。私たちにはデメリットが強く映ります。おそらく中国で働く日本人で、中国への永住を希望する人は0.01%にも満たないでしょう。私たちのような民主主義の完備された文明国で育った者には、デメリットは計り知れないからです。

メリットも多いです。日本では「公共の福祉」が明白な案件でもなかなか進みません。日本の主要な空港である成田空港も開港までに、予定の何倍もの月日を要しました。

中国の高速道路や高速鉄道は、ものすごい勢いで中国全土を覆いました。質は日本に及ばないことを指摘する人は多いしその通りでしょうが、ともかく重要なインフラを急速に整備したというパワーは認めなければなりません。

土地が国の土地で、接収が容易なことが大きな要因です。高速道路などは、1週間くらいでの立ち退きを要求されるそうですから日本からすると無茶苦茶です。工事も急ぐ工事は24時間ぶっ通しでするそうです。騒音問題には発展しないのでしょう。

私の良く利用する道で、川沿いの2車線道路で、急に1か所だけ1車線になっているところがありとても危険です。狭くなったところには壊れかけた小屋が建っています。20年前からそのままです。土地の交渉がこじれているのでしょう。

一人一人の権利が十分に守られていることは暮らしていくうえで安心感は大きいです。幸福感にもつながります。しかし、国の重要なプロジェクトを進める上では障害になります。地方自治体の賛成がなければ施設が作れないことは、「基地」「ゴミ処理場」「空港」「高速道路」「原発」といった嫌がられる施設の建設は非常に難しいという現実に突き当たります。日本では核処分場の建設は無理でしょう。国の発展が制約をうけます。

国を挙げて進むのはハードばかりではない。

AI技術の特許の件数が出ていましたが、上位は米国と中国が多かったです。米国は、マイクロソフトやグーグルといった企業で、中国は大学を中心に国の研究機関でした。

人件費が高騰して国際競争力を失った中国は、次の経済発展が難しい時期に差し掛かっています。いわゆる「中進国のワナ」といわれる現象です。

中国政府はITを中心にハイテクへの移行で乗り切ろうという方針です。専門家の多くは「間に合わないだろう」「国家主導では難しいだろう」と否定的です。

しかし、私はそうは思いません。それは、専門家の考えがベースが自分たちの国にあるからです。

先進国では難しいことでも、独裁国家では可能なことも多いです。あの貧しい北が急速にミサイルと核の技術を高めていることでもわかります。どんな手を使っても(ミサイルはロシアから核はパキスタンらしいが)入手するからです。

強引に高速道路を建設したように、ソフト面でも急速に技術が進む可能性はあります。米国のシリコンバレーでは中国人とインド人、イスラエル人が主軸と言われています。政府はハイテク技術も米国と並ぶ努力をするでしょう。何でもありで。

とにかく中国には気をつけないといけない。富国強兵のためには何でもありだ。

中韓を頭ごなしにたたいて喜んでいる人たちがいますが、中韓を一緒くたにするのは間違いです。韓国は常識外れで、失礼で、腹立たしい国ですが、日本への脅威があるわけではありません。

しかし、中国は尖閣諸島をつつきに来るだけではなくて、経済面でも大きく変わる潜在力を秘めています。「世界の工場」から「ハイテク立国」への道は簡単ではないですが、独裁国家では可能かもしれませんし、私は可能だと見ています。

※米中のどちらがハイテクの覇権を握っても、日本は部品や周辺技術が強いので、主役を張る必要はないという考えの人もいますが、皆さんはどう思われますか?

(まとめ)中国を嫌い、民度が低いとばかにするだけでは日本の未来は開けない。認めるべきところは認めて、今後を注視する必要があると感じています。

私がアリババ株を持っていることと関係があるかもしれません。習氏の気持ち一つですが、今のところ生かして利用する方針だととらえています。百貨店はじゃんじゃんつぶれているようですが。

以上です。ここまで長い文をお読みいただきありがとうございます。

それでは皆様のよい投資を!

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