チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

楽天・全米株式インデックスファンドは米国対象ではベストの投信だと思う件。(9月28日新発)

投資家の皆さまこんにちは。シニア米国株投資家・ブロガーのチンギスハンです。

                          2017年10月4日(水)記

9月28日に、楽天投信から、発売された「全米インデックスファンド」は、内容とコストの面から米国対象なら現時点で最強と思います。なおこの記事は広告ではありません。私は楽天とは利害関係はありません。一投資家としての感想です。

楽天・全米株式インデックスファンド(9月28日新発) 

●日経新聞 RV全米株式 ●投資対象 米国のすべての株式 ●配当金は出ずにそのまま基準価格が増えていくスタイル。●年間経費が安い。0.16%

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優れていると思う点1 米国市場を忠実に反映していると思える点。

ダウ平均株価は米国市場を正しく表しているわけではない

NHKニュースでおなじみのダウ平均があります。これは、30社のみを対象としています。米株式市場を表しているとは言えません。さらに単に株価を合計しているので、株価が高い銘柄の影響が大きいです。日経平均と似ています。でも日経は225社ですからさらに極端と言えます。ただし、ダウ連動ETFがパフォーマンスが悪いというわけではありません。銘柄の入れ替えもありますし。しかし一般的とは言えません。手数料もやや高めです。

米国で市場の動きを見るのに使われるのはS&P500指数です。これは上位500社の株価を時価総額の割合をかけて求めたものです。上位500社の時価総額は全米の83%を占めますから市場を代表しているといっていいでしょう。

しかし厳密にいうと、全部の株を組み込んでいる方がリスク分散にはなっています。今までそのようなものがなかっただけです。米国にはありました。それがこの投信のマザーファンドのVTIです。

マザーファンドのデータ(10月4日現在、ヤフーファイナンス)

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

130.46ドル、年間配当1.88%、経費率年0.04%(世界最安と思う)YTD11.12%  3592銘柄対象。時価総額6035億ドル。ETFの時価総額762億ドル。

手数料が安いことで有名なバンガードの有力ETFです。全米カバーのETFのジャンルでは一択のETFと思います。

優れていると思う点2 手数料が安いこと

年間経費率 投信の経費0.12%+投資先ETFの経費率0.04%=0.16%(税抜き)

ただし実質の年間経費はどの投信も0.1~0.2%高くなります。この投信は新発ですからどれだけ上乗せされるかは現時点ではわかりません。構造がシンプルなので多くはないと予想します。

他の有力投信との比較

1 円で投資できる同じベンチマークのインデックスファンドはないと思います。S&P500がベンチマークでは東証1557があります。年間手数料0.0945%。NY市場の有力ETF、SPYの日本版です。28460円。出来高1872株。出来高が少ない点は注意。有力

ifreeS&Pインデックス 年間報酬0.225% S&P500にこだわりがあればこれが最安。

2 米国でVTIを直接買うのとの比較は

(1)ドルに代える必要がない。

片道通常1ドル0.25円、住銀SBIで代えてSBIで買えば片道0.04円、但し操作が2回増える。

(2)買う手数料が不要。

米国株取引は最低5ドル、上限20ドル、通常0.45%(税抜き)50万円で2500円くらい。0.5%程度。(SBI、楽天、マネックス)

(3)配当再投資が不要。

ETFだと1年に4回配当が米ドルで振り込まれます。これを再投資するには、手数料と手間がかかります。投信ではこの必要がありません。

(4)積み立てなどで定期的にドルコスト法で買いやすい。

100円からでやりやすいです。今のように高い時も、あるいは買い時がわからないときも定期的に買うことで、リスクを分散して着実に資産をつくることができます。

(結論)

特に米国で取引の目的がある方以外はこの投信で全く問題ないと感じます。手数料も年間0.2%として、10年で2%ですから安いです。1回が100万円以下の投資の場合は、ドル転の費用や買う手数料を考えれば安くつきます。長い期間ではVTIの方が安い。

同時発売の「楽天・全世界インデックスファンド」との比較

楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 投資信託・ETFのご案内 | 投資信託・ETFなら楽天投信投資顧問

特にこだわりがなければ「全世界・・・」が基本と思います。パフォーマンスは若干下がるかもしれませんが、分散という意味では全世界の方が効いています。また、全世界でも米国の割合が53%くらいあるので、米国の成長を取り込めます。特にシニアはそういえます。

しかし、若い方などは米国だけに投資、あるいは米国の割合を増やすのはアリだと思います。長期的には、米国株は安定的に上昇しています。ここ10年のチャートです。(ヤフーファイナンス)

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リーマンのように100年に一度と言われる下落でも、4年ほどでもとに回復しています。通常は、着実に上昇しています。

<追記・補足など>

1 わかりやすい解説で有名な「たぱぞう」さんの記事でこの投信を知りました。感謝しています。ブログもぜひご覧ください。比較されると当方の下手さが目立ちます。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの解説 - たぱぞうの米国株投資

2 前回の記事で、「miya」様から誤りをご指摘いただきました。訂正箇所は、①米国株の配当の米国側の源泉10%の部分についてです。株やETFでは源泉されているのですが、(あとで確定申告で全部、または一部分を取り戻しも可能)投信ではそれがかからないかのような記述でした。かかっているとのご指摘をいただきました。ありがとうございます。投信会社にも確認してみます。②また売却益には、米国側の税徴収はありません。

3 訂正も兼ねて別記事にしたものです。前回、一般の方の閲覧も多かったので、初めての方でもわかりやすい内容にしました。

以上です。みなさまのよい投資を!

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