チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

私が株がバブルになる確率は高いと思う理由。どう動く(1)

投資家のみなさんこんにちは、チンギスハンです。

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米国株は数値的には割高にみえるが

現在米国の実績PEが22.2予想PEでは19台です。(My Indexより)

数値で見ると、割高は間違いないようです。しかし米国株は上昇を続けています。今後を考えてみました。

バブル化する確率が高いと考えるわけ 私的考えです。

私は、これからは数値では説明できない領域、つまりバブルになっていく確率が一番高いと見ています。理由は3つあります。

(1)FRBの正常化は、ゆっくりとおこなわれるだろう。 WSJの記事では

 今回のFOMCで資産縮小が発表されました。4.5兆ドル→3兆ドルの縮小です。予定プログラムはFRBは08年の金融危機後に取得した債券ポートフォリオの縮小を10月に開始する。これは、満期を迎えた債券の償還金を全額再投資することをやめ、月に最大100億ドルの再投資を見送り資産を削減することを意味する。この金額は四半期ごとに100億ドル増え、来年10月に500億ドルの上限に達する。

どのくらいの効果があるかは予想の範囲を出ません。過去に例がないからです。

 もう一つの問題は、緩和マネーのかなりの部分が市中に出回らずに、FRBに預けれれているということです。具体的な数字を知りませんが、これにより、資産縮小の実際的な効果を減じることになります。

〇金融正常化と言っても、実際にはその効果はかなり限定的かもしれない。

(2)FRBの姿勢がトランプにより変わる可能性がある。

 イエレン氏はほぼ交代の見込みです。利上げ論者だったフィッシャー副議長はすでに退任済みです。トランプ寄りの人事が進めば、現在の方向が微妙に変わる可能性があります。

 トランプ氏の考えは、不動産業の出身から見て、また、過去の発言から見て、①低金利好み②緩和っぽい状態を志向、と予測されます。

〇FRBの政策がより緩やかになり、バブル対応が遅れる可能性がある。

(3)FRBの縮小分以上を欧州、日本が供給している。

 FRBの縮小分は来年末までの累計で50兆円ほどになります。そのうちどのくらいの額が実質の縮小になるかわかりませんが、半分とすると25兆円ほど。(FRBの口座に滞留している額をご存知の方は教えてください)

 欧州が現在供給しているマネーが年80兆円ほど。日銀が60兆円ほど。米欧日の合計では差引すると、100兆円ほど供給の方が多いことになります。

 欧州は米国に続いて金融正常化をしたがっていますが、来月テーパリング(増やす量を、減らす)が発表できるかどうかという段階です。うまくいったとしても、来年の縮小額は大きくないでしょう。

日本は、額ではなく長期金利でコントロールしていますので額は変動しますが、来年も60兆円前後は増えるでしょう。

〇日米欧合計では、マネー供給分の方が100兆円ほど多い

実質的には大幅な緩和状態は、来年中は続く。

投資の世界では現実よりも将来の方向性が重視されます。だからすぐにでもお金の蛇口が締まるかのような記事もあります。それだけ見ると「今後、金融はひきしまるよー、株は下がるよー」というのは説得力があります。売る人も多く出ると思います。事実、米国では、個人は5月から売り越しになっているそうです。

一方現実的には、お金は増えているので、「静かに買われていく」ことになります。

「将来の方向性」と「現実の実態」との間で揺れ動く展開が予想されます。

識者の記事を見ると、「景気循環で下降局面入りする」「当局の引き締めで下降局面入りする」等、10月以降の下降局面を予想される方が多いです。

根拠としては、米国の自動車の売れ行きが悪くなっている、消費が力強くない、などです。しかし、米国の自動車の売れ行きが悪くなったのは今年の初めからです。でも米株は上昇を続けています。

増えるお金は、いくら投資効率が低下しても結局はリスク資産に向かいます。長期金利も低めに推移しています。(株も上がっているが米債券も上がっている)

以上が、私がこのまま高値をはねのけてさらに米株を初め世界の株が上昇してバブルまで行くという根拠です。他の方よりはバブルの可能性が高いと考えています。35%くらい。

米欧日の中央銀行で一番強気なのはFRBですが、次期議長体制が現在よりも強気にはなることはない思います。欧州も、寄せ集め世帯ですから、そんなに強気にはならないでしょう。日本はむしろバブルを望んでいるようにみえます。

専門家の方は、下げる予想が多くバブルを予想される方は少ないように思います。さて、どうなりますか?10月に大幅下落すればバブルの可能性は低くなります。

以上です。バブルへの対応については以前もしましたが、より具体的に次回検討したいと思います。

それでは皆様のよい投資を!

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