チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

バブルへの対応(2)バブルかどうかはどう判断する?バブルのカギは日本が握っている。

こんにちは、チンギスハンです。

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北朝鮮のミサイル通貨でリスクオフモードです。108.5円で少しドル転しました。リスクオフ雰囲気の時の話題としては、タイミングが悪いのですが、引き続きバブル化対策を考えます。

バブル化はどう判断する?

株価の場合PERで割安度を判断するのが一般的です。しかし、現在のような低金利の時に過去のデータは当てはまらないと考えています。

GDPの伸び率との比較でみる。
現在GDPの伸びよりも株価の伸びの方が大きいです。いわゆるバフェット指数でこれを見ることができます。現在、世界全体で1.0、米国では1.5の水準です。過去から見ると高い方です。当ブログランキングのユキマツ氏に詳しいデータがあります。

全世界の時価総額、77兆ドルを突破し史上最高値! - ユキマツの「長期投資のタイミング」

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上記はユキマツ氏のデータから引用させていただきました。氏のデータ分析は、資料もオリジナルでまことに便利なものです。勉強させてもらっています。

世界も米国も指数は上昇トレンドにあるようです。これが上にさらにかい離するようだとバブルのサインです。このままだとその可能性は高いように見えます。(50%くらい?)今も実はもう入り口に入っているのかもしれません。

過去の2回はバブルが弾けることで調整しています。その時は悲観から将来の実際の伸びよりも株価を低めに見積もります。

バブルは何が問題か?

もし株価の伸びがGDPの伸びと同じなら、そのままGDPの上昇に合わせてゆっくりと上昇していくことは可能です。永続性があります。株価下落の必要性はありません。

一方、株価がGDPの伸びを上回り続けるモデルが有るかどうかは私にはわかりません。しかし、過去の例では、株価が大幅に下落することで、振り出しに戻っています。

上のチャートをみると今でもピークにあるような気がしますが、金利水準が過去とは大幅に違うので、私はまだバブルではないし、たとえそうだとしてもまだ入り口だと感じています。

しかし、これは私の見かたです。金利の影響を重視しない場合は今は割高です。

バブル発生の原因は日本のせいだといわれるだろう。

日銀はあくまで自国の利益を最大化させているだけです。その気持ちが強いので緩和を継続させるでしょう。

しかし、いったんバブルが発生し、それが崩壊すると一番の原因は日本と言われるでしょう。

先の住宅バブルの原因はグリーンスパンFRB議長の引き締めが遅れたからです。これによって、戦後最強の議長という看板に泥を塗りました。

今回がバブルになるとしたら、FRBは緩和の口火を切りましたが、正常化にも最初に着手しましたから、責任はありません。

ECBは、苦しいにもかかわらず、緩和を終了させたということでやはり主犯にはなりません。事実現在緩和中にも関わらず、テーパリングの意思があるということでユーロドルは上昇中です。

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この半年で、13%の上昇です。ドイツはユーロが安すぎるといってますが、他の諸国はそうは思っていません。EU圏内での格差が深刻です。

日本も緩和縮小を口にしただけで、同じくらいの円高が進む可能性があります。政府・日銀としては避けたいところでしょう。(投資家にとってもいやだけど)

失業率が減ったとはいえ9%ほどの欧州と2.8%と最低ラインの日本では雲泥の差があります。苦しい欧州が緩和縮小にかじを切ろうとしているのに日本にはその気がありません。

日銀が物価を盾にして、円安を目標に緩和を継続しているのは明白です。そしてこの政策で日本は確かに利益を得ています。

しかし、日本のせいで世界がバブルになり崩壊してめちゃくちゃになったといわれるのは心外です。

さらに、崩壊からの立ち直りは、米国が一番早いでしょう。もう一度緩和に戻ればいいですから。最後まで緩和を続けた日本には武器が残っていません。そのリスクを考えれば、当面の円高その他を覚悟して緩和縮小の道はあると思います。人気のない政策ですから選ばないと思いますが。

日本が緩和縮小の可能性に言及しただけでバブルは抑えられる。

投資家がバリエーションが割安でもないのに金融資産を買い進むのは、日欧の緩和マネーを当てにしてのことです。だから、欧州に続き日本が、緩和縮小の意思を示せば、その瞬間にバブルの目は消えます。

いったん調整して、バフェット指数が下がり、緩やかな上昇軌道に戻ると思うのですが。そして、その路線が私たち投資家には一番都合がいいと思うのですが・・・

以上勝手な希望や予測も混じっています。バブルは何年に1度は起こっています。そして今は起こりやすい状況です。心の準備は必要かと思います。

次回はバブル時の実際の売買について検討したいと思います。(今日の予定でした)

皆様のよい投資を!

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