チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

電気自動車へのベストな移行の仕方は?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
 2017年8月3日(木)記
 欧州各国が電気自動車への急な移行を表明しています。2030年とか2040年とかです。自動車と言えば日本の基幹産業で将来の日本の行方も左右します。考えてみました。

電気自動車の欠点はほとんどない。
電気自動車がガソリンエンジンに劣っているのは2点しかありません。
(1)エネルギーの補給に問題がある。航続距離が短い。
(2)値段が高い。
 それ以外は、すべての面でガソリンエンジンを上回っています。走行距離が短いのは困ります。遠出して夜の山道で電気切れになったら目も当てられません。燃料補給も、ガソリンをパッと入れて終わりにはなりませんから課題が残ります。しかしいずれも、解決できないようには思えません。時間とともに解決されるでしょう。
 価格についても、部品数はエンジン車に比べて少ないので、電池が安く供給できれば、解決できます。あとはどのように置き換えていくかということが大きな問題となります。やり方によっては、すそ野の広い自動車産業などに大きな悪影響を与えるからです。 

性急で感情的に強行すれば失敗の確率が高い。理由は・・・
 欧州は具体的に電気自動車への置き換えのスケジュールを発表しています。2030年とか2040年とかです。しかし、このように思想に基づいた画一的な方法は失敗する確率が高いです。ドイツが先行した自然エネルギーへの置き換えがいい例です。調査の結果環境への負荷はほとんど改善されず、ドイツ国民が、フランスの2倍の電気代を払うという、マイナスだけが残りました。始めるときには、緑の党は、アイス1個分の負担増と言っていましたが、2016年の時点で、1家庭8000円の負担増です。「環境を守りたい」という強固な思想に基づいた行動でしたが成功したとは言えません。失敗の原因は、強固な思想に基づいているため、反対意見を聞かないからです。自分たちの計画に異論を唱えるものはすべて敵に仕立ててしまいます。「さてはお前は環境破壊推進派だな」というわけです。反対意見から学ばなければなりません。自分たちには見えないリスクが見えているかもしれないからです。今まで「すべての貧乏人をなくす」・・・などの高い理想を掲げた社会実験はことごとく失敗してきました。今回も「クリーンな国を街をとりもどす」という高い理想ですが、失敗の可能性は高いと見ています。

自然に置き換わっていくのがベストだ。
 電気自動車の方が安くて経済的なら、買い替えの時には電気自動車を選択するでしょう。しかし、世界の大都市の中には中国をはじめとして、「そんなに待っていられない」という深刻な大気汚染を抱えたところがあります。北京や上海の自動車が電気自動車に置き換われば、市民はマスクをしなくても暮らせるようになるでしょう。そうなっても国全体のCO2の排出量は実はあまり減らないそうです。中国の場合は電気を石炭で作るので、削減率は15%ほどです。地球規模でのCO2の問題なら、電気を何で作るかも問題になります。

大都市など大気汚染が深刻なところから少しずつ置き換えるのがスムーズだが・・・
 日本には、変な平等主義がありますから、「地方は汚くてもいいのか」という反論が出そうです。これだけ大きな事柄ですから、優先順位はあるのが当然です。中国のシャンハイなどでは、電気自動車には優先的に自動車保有許可を出して、普及を促しているそうです。日本の場合は、電気自動車の自動車税はタダにするとかの税制で対応する方法があります。その代りガソリン車は2倍とかにすれば税収も減りません。東京などの大都市圏はこれで乗用車は少しずつ電気自動車に置き換わります。コンビニやスーパーで充電できれば、待っている間に買い物ができます。台数が増えればインフラも充実します。大都市でノウハウが取得できれば、地方の大都市、都市、とだんだんに広げていけます。問題なのはトラックなどの産業用です。大型トラックを電気自動車にできるのかはわかりません。

日産のEパワーは優れた中間システムだ。
 日本ではハイブリッド車が多いですが、カリフォルニアなどの環境基準では、電気自動車のカテゴリーには入らないそうです。エンジンで駆動するのですからそういえます。中間的なシステムでは、日産ノートのシステムがより電気自動車に近いと思います。(モーターで走る。必要な電気はガソリンエンジンを回して作る)現在は充電できませんが、もう少し電池が大きくて充電できれば、ほとんど電気自動車といえます。電気インフラのない地方でも使えます。事実よく売れているそうです。私も今買うのならノートを買うでしょう。(ノートが海外の環境基準でどのカテゴリーに入るかはわかりません)

日本の自動車会社の将来は?
 日本の自動車会社はいい位置にはいると思いますが、アップルみたいな会社が出てきて、台湾で製造するようになるかもしれません。将来が全く分からないのも現代の特色です。油断はできません。電気自動車をめぐる今後の各国の対応からは目が離せません。

今日は、ちょっと話が米国株からはそれてしまいました。しかし、自動車産業が競争力を失うと、ドル円の為替にも影響しますから、関係はあると思い記事にしました。それでは皆様のよい投資を!

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