チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「安値で買う」のチャンスはどんな時か?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                  2017年5月24日(水)記
 私たち投資家は、「何とか安く買いたい」「リーマンみたいなのが今度来たら、絶対目いっぱい買うぞ」と思い焦がれています。そして、安値を待つあまり、買い時がどんどん逃げてしまうことも多いです。

 今日のテーマは、「安値で買うことは可能なのか?」を考えたいです。
「当たり前じゃあないか。チャートの底で買えばいいんだよ」と言われそうです。
 しかし、チャートの底とはどこでしょうか?
 あとでみれば確かにおわんの底が、チャートの底です。でも、時間軸で切れば、その時点では、「下落の真っ最中です。」だれも「底」だとは思えません。ましてや、そこで「買い」を敢行できるのは、非常に限られた人です。あとで、あの〇〇ショックの大底で〇〇氏が仕込んで、〇億ドル儲けたという記事が出て尊敬?されます。記事になるということは、めったに起こらないことです。

株価とは何だろう?
 おおもとに戻って、株価の意味を考えます。その会社が永続するとして、将来の価値を現時点に換算したものと説明されています。不動産の方がわかりやすいですよね。1億円のビルがあるとして、経費を差し引いて、毎年1000万の利益があれば、「実質利回り10%」です。ビルが50年持てば、累積500%の利益になります。
 会社の場合は①将来をどれだけのスパンで見込むのか?②金利水準の将来の見込みはどうか・・・などあって、人によって見かたは違うと思います。しかし、その世論が株価になります。もし株価が固定されたものであればどんなにか楽でしょう。でも、状況は日々変わりますし、世論も変わりますから、株価も日々というか、秒ごとに動くことになります。お釈迦様は「世の中に一定なものなどない」と喝破されました。そして、「無常」であるがゆえにストレス(苦)が生まれる。とおっしゃいました。市場に一喜一憂する私たちの姿を、何千年も前にすでに予見されていたのでしょうか。

安値とはどういうことだろう。
 さて現時点での株価が、投資家の世論の集合であり、参加者の納得の上での価格なら、それが高いとか安いとかの判断をするのはおかしいことになります。つまりその判断をする人の立場が問題となります。
 もし、市場に参加できる立場の人なら、話は簡単です。その人の信じる価格より安ければ、だまって「どんどん買う」ことで解決します。やがて市場はその間違いに気づきその人の想定価格に近づくはずだからです。高ければ、その逆です、空売りで解決します。そして、自分のトレードが成功するように売買した後で大声でそのことを叫べばいいのです。
 学者等ならば、研究材料ですから、何を言うのも自由です。ご勝手にという感じです。FRBとかだと「政策」「口先介入」という意味合いでしょう。

安く買うとは、市場に逆行すること。
 その株価が安くなるというのは、市場がその企業の将来価値を下方修正することです。それを買うという行為は、市場に対して「異議を唱える」ことになります。「安くなるのを待っている投資家」とは、市場がその会社を「過小評価」するのを待つことになります。そのようなときはどんな時でしょう。

1市場全体がパニックになっていて、あなたが冷静な時。
 投資家の夢です。リーマンショックの2009年1月にバフェット氏は、「米国株はいいよ、私買ったよ、みんなも買ったら」「うかうかしてひばりが鳴いてからでは遅いよ」とご丁寧にもテレビでコメントしました。でも、私はその時ですら、「落ているナイフをつかむなんて」とビビッていました。ちなみに大底は2月1日でした。(確か?)
 ですから、これは確かにあり得ます。そう何回も大幅下落が来ないのだけが難点です。

2 その株には直接関係がないのにとばっちりで下がっているとき。
 飛行機事故が起こると、ほぼすべての航空会社の株は下がります。でもやがて回復します。この時買えば、安く仕入れられたといえます。

3 悪決算発表の時。
 目先の将来の収益力が下がるとき、市場はその企業の評価を下げます。その時あなたが、その会社の将来の収益力に自信や見通しがあるなら、絶好の買場と言えます。
 現在ではVZべライズンや、IBMなどでしょうか。(VZやIBMが将来収益力が上がるかどうか筆者はわかりません。)

心理的な「行き過ぎ」を利用するのはアリだ。
 投資家心理は、上下どちらにも行き過ぎることが立証されています。これを利用して「安く仕入れる」方法はアリだと思います。
 RSIというテクニカル指標があります。 もともとは統計学上の指標で、株とはなんら関係はありません。普通RSI(14)を使います。14回のうち何回上げているかという単純なものです。1円でも上げは上げです。上げ幅、下げ幅は関係ありません。70以上が買われすぎ、30以下が売られすぎとされています。最近はダウ指数で90以上がありました。
 高原上の時はほとんど当てになりません。大きな動きでも、例えば、RSI30といってもその後の上昇を保証するものではありません。あくまで、「そろそろ上げに転ずる確率が高いよ」という程度です。
 しかし、下落中の株を買い向かうのには大変な勇気と行動力が要ります。支えになるものなら、わらにもすがりたいですから、「RSI30以下」というのは支えになります。(最近ではIBMが30を割っていました。)うまくいかなかったときに「自分の勘だけに頼ったのではないことの証拠(言い訳)」になります。1回1回の勝負では、うまくいかないこともあるでしょうが、確率的には、「下げ過ぎ」を買う作戦は、有効でしょう。この場合は、確かに「安く仕入れた」と言えます。

まとめ
1「安値で仕入れる」というのは簡単に見えて、機会は限られる。
2「投資家心理の心配のし過ぎ」を利用した、「安値仕入れは」アリだ。しかし、勇気と実行力が必要。
3 凡人の自分は、「安値での大量仕入れ」は目標ではあるが、過剰な期待は禁物と考える。地道にコツコツと仕入れることが肝要。

以上です。みなさまのよい投資を!

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