チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

投資家心理「自分に都合のいい情報だけ集めたがる」

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                    2017年5月17日(水)記

 ナスダックはまたも最高値更新ですね。高いのは米国株だけではないようですね。英国も最高値を更新していました。7522.03。ヨーロッパのリスクも減って上げ調子なようです。
 あとドル円が113円を割ってしまいましたね。ここで踏みとどまれないと、ドル安トレンドに戻りますが。米国の経済もそんなに強くないので、利上げも6月はするとして、もし9月にすれば当分はないように思います。高金利は嫌だとトランプが言ってますから今後は資産縮小で対応するのではないでしょうか。(再投資をしないことで)資産縮小もドル高要因ではありますが、金利上昇と比べて効果はどちらが大きいのでしょう。

 原油減産が来年の3月まで延長されましたね。コンセンサスではあったとはいえ、もし合意できなければ、40ドル割れも大いにあったところですから、ひとまず安心です。でも、在庫は高水準ですし、シェールも簡単に増産できるようですから(スタンバイしているリグがたくさんある)、上値は53ドル台を超えるのは難しいと予想しています。45ドルから53ドルのレンジで動けばいいとすべきなんでしょう。産油国は60ドル台を期待しているようですが、難しいでしょう。減産の成果はシェール業者に奪われるという結果になりそうです。ところで、シェール業者というと、中小業者を連想しますが、最近は、バフェット太郎氏のブログにもありますが、エクソンやシェブロンもシェールの生産を拡大しています。少しくらいの価格変動には、耐えられる業者が増えているということです。OPECの思惑通りにはいきそうもありません。

 さて今日のテーマは、投資家は「自分の都合のいい情報を集めたがる」です。
 人間は自分のしたことが間違っていたと認めたくありません。ですから、自分の買った株にケチをつけられると不愉快になります。反対に、「いい投資したね」「これから上がるよ」といわれるとうれしくなります。

 回りは「ヨイショ」であふれている。
 特に日本株の場合は、ホームグラウンドですからメディアからの「ほめ殺し」がすごいです。曰く、「日本株は3万円になる」「いや5万円までいく」「世界中のお金が日本に集まってくる」「日本は世界の中心だ」「日本だけがすごい」・・・
 そういう本はよく売れるし、テレビなら視聴率も高いのでしょう。「初めに結論ありき」ですから、理由はどうでもいいのです。
 米国株に投資するメリットはこれらの「雑音」が耳に入ってこない点もあります。米国ではあるのかもしれませんが、日本ではあまり目につきませんよね。
 それらの「応援記事は」投資に果たしてプラスでしょうか?私が見るに、週刊誌が騒いでから、1か月から3か月後に大きく下落する傾向があるように感じます。ピーターリンチさんの本にも、今まで尋ねなかった人が、株について自分に聞くようになったら、高値を警戒するというのがありました。

 私たちはどうしても、自分に都合のいい情報を集める傾向があるようです。
 そして、それを伝える側にもそうする大きな理由があります。私も本の原稿の下書きを書いていますが、かなりピンチです。その理由は、多くの人の賛同を得るのが難しいことです。本が売れるためには①対象とする人数が多いこと②そのジャンルの中で他の人よりも説得力があること。③一目見たら、買いたくなるようなインパクトのある内容であること。のすべてか、少なくとも2つは必要です。
 投資に興味がある人の数は多いでしょうが、米国株あるいは海外投資を対象とする時点で、対象者の数は相当に限定されます。ほとんどの人は、「こわい」「日本で十分だ」「そこまでしなくても」という気持ちが強いからです。さらに投資家はよほど内容が充実しているとか、自分にあっていないと買わないでしょう。読者に「気に入られること」が大切です。そう考えると、米国株、あるいは海外投資で損を出さない程度の部数を確保するのは相当にハードルが高そうです。

 受け手の方が、「自分の投資」を認めてもらいたくて、送り手の方が、そのニーズをくみ取って、はっきりとした根拠もなくほめる。という構図は実はかなりのリスクを抱えています。お互いがチェックしあうのではなく、かばいあう関係だからです。

 いろいろいっても要は私が書く能力がないというだけですが、しかし、そのようなサプライサイドに立って考えるということはしたことがないので今回初めて考えました。

おススメ銘柄を知りたい。出す方にもメリットがある。
 いわゆる「おススメの銘柄」というのがあります。今だったら、「人工知能」「セキュリティー」「ビットコイン」・・・
 旬のものは生きがいいし、関心を集めます。ファッションでも食べ物でもドラマでもです。そして株でもそれは言えます。さらに人間は自分がよくわからないものはありがたがる傾向があります。ネットを使えないおじさんは、「ネット関連事業」といわれるとたいそうすごいものに感じます。私もそうです。
 だからそういう流行りのテーマで株を推奨されたら、とても貴重な情報のように感じます。
 一方、情報を出す方もメリットが大きいです。何人もの人が、そしていろんなメディアで取り上げれば、株式市場は「美人投票」ですから、一旦は上昇する可能性が高いからです。IPOと同じ感覚です。私も、IPOに当たれば買いますが、上場当日に初値で売ります。決して永久保有しようとは考えません。旬の銘柄も永久保有には適していないでしょう。しかし、一時的でも上がれば、推奨者は、1勝ですし、パフォーマンスも上がります。蛇足ですが、パフォーマンスは累積だそうですから、10銘柄推奨して、それぞれ10%上昇すれば、100%になるそうです。(そうでないサイトもあると思います)送り手と、受け手が見事にかみ合っています。保有している間に下げても、「あー、あの時売っておけばよかった」で済みます。

でも、旬のテーマを取り上げた銘柄投資が平均を上回るわけではない。
 そのような、強力なテーマに的を絞ったファンドもあります。アクティブファンドにあたります。しかし、アクティブファンドインデックスファンドに勝てません。短期で20%弱、長期では10%強しかインデックスを上回わらないというデータがあります。長期保有には向かないということです。でも多くの人は、高い手数料にもかかわらず旬のテーマに群がります。
 これも、私たちの、「トレンドは逃したくない」という投資家心理の表れなのでしょう。でもそのことを指摘しても、相手から「嫌われ、敬遠」されるだけです。

まとまらない記事ですが強引にまとめました。
1 自分に都合のいい情報を求めていないかチェックする必要がある。
2 日本株投資では、そのような「ヨイショ記事」が多い。
3 米国株では、そのような記事に触れずに済む。→利点
4 情報の出し手も、心理に付け込んで「ニーズに応える」形で出している。
5 旬のテーマや銘柄には注意が必要。・・・自分が逃げ遅れてババをつかまされる可能性がある。

それでは皆様のよい投資を!

追伸 本の原稿の下書きを書いています。欠点も多いのでしょうが、将来どうなるかはわかりませんが、とりあえず自分の感じたこと、考えたことを書いていくつもりです。ご意見も下さい。よろしくお願いします。
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