投資家心理をコントロールするには?
米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久保有を目指すチンギスハンです。
2017年5月14日(日)記
近所の庭に咲いていた満開のバラです。
投資家心理というのがあります。最近は行動心理学で裏付けられています。いくつか例を挙げると、
(1)儲けたいという欲求よりも、損をしたくないという欲求の方が大きい。
人間の防衛本能から来たものだそうです。これからくる投資行動は、
①早めに利益確定をする傾向がある。
②損切りは遅らせる傾向がある。
①では、利益が出ている銘柄は、早く利益確定したいという力が常に働くという意味です。
(2)自分の買値をもとに、考える。
これも意味のないことですが、私たちは買値が頭から離れない。(ヤフーファイナンスなどのポートフォリオのソフトに買値を入れておくと、勝手に損益も毎日表示される)
あといろいろあります。本来は株価の動きは実際よりは少ないはずですが、この投資家心理のためにオーバーシュート(行き過ぎ)をおこして振幅が大きくなります。
このような心理を利用して儲けている人たちもいるでしょう。私たち素人は、逆に振り回されて餌食になります。
何とかこのやっかいな投資家心理を克服できないものでしょうか。
私も、すぐ利確する癖があるものですから、現在は「売らない投資」のルールを決めて自分をきびしく縛りつけています。
話はちょっとそれますが、いつかトランプ大統領はサイコパスかも?という記事を書きました。その時読んだ本の中に、サイコパスの方のいろいろな性格がありました。
①社交的で話に魅力があり異性に良く持てる。
②自己中心的で人の気持ちがわからない。
③うまくいったときのことしか考えられない。失敗したときのリスクは眼中にない。
・・・・
というのがありました。私は①でもうサイコパスからははずれます。
さておき、非常に困難な局面になった時、嵐で無人島に流された時、敵に周りを包囲されたとき、etc・・・。サイコの人は恐怖を感じないので、人々を勇敢に引っ張りリードして、危機を脱して「英雄」「リーダー」としてあがめられるケースがあるというのがありました。だとすれば、投資に置いては結構役に立つ性格(性質、病気?)だといえます。ほとんどの人がビビッて動けないリーマンショックの時などに、バンバン買い向かえるからです。
米国陸軍の調査で、銃弾が飛び交う戦場では、普段いくら勇敢な兵士でも、味方の死体を見るとビビッて攻撃できなくなるそうですが、2%ほどの人は、弾が飛んでくる中で平然と照準を定めて撃つことができるそうです。これは人間の防衛本能に起因しているので訓練では割合を高めることが難しいそうです。もともと恐怖を感じにくい人たちもいるということですね。その2%の人がサイコパスかどうかは調査がありませんが、そういう傾向はあるそうです。
人間は様々でもともと恐怖を感じにくい人もいる。
ということは投資でも、一般の行動心理学では説明できないような、強靭な(鈍感な)行動をとる人も何%かは存在する。ということです。
だから、他の人、特に「スーパースター」のように自分が行動できないとしても、それは仕方がないことです。いくら「すげぇ」と思ってももともとマネはできないのかもしれません。そうだとすれば、スーパースターの真似をするよりも、自分が投資家心理に流されれ易い、「弱い投資家の一員」と自覚して対処する方が賢明で成功しやすいことになります。
対処の仕方。
1 自分は投資がうまいという心理。への対処。
多くの人は、「自分は投資がうまい」つまり、平均を越えられると考えています。
しかし、インデックスを越えられるアクティブファンドは20%未満であるという事実があります。ファンドの運営者はプロです。プロでこの数字です。素人がプロより成績が悪いのはもちろんです。
対処法→インデックスファンドを買う。米国株ならS&P500のインデックス投信に投資することで解決します。素人っぽく見られるかもしれませんが、実は強力です。他の目的や理由があれば別です。私は、配当目的なので、現在S&Pへは投資していません。でもそのうちするつもりです。
実際の感覚→そういう数字はわかっていても、「僕は〇〇への集中投資で、資産をこの3年で5倍にした」とかいう記事を見ると、「あー、俺はインデックスファンドでちまちまやってるなんてさえない投資家なんだろう」と思ってしまいます。これが「心理のワナ」です。自分が「素人ぽい」「そこらへんの何にも知らないやつら」と一緒にされるのがいやなのです。自分が「特別な存在」であると思いたいのは人間の本能です。克服はなかなか難しいです。
2 利益確定を急ぐ。への対処。
投資の本には、「利益確定の仕方」と「損切りの仕方」がたくさん載っています。私も勉強して、一生懸命実践したこともありますが、結局うまくいきませんでした。だからここで述べる資格はありません。今の「決して売らない」方法は、そんな下手な私でも今のところ問題ないのでおススメです。売らなければ、早いも遅いもないからです。
3 移動平均線とRSIは投資家心理を表す。
特に個別銘柄の場合は、投資家の気持ちは平均線に現れます。移動平均線はいろんな種類があります。私は52週(200日)、75日、25日を使います。長期平均線は長期投資家の平均買値です。それからだんだん短期になります。
私はこの移動平均線を使い始めるのが遅かったです。もっと早くから勉強すればよかったと思っています。投資家の心理が本当にダイレクトに現れるからです。
RSIは単なる統計上のものです。過熱感、売られすぎ感がよくわかります。しかし過信はもちろん禁物です。動きの少ない時など当てにならないときもあります。
今日の結論
1 投資家心理はやっかいなものである。なかなか克服は難しい。
2 感情には個人差があるので、他の投資家の方法が自分にも最適とは限らない。
3 自分にあった方法で、「緊急時」への対応をしておくしかない。
(おまけ)サイコパスの判断の20のテストがありました。そのうちの一つが面白かったので、皆様にも試してもらえればと思います。この1問でサイコパスと診断されるわけではないのでご安心を。
(問題) ここに10万円があります。これをAとBの2人に分けます。2人の配分はAが決めて、Bが承認します。Bが承認しなければ2人とも0円になります。つまりBには拒否権があります。では、まずあなたがAになります。
(1)あなたの配分の提案は、自分が( )円、お前が( )円。
いかがでしたか?。自分が10万円という人はいませんよね。相手が拒否するに決まっていますから。日本人の方は、ほとんどがこれだと思います。ハイ半分づつです。自分もそうです。まあ、欲張って自分が7万円とかしても、相手に拒否されたら終わりですからね。まあ、等分で拒否する人もいないでしょうから。
次にあなたがBになります。
相手が、自分が( )円、お前が( )円といいます。その時あなたはどうするか?という質問です。
(1)自分が6万円あなたが4万円の時。→YES、NO どうですか? OKの方は次に
(2)自分が7万円あなたが3万円。→まだ我慢できる? OKの方は次です
(3)自分が8万円あなたが2万円・・・このくらいになると、拒否権発動が増えるのではないでしょうか。相手に8割取られるのはイヤです。えっ?まだOKですか。
(4)ではとどめの自分が9万円、相手が1万円と言って来たら?
この条件だと、ほぼ全員が拒否権ではないでしょうか?
肝心の、サイコパスの判定ですね。サイコの方はこれが徹底しているそうです。つまり、自分が99000円でお前が1000円だといわれても拒否しないそうです。
「サイコパスの方は、自分のことだけに興味があり他人のことは興味がないので、相手に行くお金の多寡には関心がない。」という説明がありました。
この質問でわかるのは人の性格は様々だ。ということです。
皆様のよい投資を!
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