チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「米国株超入門」原稿下書き(7)インデックス投信、ドルコスト平均投資、売らない投資は最強鉄板トリオ。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
連日、夏の近さを感じさせる好天気です。下は、毎日歩く河原に咲いていた草花です。

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 さて、今回は最強の方法を組み合わせて、さらに最強の投資を行う。です。

1 インデックス投資の有利性については、前回述べました。インデックスを上回る非インデックス投信は20%に満たない。という事実です。

2 ドルコスト平均法の有利性。
 毎月同じ金額を投資する方法です。ご存知の方も多いでしょう。いい点は
(1)迷いなく投資できる。精神的な負担が少ない。
(2)パフォーマンスがいいことが実証されている。
 しかし、どんな投資でも効率がいいわけではないです。下降していくものに投資しても効果はあがりません。波はあっても長期的には上がっていくことが前提になります。
 米国のS&P500指数の10年チャートです。リーマンショックの谷を乗り越えて、上昇しています。

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 このような対象はドルコスト平均法が向いているといえます。一方日本のこれに対応する指数であるTOPIXの10年チャートは

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 まだリーマンショック以前の高値を抜けていません。もちろん、長期的に投資し続ければ、成果は上がりますが、米国ほど顕著でシンプルではありません。
 世界全体の株式に投資したとしたらどうでしょう。
 全世界の株式をカバーするMSCIワールドに連動するVTというETFの10年チャートを見てみると(楽天証券

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 米国ほどではないですがやはり順調に上昇しています。まあこの中では65%は米国のシェアがありますから、米国に近くなるのは当然です。

 (ここまでの結論)
1 ドルコスト平均法を使うには、長期的に上昇する指数への投資がよい。
2 米国や全世界への株式投資は適している。
3 リートもほぼ似た動きをするので適している。
4 適したインデックスファンドとドルコスト平均法の組み合わせは、最強の組み合わせといえる。

 いいことづくめのように思えますが落とし穴はなのでしょうか?
 ドルコスト平均法の説明を見てみると
 高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる 。ウィキペディアより

 つまり安い時にも買うことができる点がポイントになます。
 暴落の時は誰もが買いたくありません。そんな時に買うことができるのは、よほど硬い意志を持った投資家以外では、自分なりのルールを決めて忠実に実行している投資家だけです。ドルコスト平均法はそのルールにあたるのです。

 暴落時に、投資をやめたり、売ったりしたら元も子もない。
 暴落時も続けることがポイントです。ドルコスト平均法は、普通に株を保有するのに比べて、そのような暴落時に「ろうばい売り」が少ないのは確かでしょう。しかし、それでも、多くの方が、少しでも被害を少なくするために、あるいは利益を確保するために売ってしまう、あるいは投資をやめてしまいます。

 どうすれば、後になって考えれば「愚かな行為」を防ぐことができるのでしょう。人は理論的にはわかっていることでも、「感情の方が勝る」のはよくあることです。

 とにかく絶対に売らないこと
 私はこれを提案しています。素人投資家の失敗は、売買することに起因しています。その中で、少なくとも1回は「買い」はしないと投資が成立しません。しかし、「売り」の必然性はないことがほとんどです。
 反論はもちろんあるでしょう。①「売らなければ利益が確定しないじゃないか」②「みすみす損をすることがわかっているのに逃げ出さないなんて馬鹿げている」・・・
①については利益を確定する必要はないと考えています。確定した利益で次の投資に移るのなら、その間の税金その他の手数料はロスになります。
②逃げ出さないと損をするような投資なら初めから手を出さないことです。

 とにかく、お金の流出を防ぐこと
 にあります。売って利益が出れば、20%は税にとられます。これは流出です。ロスカットすればもちろん損が出て資金の流出になります。
 売らなければこれらの不必要な流出は避けられます。
 

 私はすべての投資を「売らない」方針で臨んでいます。気持ちが楽になります。みなさんにもお勧めです。

 次に基本的な投資モデルを作りました。

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1 将来の年金や退職金などの円資産を計算に入れるとほとんどの方は、7~8割以上が現在円資産ではないでしょうか。海外資産を積極的に増やす投資モデルにしました。
2 投資しにくい海外投資を優先的に進めるのがコツです。国内資産は後回しでも大丈夫です。もともと円で持っているからです。
3 これをドルコスト法で毎月積み立てると、海外を優先して
  外国株投信(MSCIコクサイインデックス型)・・・4万円
  新興国株式投信(MSCIエマージングマーケット型)・・・1万円
  海外リート・・・2万円
  という具合に証券会社の積み立てを使うことができます。1日とか15日とかに設定できます。
4 分配金や配当はないタイプが、資金流出が少なく効率的です。リタイア後に現金が必要な方の対策については後述します。
5 国内債券は現金で所有してもOK。債権は金利の上昇で値下がりするリスクあり。
※国内資産の円から株やリートへの移行は、もちろん積み立てでもいいですが、日本株は、世界的なリスクオフでは大きく下げる性質があるので、そのような時を利用することもできます。

 月に10万円の海外投資で1年で120万円、10年で1200万円、30年では3600万円の海外資産が投資できます。もちろん、増えますから、30年後には6千万から7千万の海外資産になります。
 
 これからは海外資産を持つ人と持たない人の差が大きく開く。
 戦後の日本では、都市部に土地を所有する人と、持たない人との差が大きかったです。自分の土地を所有して、家賃をもらえる立場と、逆に高い家賃を払う立場では二重に違うからです。東京などに土地を所有している人は羨望のまなざしで見られました。
 戦後の焼け跡では、土地の価値は他の物価からすれば安かったのですが、ほとんどの人には、土地が多くの富を生むとは思えなかったのです。私も、その時代の東京に生きていれば、やはり土地は買わなかったことでしょう。でも、そんな時に土地を買った先見の明のある人、勇気ある人、行動力のある人もまたいたのです。
 私は、20年30年後には、そのような差が、「海外資産」を所有しているか否かでつくように思います。特に株式は世界の大きな発展を取り込めるからです。
 これからリタイアを迎える皆さんは、どうぞ積極的で辛抱強い投資行動で、将来の成果を十分に得られることを希望しています。

 具体的な、投資ファンドETFについては別の記事に載せました。ご参考になさってください。

長い文をここまでお付き合いくださってありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!

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