チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

「米国株超入門」原稿下書き(6)海外資産の中身はどうする?①

米国株投資家の皆さんこんにちは。2017年5月1日記

「米国株超入門」原稿下書き(6)海外資産の中身①です。
このシリーズは皆様方には、まだるっこしいと思いますが、お付き合いくださればありがたいです。

 前回までのまとめ
1 海外資産を少なくとも半分はもつ。
2 しかし、生の通貨で持つのは下落のリスクがある。
3 高金利の通貨ほど、インフレ懸念から下落しやすい。
4 ドル円では、ドルの方が金利が高くインフレ懸念がある。
5 円も長期的には通貨価値の低下の懸念がある
6 海外資産も円から投資できるので、ドルに換えておく必要はない

今回のテーマ
 海外資産の中身はどうする?です。
1 私が有力と思う順に①株式②不動産③債権です。
 まず債券は私はお勧めしません。理由は、前述した通貨に近い存在だからです。たくさんのお金を預かる金融機関にはメリットがあります。彼らのお金は預かったものですから、長期的な通貨価値の下落は関係がありません。だから、いくら低利でも、また、インフレ率よりも低くても問題ありません。払う金利より高ければいいのです。
 一方、私たちの場合は自分のお金ですから、インフレに対抗できる必要があります。債権では、インフレ率と相殺するのが精一杯でしょう。増えるわけではありません。さらに、利益には税が20%かかりますから、その分は明らかにマイナスです。

 不動産は有力です。インフレに対抗できるとされているからです。特に、米国の不動産は、土地よりも建物に価値があり、中古住宅の売買が90%を占めます。築100年くらいの物件でも、管理さえしっかりしていいれば、流通しています。値上がりも見込めます。しかし、直接投資はやはり大変です。ですから、不動産に投資する場合はリートになると思います。巻末に掲載。

2 投資信託は分配金がない方が理論的には有利!
 ファンドは、買いやすく、最近では買うときの手数料が無料もものも増えました。投資信託について整理しました。
 選ぶポイントは

 (1)基準としている指数(インデックス)は何か?
 (2)基準となる指数にどれだけ忠実に運用できているか?
 (3)手数料や費用は安いか?
 (4)規模、時価総額は十分か?
 (5)古いか?
 (6)運営会社の信用は?
(1)基準となる指数について(海外モノ)
  ①MSCIワールド・・世界中の株式を対象としています。(大企業中心)
  ②MSCIコクサイ・・上から日本を除いたもの。
  ③S&P500・・米国市場の上位500社。米国の80%をカバー。
  ④ダウ工業株30種・・米国の代表的な企業30社の株価を単純に足したもの
   株の分野の指数はMSCIが圧倒的です。①と②では日本では②がほとんどです。
  でも問題はありません。
  ③と④では、ダウが有名ですが、基本は③です。理由は、米国の会社の時価総額に忠実に反映しているからです。ダウはかなり攻撃的です。詳しくはまたの機会に。
 (2)はファンドの資料でチェック。あまりかい離が大きいモノは減点。
 (3)手数料には、①買い付け時②売った時の保留額③年間の管理費用があります。
 (4)ファンドは運営会社の都合で解約になる場合もあります。時価総額が大きい方が安心です。
 (5)他の条件が同じなら、運用年数が長いもの、つまり古いものがいいです。

 配当金はあるのとないの、どちらが得?
 計算上は配当金がでないタイプが有利です。配当金には約20%の税金がかかります。でも、配当金を出さないタイプはこの部分を節約して、再投資します。だから、どうしても、配当金を受け取りたい場合以外は、「配当金なし」タイプを選択するのが合理的です。ただし、日本では圧倒的に受取型、しかも毎月分配型の人気が高いです。心理的には毎月受け取るのは嬉しいですが合理的ではありません。
 若い方なら文句なしに「分配金なし」型をお勧めします。その方が確実に増えます。
 リタイア後、あるいはあと少しという時点にいらっしゃる方の場合は、お金が足りないようなら、「分配金あり」型の選択もアリだと思います。持ち金を取り崩すより、精神的に負担が軽いです。

3 海外の株式に投資する。インデックスファンドに投資する。
 世界的にファンドを通じての株式投資が多くなっています。その中でもインデックスファンドは主流となっています。
(1)インデックスファンドの有利な点。
 ①インデックス通りに投資するので、そうでないファンドに比べて年間手数料が格段に安い。
 ②インデックスを上回るファンドはほとんどない。ことが知られています。10年のスパンでは、80%の非インデックスファンドはインデックスファンドを下回ります。20年ならさらにその率は下がります。(手数料の差の影響が期間が長くなるほど大きくなるから)
 とがった投資を目指すなら個別株でできるので、ファンドはインデックスファンドを基本に考えましょう。
4 具体的には
 日本円で買う(信託報酬は時々下げられます。HPでご確認を)一例です。
 ①MSCIワールド・・三井住友アセット・・全世界株式・・信託報酬0.25%
 ②MSCIコクサイ・・ニッセイ0.20%、たわら0.24%、eMaxis三菱UFJ国際0.22%
 ③海外リート・・ニッセイグローバルリート・・信託報酬0.27%
          三井住友アセット外国リート・・0.28%
 ④S&P500・・日興・・0.27%
  NYダウ・・iFree大和・・0.23%など
 東証ETFで買う。
 ①1394・・MSCIワールド・・UBS 0.3%
 ②1680日興、1550MAXIS三菱、1581iシェアーズ・・0.25%
 ③1590ダウ米国不動産指数・・iシェアーズ・・0.43%
 ④1557S&P500・・SPDRステートストリート・・0.09%
  1587S&P100・・iシェアーズ米国超大型株・・ブラックロック0.2%
  1546NYダウ30種・・NEXTファンド野村・・0.45%以内
  1386・・・欧州株・・UBS・・0.2%
 上場ETFの方が信託報酬は低かったですが、このところ各ファンドの報酬引き下げ競争もあり、普通のファンドのコストも下がりました。それぞれの特色を生かしてご利用ください。報酬の違いは年0.1%で20年で2%ですから、そんなに神経質になる必要はないと感じます。
 日本のファンドも、ETFを含めて昔のことがウソみたいに充実しました。考えられる投資は特殊なニーズを除けばそろっています。まずは候補をピックアップしてノートに整理されてはいかがでしょう。ここに挙げたのは一例です。さらに有利なファンドもあることでしょう。日本株よりも少ない金額で投資が始められるものばかりです。まずは、投資をはじめて徐々に慣れていくのが、投資リテラシーを高めるのに役立ちます。実際の経験を積むことも大切ですから。

追記
 ファンドは、NISAや積み立てあるいは確定拠出金年金でもできます。特に積み立ては定額が毎月ほったらかしでもできるので便利です。安値の時から始めようと誰もが思いますが、始めるタイミングは、最終的なパフォーマンスにはほとんど影響がないといわれています。「思い立ったが吉日」です。まずは、少額からでも始められることをお勧めします。
 

以上いつもながら、まとまりのない記事です。ここまでお付き合いくださりありがとうございます。次回は、「NY市場で投資する」です。
それでは皆様のよい投資を! 

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