「米国株超入門」原稿下書き(5)国内と海外の資産の振り分けは?最低半分は海外で運用したい!
米国株投資家の皆様こんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
ゴールデンウィーク突入ですね。北朝鮮は相変わらず兆発のミサイルを飛ばしていますね。でも、事件にはならないと思います。さんざんサボっていた中国もやっと、「まずい」と気づいたのでしょう。緊張は続くでしょうが、おおごとにはならないと見ています。でも、何かで大きく下げる時は、日本モノの株やリートを買おうと思っています。現在日本株保有はゼロなので。
さて、今日は、「米国株超入門」原稿下書きの続きです。このシリーズは、皆様方には初歩的過ぎるとは思いますが、おさらいと確認のつもりでお読みいただければ、ありがたいです。今日のテーマは
「国内と海外の資産割合」です。
よく日本株がいいか、米国株が有利かとは議論されます。しかし、その前に、国内:海外の資産割合を決めておく方が先決だと考えます。理由はその枠組みが決まらないと、投資がバラバラになってしまって、収拾がつかなくなります。そうでなくても投資は整理が大変です。細かいところは違っていても大枠でぶれてしまうと、投資が迷走してしまいます。
少なくとも半分は海外に投資する。
「えっ、そんなに?」と感じる方も多いでしょう。我々は日本に住んでいて、円で暮らしていて、何の不自由もしていないし、不都合もないからです。
年金の額は個人差がありますが、これは日本円の資産と見ることができます。私の場合は月に10万円ですから、年に120万円、10年で1200万円、あと25年生きるとして、3000万円です。月に20万円の方は、実に6000万円の円資産を保有しています。今は持っていなくても、将来入ってくるこれらも計算に入れる必要があります。
リタイア時に5000万円保有しているとして、もしそれがすべて円資産なら、円資産の割合は100%です。保有資産の半分を海外に振り向けてもまだ、将来的な円資産の割合は20%ほどにしかなりません。
この計算は個人差がありますので、自分の年金額と退職金の見込み額と、保有資産額で計算してみてください。かなり思い切って、保有資産を海外に振り向けても、その割合は少ないはずです。上記の年金月20万円で、リタイア時に5000万円保有しているとすると、その全額を海外に振り向けても、海外の割合は50%未満です。
一方日本経済が世界に占める割合は7%ほどです。シェアが7%のものに全額をつぎ込むのはリスクが多すぎます。ですから、まずは、保有資産の少なくとも半分は海外に振り向ける目標を立てるのが現実的だと思います。
そうはいっても海外投資に向かうのは簡単ではありません。かくいう私も現時点での海外比率は低いです。全体を決めてから中身を検討するべきでしょう。
身近でないモノには抵抗感が強い。
海外に〇〇万円と決めても、すぐに全部投資するのはリスクも大きいし、精神的なハードルも高いです。身近ではないからです。
ドルで持つ必要はない。
海外投資というと、「ドルに換えなきゃ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。その必要はありません。円から投資できます。また、米国株をドルで買う場合も、その日に換えれば済みます。早く換えておく必要はないです。
生のドルは保有しない方がいい。
海外投資をする場合、「ドル」そのものを保有するのはリスクがあります。それは、ドルの方が円よりも金利が高い通貨だからです。金利が高い通貨には他にも豪ドルやトルコリラ、南アランドなどがあります。
各国の政策金利は(2017年4月現在)
米国0.75~1.0% 日本ー0.1% EU0% 英国0.25% オーストラリア1.5%
中国4.35% トルコ8% スイスー1.25~ー0.25% ブラジル12.5%
通貨の原則に、金利の高い通貨は下落しやすい。というのがあります。その下落分が、金利になっているわけです。だから、ドルを生のまま(カレンシーといいます)持っていたのでは、金利が付かないので、その分損をします。FXのスワップとか、債権で持つなどの方法もありますが、複雑になりますし下落分を補えません。米国株投資は、企業に投資するので、ドルの下落分以上のリターンが見込めるのです。
円は下落が少ない便利な通貨。
日本円は、金利もつかないけど下落が少ない便利な通貨です。もちろん長期的にはどの通貨も貨幣価値は下がっていきますから、そのまま長期の保有はお勧めできませんが、とりあえず置いておくには問題ありません。毎日のニュースでドル円相場を伝えて、「やれ円高だ」「円安だ」といいますから気になりますが、よほど「ドル高」が確信できる時を除いて、ドル通貨への直接投資はしない方が無難だと思います。
海外投資といっても通貨に投資するわけではない
ということです。だから、よく〇〇国の国債を買うと金利が高くてお得ですよ。という誘いを金融機関で受けるかもしれませんが、要注意です。一時、ブラジルへの投資が流行し、そのためブラジル政府は投資の流入制限までしました。金利は15%くらいあったのです。今でも12.5%です。
しかし通貨の下落は下記のとおりです。(世界経済のネタ帳より)
高い金利をもらって得した気持ちになっていても、ドカンと下落すると、その浮いた分は吹っ飛んでさらにマイナスが出てしまいます。さらに痛いのは、儲けたときは、その利子に税金を払ってしまっていることです。これだけ上下が激しいと投資というより投機になってしまいjます。リタイア後のために投資するのであればこのような不安定な資産運用はストレスにもなります。
有利に見える理由を見抜く力を身に着けよう!
このような投資案件に出会ったら「どうせだましに決まっている」と敬遠せずに「どうしてこんなに率がいいんだろう」と、その仕組みがわかるようにしておきたいです。そして、そのような、ファンドを売る金融機関の立場になって考えてみましょう。決して商品をこき下ろしたり、相手を悪く思ってはいけないと思います。なぜなら、投資を判断するのはあくまで自分自身だからです。もし投資が失敗したなら、それは投資案件のせいではなく、それを判断した自分のせいです。
自分に有利な投資は、自分で汗を流して見つけるしかありません。向こうから、立派なパンフレットで、丁寧に誘われるにはそれなりの訳があると思わなければいけません。
今回のまとめ
1 少なくとも半分は海外に投資したい。
2 保有の資産に将来の年金資産も含める必要がある。
3 それを入れると、半分を海外に振り向けても、2、3割くらいの割合になる。
4 円は安定した通貨。だから急いで、ドルに換える必要はない。
5 通貨での運用は見た目ほど得にならない。
6 高金利通貨は下落のリスクがある。気をつけよう。
7 有利に見える投資案件の理由を見抜く力をつけよう。
8 長期投資なので、投機にならないように気をつけよう。
次回は海外投資の中身とタイミングについて書きたいと思います。
ここまで、お付き合いくださりありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!
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