チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

通貨にもリスクがある。初めて紙幣をつくったジョンローから学ぶ。

米国株投資家のみなさんこんにちは。2018年8月9日(木)記

 

<株はこわい、リスクがあるといわれるけど>

株式投資というと、ばくち、ギャンブルみたいな見方が依然根強いです。

そう信じている人に「そうではない」ことを説明しようとしてもなかなか聞き入れてもらえません。

一方、リスクのない代表選手の「現実通貨」にも相当なリスクが存在します。

私たちの1円も、150年ほど前の幕末には1両でした。

価値の下落は激しいです。

幕末、太平洋戦争、という節目に大きな下落が起きています。

ドルでも下落は激しいです。

 

今では当たり前の紙幣はジョンローが初めて作った。

1 金貨、銀貨、銅貨だけが使用された時代は、経済の発展は難しかった。

 限られた鉱物資源である、金や銀をもとにしていた時代は、人々が求める豊かさを供給できませんでした。農業製品や、工業製品が拡大してもそれに対応する通貨が発行できない。

つまりGDPの上昇に合わせた通貨の拡大、信用供与ができなかったのです。

紙幣が当たり前の、私たちからすればもどかしい限りですが、発明前なのでしかたありません。

2 始めて紙幣を作ったジョンローは魅力的な人物だ。

(1)スコットランド生まれ。頭が抜群に良い。

(2)男前でモテまくり。

(3)女性をめぐって決闘で相手を殺した。

 騎士道ではアリかもしれないが、法律上は追われる身に。イギリス脱出。

(4)賭博の才能があり大きな財産を築く。

 賭博で財産を築くとかありえないと思っていましたが実際にいたのです。ただし、勝ちすぎてイカサマを疑われていたようです。イカサマの証拠はない。でもしたかも。

数学的確率論で勝ったそうです。

(5)紙幣発行の論文を書く。

土地を担保とした紙幣の発行を提唱しました。(土地の徴税権が担保)

ポット出の学者が相手にされるはずもない。

(6)困りに困ったフランスが起用。

太陽王ルイ14世の乱費、戦費等で膨れ上がった債務のフランスが背に腹を換えられず起用する。

当時のフランスの借金は国の税収の25年分ほど、GDPの2.5倍ほどだった。

→笑えない。今の日本と同レベル。

3 ジョンローの政策、紙幣の発行。(兌換紙幣)

金貨、銀貨の正貨を担保として、その範囲内で王立銀行券を発行。

ポイントは

(1)紙幣の価値は正貨の1%増し。

つまり、100リーブル紙幣と交換に101ルーブルの金貨と交換した。

(2)かさばらず、泥棒に逢いにくいので人気化する。

(3)保有する金、銀以上の発行は固く禁じた。

→しかし、周りに説得されて紙幣を増発する。(モラルハザード)

感想

1 保有する金、銀の範囲内で紙幣が出されて、それが順守されれば、信用の創出は2倍となり、大発明だったと思う。

2 モラルハザードは国民、権力者の希望、ニーズで必然的に起こる。

3 もしフランスがこれ以上の問題を抱えていなかったら、他国よりも信用創造が大きいだけ、発展も大きかったと思う。

→どんな素晴らしい発明も生かし方次第ということ。

 

実はジョンローは世界3大バブル事件の「ミシシッピ会社」バブル事件の立役者として有名ですがここでは省略します。

 

現在でも通貨にリスクが有る点。

現在でも、ベネズエラ、アルゼンチン、トルコと通貨が急落している国は多くあります。デフォルトもあるでしょう。

日本の円はスイスフランと並んで安定通貨とされていますからピンときませんが、将来的には、大幅下落の可能性は大いにあります。

歴史によると激しい通貨の下落が起こりやすい環境として

(1)モラルハザードが起こり、通貨の大量発行が容認される。

(2)モラルハザードは独裁国家で起こりやすい。

(3)モラルハザードは国民の希望を受け入れる形で行われる。

(4)中央銀行が独立していない。権力に左右される。

 

世界を見渡すと、ロシアやトルコに投資しようとする人はいないでしょう。

これらの国は通貨が権力者の都合でどのようにでも操作されるからです。

 

残念ながら理想の通貨は存在しない。

時代により、状況により変化するからです。

より下落の少ない、安定的な通貨を選ぶしかありません。

 

基準になっているドルも下落の可能性が高い。

各国通貨の基準になっているドル自体もトランプは「高すぎる、安くしろ」と通貨、国債の増発を促しています。

日本のアベノミクスも円安からの経済効果が中心でした。

 

<結論>

株式投資をリスクが高いとして頭から敬遠していると、基準としている円やドルの下落リスクに気づかない。

ドル、円は今のところ大丈夫だけど、将来はわからない。

モラルハザードがおこり大幅下落が生じないか注意する必要がある。

資産を全額円で持つというのは、かえってリスクが高い。

半分は株式あるいは不動産での保有がベターか。通貨分散も必要と思う。

 

以上です。みなさまのよい投資を!

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個別株投資には自分なりのはっきりとした理由が要る。

米国株投資家のみなさんこんにちは。2018年8月7日(火)記

猛暑がこれから通常になるのでしょうか?

暮らし方やシステムも見直さなければいけないかもしれません。

冷房がある学校とない学校があるようです。あの多治見市にないのは驚きです。

 

さて、私事です。奥さんのお母さんが、認知症(レピー小体型)と診断されました。

86歳で元気です。一人暮らしでやってきたのですが、曜日もわからないし誰かが付き添う必要があるそうです。介護認定の申請をしました。

長男夫婦と、私たちで今後の対策を検討しています。

どちらも遠く離れているので、(私は新幹線で1時間ちょっと)弟は奈良なのでやはり1時間半、大変です。

料理も洗濯も本人がするのでその点は大丈夫なのですが、いろんな症状が出ています。誰かが侵入しているといいます。

たいていの場合はいたって普通です。

だれかが一緒にいれば多分大丈夫なのでしょう。寂しがりだし。

そんなことで、当分は最優先事項が「介護」になります。

今までの投資のまとめの意味で、自分自身への記録を兼ねていくつか記事を書いておきたいと思い立ち筆をとりました。雑な面はお許しください。

 

<あえて個別株投資を選択するにははっきりした理由が必要と思う点> 

1 インデックスが有利なことは実証済みだ。

 インデックスについては多くの本や記事がありますので、くどくなりますので省略します。

インデックスを上回る成績を上げるのは、株式市場参加者のうち数で20%程度と言われています。80%は下回っています。計算が合いませんが、ごく一部の投資家、機関投資家が大勝しているためです。

勝っているのが数で2%ほど、大勝ちしているのが0.2%ほどと思われます。

量的にはオーバーパフォームの総和とアンダーパフォームの総和は当然ゼロになります。

2 大部分の素人投資家は自分の立ち位置がわからない。

自分は40年弱の投資歴がありますが、しっかりと株式投資の勉強をしていません。

それで遅まきながら今、オニールやミネルヴィニやデビッドライアンの著書を読んでいます。

自分も辣腕トレーダーななろうというのではありません。株式市場でもっとも成功された方の思考を知りたいと思ったのです。

成功しているトレーダー、投資家がわざわざ自分の手の内をさらけ出すメリットは何もありません。バフェットも自らは本を書いていません。

だから通常は、彼らの「秘術」は秘匿されたままです。

しかし、何かの事情で、十分な時間を経て、ごく一部の方が、親切にも私たち素人向けに秘術を公開してくれます。

それが50年前の事例でも、古びるわけではありません。

現に彼らのうちの誰一人として、1920年代に活躍した不世出のトレーダーバルモアを越えたとは言っていません。

彼らの水準に達するには、情報開示が進み、ハイテクが進んだ現在でも大多数の人には不可能と感じます。AIはどうでしょうか。

3 敵を知り己を知れば百戦危うからず。

孫氏の兵法は永遠の真理です。

同じ株式市場に参加する、多くの機関投資家、手練れの個人投資家を知れば知るほど、それはアイガーの北壁のように高くそびえます。

一方己の投資の実力、熱意、能力の方はどうでしょうか?

4 公開情報でもきちんとチェックしている人はごく少数だと思える点。

自分の場合です。

会社あるいは株価の判断に重要な役割を果たすものに四半期決算があります。

これは誰にでも公平に公表されて、かつ同時に公開されます。プロだから事前にわかるということもありません。

だから、発表を巡っては、今回のNFLXやFBのように10%を超えて急落するものも現れます。

会社のホームページで見ることができます。私もチャレンジしています。

しかし、数十ページに渡る報告書もあり、全体を詳細に理解することは至難です。

一番の壁は英語です。

だから、売上、営業利益、純利益、EPSと各前年比を確認して終わります。

今後の事業見通しも発表され、過去と比べての上方修正、下方修正は大きな意味を持ちます。

数字はともあれ、ニュワンスは理解できていません。

また、GAAPとNONーGAAPでは数字が異なりますので、両方の確認が必要です。

ましてや、2017年4Qおよび通期の場合は法人減税の「税金繰延資産の減少」とか素人には訳の分からないものも登場して私たちを混乱させます。

 さらにホームページには「電話会談」も公開されています。

文字はともかく、電話会談は普通の日本人にはハードルが高いです。

私はもちろんダメです。

でもこれらの完璧な理解までが、公開されている投資家の義務というか入り口です。

10つの銘柄を保有していれば、本来は各四半期ごとに10つのこれらの作業が最低限必要です。

もっとも、主要な数字以外は知らなくてもいいという考えももちろんあります。

そこは考え方なので、それではだめというわけではないですし、現にそれで好成績を上げておられる方もいるでしょう。

しかし、市場の主要プレーヤーである「機関投資家」にはそのような方は皆無でしょう。

発表された情報を重箱の角をつつくようにして吟味しあい、検討しあうでしょう。

何しろそれが仕事であり、アイデンティティーですから。

しかしいくら努力を重ねても、並外れた好成績を上げられる機関投資家は限られます。

5 素人が個別株を選択するのはごく限られた場合だ。

動かす資金と、それにかかる労力と、そしてリターン効率を考えると、素人が敢えて個別株を選択する理由は無いように思います。

高パフォーマンスの実績があったり、長年の経験があったり、あるいは、株式投資そのものが好きだったりする、特殊な場合でしょう。

6 若い方の場合はスキルを磨くという目的では十分な利用価値がある。

また、お金ができてから、「自分はトレードが向いているんじゃあないか?」というようなムダな考えに走らないために、残された時間が多いうちに、また少額で、たくさんの失敗をして学んでおくことは大きな意義があります。

それに向いていないとも限りません。

 

長くなりましたので第一弾はここまでにしたいと思います。

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日本人のDNAに最適な投資法は?

米国株投資家のみなさんこんにちは、

相変わらず猛暑ですね。 2018年7月23日(月)記

有名な脳科学者で美人の中野信子さんの「不倫」を読みました。

「サイコパス」も名著でしたが、やはり名著でした。

文春文庫896円

詳しくはお読み頂くとして骨子は

(1)不倫しやすい遺伝子がある。すきをみて不倫を続ける。

(2)一夫一妻は歴史的にも、地理的にも少数派である。

(3)強固な一夫一妻制の動物にはプレーリーハタネズミがいる。パートナー以外が近づくと攻撃する。

(4)出会いが少ない深海に住むミツクリコナガチョウチンアンコウは、出会いを確実にするために、オスとメスが血管でつながれている。オスは数センチしかなく、生殖が終わるとメスに吸収される。(悲しい!)

(5)類人猿でも、オスとメスの関係は多種類ある。

ゴリラ・・・ボスが独占

ボノボ・・・人に近い

(6)不倫には生物学上有利な根拠がある。

オスの最適化戦略・・・遺伝子(精子)をまき散らす。

メスの最適化戦略・・・優秀なオスの遺伝子を家庭的なオスのパートナーに育てさせる。(托卵)

・・・といろいろ興味深い内容があるのですが、

今日の本題に関係があるのは

 

セロトニントランスポーターのタイプです。幸せホルモンと言われている一種です。

いくつかあるそうですが

LL型が最も楽観視しやすく、チャレンジ精神が旺盛。

SS型が最も慎重でチャレンジしない。だそうです。

 

アメリカ人は

LL型 30%、SS型が18%

日本人は

LL型 3%以下、SS型65%

と圧倒的な差があります。

もちろんアメリカ人でも慎重なタイプは18%もいるし、日本人でもチャレンジする人は3%もいます。

さしずめ、孫正義さんなどは確実にLL型でしょう。

私は、SS型である自信があります。

 

日本人が着実な大企業や公務員を選択しやすく、起業が少ないと言われるのも、遺伝子の影響もあるのでしょう。

 

投資で考えてみましょう。

日本人では⅔がSS型で慎重派です。

多数派に合わせて最適な投資を考えてみます。

 

1 プロに負けない投資と言えば「インデックス投資」。

スポーツで例えれば、始めたばかりのど素人も達人も、インデックスに絞れば優劣はありません。

さらにそれをドルコスト法で15年とか20年とか投資すればほぼ100%の確率でリターンを得られます。

インデックス主義者でない、ウオーレンバフェット氏も、グロース株の神様のオニール氏だって推奨しています。

対象は、世界株式インデックスあるいはMSCIコクサイ(日本を除く先進国)+トピックスがまず浮かびます。

具体的には

①楽天全世界 経費率 VT分0.1%+楽天分0.2296%=0.3296%

②イーマクシススリム先進国(日本以外先進国) 0.1095%+イーマクシストピックス 0.159%

が有力です。②では新興国が抜けますが。

ちなみに世界でのシェアは 日本以外先進国77%、日本8%、新興国15%くらいです。

(2)米国だけへの投資は

米国は全世界の55%くらいを占めています。さらにパフォーマンスはいまのところ他の地域をオーバーパフォームしています。

だから一国を対象にするなら米国のS&P500ETFのVOO,IVV、さらにVTIは有力です。

しかし、20年先にはどうなっているかわからないことを考えれば、米国集中投資の場合は、米国が不調になればリバランスが必要です。

 

個人的には、そこまで長期の時間が自分にあるかどうかわからないので、インデックスにはチャンスがあれば投資するスタンスです。

 

2 選んで投資するとしたら

自己を主張するとそれなりの責任が伴います。

インデックスを選ばないとしたら、それがどんな選択であれ、インデックスを上回る、あるいは下回ります。それが極端に激しい場合もあります。

(1)グロース(ハイテク)投資の反対はバリューではない。

よく、グロースかバリューのどちらが優れているかが論議されます。そして、両者はお互いを敵のようにさえとらえています。

 

インデックスを選ばないという点では、同質の関係だ。

しかし、どちらも、最も素人に有利なインデックスを選択しないという点では共通しています。兄弟と言えます。

 

(2)過去には高成長株も平均化してきた。

今では高配当株でデフェンシブの仲間に入れられる、コカ・コーラや石油株もかつては高成長株でした。

どんな高成長分野あるいは銘柄もやがては平均化するという法則があります。

ただそのスパンがわからないだけです。

現在高成長株といわれているアマゾンなども数年後、数十年後には、平均的な株になっているでしょう。

ハイテク分野が平均化する過程では、徐々に成長率が鈍化して他の銘柄群に追いつかれるかもしれないし、ITバブルのように一気にクラッシュして、平均化するのかもしれません。

でも、それまでは大丈夫と見てハイテクに投資するのも、「クラッシュは近い」と見て避けるのも、コインの表裏と言えます。

 

<結論>

1 日本人の遺伝子から考えれば、そしてSS型としたら「投資しない」または「インデックス」があっているといえます。

2 でも35%はSS型ではないですから、そのような人たちは他の人たちと違った景色が見えているはずです。

3 インデックスを選ばないとしたら、SS型のタイプの方は十分な勉強や経験が必要だと思います。自分です。

 

以上です。本の本題の不倫についてはパッシングの原因など面白いです。ベッキーやら

山尾議員やら、えーと、育児休暇議員の・・・のケースなど具体例もあって納得です。

 

それではみなさんのよい投資を!

 

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今年の振幅をどうとらえる?ハイテクはリスク大か?

米国株投資家のみなさんこんにちは、暑さ強烈です

2018年7月17日(火)記

 

今年は上げ下げの大きい展開となっています。

どうとらえるのかが難しい展開です。

下はS&Pです。

f:id:tingisuhan:20180717160438p:plain

またS&Pとナスダック、ダウの主要指数の間でも動きが異なります。

今日は数字的に見てみました。

下記の数値は日足で終値を使いました。グラフからの読み取りです。

 
  2月 リバウンド 3月 リバウンド 上昇率 上昇率
  下落率 上昇率 下落率 上昇率 1月高値から 2月安値から
S&P500 -9.8 8.6 -7.9 8.5 -2.2 8.5
Nasdaq -9.6 11.9 -9.4 13.5 4.1 15.1
Dow -10.2 8.2 -8.7 6.7 -5.4 5.3
VGT -10.1 14.4 -9.3 13.9 6.2 18.2
GOOGL -15.5 15.4 -12.9 18.5 0.5 19.1
MSFT -10.6 14.3 -9.4 20.6 11.6 24.9
AMZN -7.6 19.4 -14.4 33 25.7 36


①2月初めの長期金利ショックでの1月高値からの下落率です。

②それからのリバウンド率です。

③3月、4月の貿易戦争の下落率です。基準は直近高値。

④その安値から現在までの上昇率。

⑤1月高値からの現在の上昇率。

⑥2月初めの安値からの現在までの上昇率。

(考察)

(1)貿易戦争の影響からか、ダウとS&Pは1月高値を抜けていない。

(2)ナスダックとVGTを見るとハイテクは影響が少ないことがわかる。

(3)個別銘柄ではグーグルはハイテク平均を下回っている。MSFT、AMZNは大きく上回っている。

(4)今年の2回の下落ではハイテクが特に下落幅が大きかったわけではない。

(5)MSFT、AMZNの押し目を拾って強気で攻めた方は大きなリターンを得られた。

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(まとめ)

1 「山高ければ谷深し」と教訓では言われますが、今年に限れば、大きく伸びたハイテクが特に売られたようには見えない。

2 上下動を経ながら、アマゾン等は大きく株価が上昇した。

3 この傾向は今後も続くと考えられる。

4 ハイテクがこれからバブルに向かう可能性はあると思う。

現時点が、適正か、割高か、バブルかの判断は難しいが、個人的にはやや割高の状態だと思う。

今後「上がるから買う」という風潮が強まれば、バブル化する恐れもあると思う。

適度な調整をはさみながら少しずつ上昇するのは健全と思う。

5 個人的な投資方針としては、50日線を割る、あるいは近づいてからの反発は少しづつ買う方針は継続。(ただし全体が中、長期的に上昇トレンドを維持していることが条件)

アマゾンの今回の下落は50日線を割っていないが、接近して反発しているので、1700周辺は買場の一つだった。(あとから見れば不思議とよくわかるものです。その場面で判断実行するのはとても難しい。

(50日線を割った銘柄もあったが、AMZNは割らなかった。それだけ買い気が強いのだろう。)

8月、9月でまた買場もあると思います。トレンド転換かどうかの判断が難しいですがチャンスでは少しずつ買う予定です。

それではみなさんのよい投資を!

 

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株式投資の理想と現実。差をどう埋める。

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年7月15日(日)

ご無沙汰しております。

さて、米国株はナスダックが最高値更新と好調です。

夏にはだれるかなとも思っていたのですが、このまま好調決算に向かって進むのでしょうか。

しかし、好調決算を発表後に売られる展開は1Qでもあったので、今度もその再現の可能性は高いです。油断は禁物と思います。

最もそんなに多く保有していないのですが。

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上昇トレンドはしっかり継続しています。

6月終わりの下落では3%ほどの下落となっています。

下降トレンド入りしてもおかしくない勢いだったです。

2か月に一回くらいの頻度で小規模の下落が起こっています。

そうすると次回は8月末から9月くらいでしょうか。

 

しかし買い候補のAMZNなどは下げにくくなっており、今回も私には買い時期のサインには見えませんでした。それだけ買いを狙っている人が多いのでしょう。

 

わかっていたのに買えなかった・・・本当はわかってなかった。

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アマゾンの2年チャートです。週足です。

今年に入ってからの上げの角度が大きいです。

個人的には、ちゃんと現実利益を計上するようになった安心感が大きいと思っています。幅広い層が買うようになりましたから。

こういうのを見ると、早期に買っていた人がうらやましくて仕方がありません。

「自分も伸びることはわかっていたのに買いそびれてしまった」という気持ちが強くなります。

しかしこれは本当でしょうか?

赤字だったりPERが300を超える状況で買える人は限られています。

将来性は感じていても、PERを基準にしている人に買える水準ではありません。

私も買ってませんでした。

 

そんな中での「買えば上がるかもしれない」というのは、たくさんの思い付きの一つでしかないと思うのです。

「買っとけば将来性がある」という思いと同時に「急な失速もあるかもしれない」という思いも同時にあったはずです。

それを示すのが4月の下落時点です。

かなりはっきりした買いサインを示しています。買うとしたらチャンスです。

しかし、「買っとけばいいかも」と思っていた人も実際の下落に直面すると、「やっぱり下落が来たか」と身構えて買いを逃してしまいます。実際にこの時期にはS&Pは200日線を割り込んで弱気相場入りを示唆していますから。

 

つまりなんにもわかっていなかったといえます。

思いつきを一つ一つ論理的に具現化して詰めていかなければ、「買う」という実際の行動には結びつかないと思ってます。

 

理想と現実のギャップをどう埋めていく。

理想の投資スタイルやイメージがあったとして、現実にはそれには程遠いものになります。

このギャップをどう埋めていくかが大きなポイントになります。

自分としては「自分のできる範囲での投資をルール通り実行するしかない」と割り切っています。

つまり、買い時と見たら「どーんと全資金を入れる」というような思い切ったことは自分には無理というコトです。

 

シニアの投資でも同じことが言える。

人生100年時代になると、年金だけでは不十分ということで、リタイア後の株式投資を奨める記事も週刊誌等で相変わらず多いです。

 

しかしここでも理想と現実の差に目を向けなければいけません。

 

理想のスタイルのいくつかを上げると

(1)1億円で3.8%の高配当株あるいはETFに投資しておくと、毎年300万円の配当が受け取れて、リッチなリタイア生活が可能。

(2)インデックスに投資しておけば、長期的に上昇し、後継者にも残せる。

(3)高成長株に投資しておけば、退職金等を大きく増やすことができる。

・・・

理論的には十分可能だし説得力があります。

しかし、揺れ動くものに投資している以上、思い通りにいくとは限りません。

一時的に大きく下落した時にどう対応するかは、そのような週刊誌の記事には書かれていません。

そのような危機に対応できる範囲での投資であるべきです。

 

リタイアを境に大きく投資スタイルが変化するのはリスクが大きい。

一番リスクが高いのは、したことがない株式投資をリタイアを機に始めることです。

逆に一番リスクが低いのは、それまでの投資スタイルを継続することです。

グロース→インデックスなどはより安全かも知れません。

 

また、必要以上の現金収入があるのは、いろいろな問題を引き起こす可能性があります。

どういう基準で支出するかの判断が難しいことが増えるからです。

冠婚葬祭、墓、住居のリフォーム、趣味、旅行、・・・

それらのすべてについてパートナーと意見が一致することはまずないです。

また値段があいまいなものも多いです。

その中で「お金がない」というのは、だれもが納得する簡明な解決策です。

 

周囲からは「さえないな」「困ってるんだな」とか下に見られて不快かもしれませんが、逆に言えばそれだけです。

 

以上です。

それではみなさんのよい投資を!

 

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6月買い増し株の中間報告

米国株投資家の皆さんこんにちは、ご無沙汰です。

2018年7月10日(火)

すごい大雨でしたね。自分は被害はなかったのですが、交通機関は止まりましたね。あとコンビニのおにぎりとかパンも。もう回復してますが。

私たちの便利で平穏な生活も実は薄氷の上にあると痛感します。

ところで石油の埋蔵量世界首位のベネズエラではチャベス以降の反米路線があだになり石油生産が大幅に落ち込んでいるそうです。

インフレ率は統計にもよりますが、1年で2600%とありました。

資源に恵まれていたとしても、それが国民生活の幸せには直結しないようです。

「最高の幸せ度を狙った、そして国民からも支持された、究極のバラマキ政策の結末を見た気がします。」

我が国のバラマキも相当なものですが、大丈夫でしょうか?

 

さて、出直し投資の実験、練習で6月に2銘柄を買いました。7月にも同じ銘柄に買い増しを行いました。

まだ結論が出ている段階ではありませんが、中間報告をしたいと思います。

 

まず全体です。S&Pです。

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米中の貿易戦争激化で弱気相場入りも懸念されましたが、心配を吹き飛ばして力強く上昇中です。

ダウも、200日線を割り込んでいたのが50日線の上方に上昇しました。

ナスダックも史上最高値を狙う勢いです。

1つ目はNVDAです。

対中売り上げが25%もあり影響を大きく受ける懸念がありました。

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すでに保有していましたが、6月5日に新高値更新を根拠に266ドルで追加購入1度目。

現在249ドルですので、まだ6%ほど下回っている状態です。

2度目は7月初めに、50日線を割って、一旦底を打ったように見えたので236ドルで購入。こちらは少しプラス。

<まとめ>

1 このくらいの規模(16兆円ほど)にもなるといくら業績が良くても一本調子の上昇もないので、高値更新で買い増しするのはあまり得ではないようだ。

2 50日線を割って再上昇が見えた状態の方が結果的には成績がよい。

しかし、この時点では全体が上昇するか下落するかは判断がつかないので、結局は市場次第、運しだいといえる。

 

2つ目 ADBEアドべシステムです。

2つ目は、時価総額13兆円ほどのアドべです。

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1回目は6月15日です。好調な決算発表で新高値を更新したあとのタイミングで251ドルで新規買い。こちらは現在も若干のマイナス。

2回目は50日線を一旦割って、上方に向かったと思えた7月初めに243ドルで追加買い。

<総括>

高値更新での買いは現時点ではどちらもプラスになっていません。

50日線を割ってからの立ち上がりの方が結果としては良くなりました。

しかし、2回目の買いは、個別銘柄のチャートは買い場を示していましたが、全体としてはどうなるかは全くわからない状況だったので(私は下がる確率が高いと思っていた)、結果論とも思います。

ということで

50日線での買いは

個別のチャートが買いを示唆している場合。

全体は弱いことが多い。そこでの買いは何らかの根拠と対策が必要と思う。

他の買い候補の銘柄では50日線は割りませんでした。

 

<今後の課題>

50日線を使った(200日線)買いでは、当該企業が50日線を割っている時点で、全体としてはさらに弱気な場面です。

そこから全体がどう動くかはわからないので、結局は確率の問題かなと感じます。損切りをきちんと設定して、とりあえず実行してみるしか方法はないかなと感じます。

とりあえずの報告でした。

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来るべき下落時=買いチャンスの方針とワナ

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年7月5日(木)記

ブログの記事が「たまに」になって申し訳ありません。

米国株はダウが依然として200日線を下回った状態、S&Pが50日線を割った状態でさえない展開です。

一日の動きを見ても、引けにかけて大幅に下げる展開で、「弱い」と言わざるを得ません。

今後789月は例年弱い時期でもあり(昨年はそうではなかったが)当分さらなる弱い展開も覚悟しておいた方が良さそうです。

 

この機会を利用して、私の過去の株式投資を振り返っています。

現在のレベルの高い状況からすると幼稚でお恥ずかしい限りですが、当時としては全員がそんな中にいたので、私だけがレベルが低かったわけではありません。

 

しかし、それを差し引いても反省の余地があるのは確かです。

特に、リーマンショックのような大幅に下落して「何もかもが買い時だった」時期での投資には大いに改善の余地があります。

リーマン時には私はほとんどの株を売却した後で、投資できる資金もふんだんにありました。

チャンスと見て買ったことは買ったのですが「不満の残る内容でした」

何より規模が小さかったことが不満です。

荒れ狂う相場の中では誰しもが「おおらかな気持ち」になれなかった点はありますが。

 

反省を踏まえて今日は買い時について考えてみたいと思います。

 

1 今後来る大幅下落の規模や時期はわからない。

いつどのくらいの規模で、それがどのくらい続くかは私には予想がつきませんし、予想すべきではないと思っています。

それは「予想すること」が大きなリスクにつながることがあると思うからです。

 

2 下落幅で判断すべきではないと思う点。

高値から20%下げた時点で投資家は飛びつきやすいと言われています。

私にも経験があります。

買いたかった株が20%も下げると「買い得」に見えます。

多くの場合は実際に買い得になるのですが、大幅下落の場合は、下げトレンドで買ったことになり投資はうまくいきません。

この場合、自己ルールで損切りラインを決めて速やかに損切りすれば、それ以上の損は防げます。

しかし、会社に惚れていると、さらに以前の高値の印象が強いので、なかなか5%とか10%とかのラインで損切りができません。

そうこうしているうちに買値から20%以上も下落すると今度は損が大きすぎて損切りができません。

ほとんどの人に経験があるのではないでしょうか。もちろん私にもあります。

 

3 市場は常にオーバーシュートする。

上にでも下にでも市場は常に行き過ぎます。

高すぎた基準から見て「安くなった」と喜んでも意味はないわけです。

 

4 結局市場を基準にするしかない。

自分の判断を基準にすることが、リスクが高いとなると結局は市場を基準にするしかありません。

 

5 最安値にドカーンと投入を夢見てはいけない。

リーマン後からの株価を今振り返ると、アマゾンで15倍ほどグーグルで10倍強と大幅に上がっています。

もっと手堅く見える、ビザやマスターでも10倍を超しています。

さらに、VGTでも5倍を超しています。・・・

そんなのを振り返ると、「あの時にドカーンと買っておけば今頃は・・・」というのは投資家の誰でもが妄想することではあります。

 

でもそんなことはあり得ないし、してはいけないと決めています。

それは、「その時点が大底だ」なんてわからないことだからです。

 

6 結局は市場の機嫌をうかがいながら慎重に投資を積み重ねるしかない。

明確に大底が確認できれば問題はありませんが、そうでないことも多いです。

「買いチャンスだ」とチャートで判断したら、小さくても買いを入れます。

そして様子を見ながら買い増して積み上げます。

この方法は買いコストが上がりますから、最初にドカーンと買うより不利ですが、リスクもまた減ります。

 

7 ベストである必要はない。アバウトでいい。

リーマン後に戻ったとして、アマゾンを一本買いするなどできませんしする必要はないと思っています。

そうでなくても大幅下落時の買いには考えることが多いです。

「いつ買うか」「何をどれだけ買うか」・・・

そんな中で、素人がベストの解答ができるとは思えないし、行動が鈍ってしまいます。

 

まとめ

個人的には、SPインデックスと下落幅の大きいVGTでいいと思っています。

そして含み益を得たら、少しずつよりベターな銘柄に置き換えます。

もちろんより有利な個別株が初めから買えればそれに越したことはないですが。そう都合よくいくとも限りませんし。とにかく欲をかくとろくなことがありませんから、満足のラインを決めておくのは有意義と思います。

これで前回の「規模が小さすぎた」点は解消すると思っています。

でももう年なので、そんなに大きな投資をするつもりはありませんが。

 

あとがき

米国株は今現在微妙な位置ではありますがまだ余裕があります。しかし中国など新興国はすでに年初から25%ほどの下落になっています。

そうすると、米国株がこれから20%ほど下落すると新興国の下落幅は50%近くに達して、相当な暴落の水準と言えます。

個人的には大幅下落はこれから数年のうちにいつ来てもおかしくないと感じています。

 

以上です。それでは皆様のよい投資を!

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ピークアウト、トレンド転換、大幅調整の時期をどうやって知るか?

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年7月1日(日)記

 

先日私の投資方針で「下落トレンドの時は市場を離れる」と書いたら

「下降トレンドになることなどプロでも難しいのにどうやって素人がわかるのか」というコメントをいただきました。

 

おっしゃる通りです。過去のITショックやリーマンショック時には素人だけでなく機関投資家も大きな痛手を被った事実があります。

プロでも暴落を予測することは難しいとわかります。

 

しかしプロとアマは立場が違います。

プロの投資家は「危ない段階に差し掛かったな」と察知できたとしても、「早めに撤退しておこう」ということはできないからです。

常に市場にとどまり、利益を最大化するのが彼らの役目です。ギリギリまで市場に居続けようとするでしょう。

一方、アマにはそんな制約はありません。

「危ない」と思えば、市場を離れて待っていても、何の問題もありません。あるとすれば、投資機会を逸失することです。これとリスクをどうするかの綱引きです。

 

そうは言っても、大幅下落があったとして、それが下落トレンドの始まりなのか、一時的な調整なのかの判断は至難です。過去の例で検証してみたいと思います。

ダウの10年チャートです。

f:id:tingisuhan:20180701113606g:plain

(1)リーマンショック時は別格として、それ以外にもかなり大きな調整があります。

しかし長期上昇トレンドは継続しました。

5年を見てみます。f:id:tingisuhan:20180701113137g:plain

(1)2015年夏はチャイナショック2016年2月は原油の大幅安でした。どちらも相当深い調整であわてるには十分な大きさです。

(2)トランプ当選以降は上昇の角度が急になり、昨年の後半から今年の1月にはさらに加速しました。

(3)今年2月から数度の調整と復活を経て元の上昇軌道に戻ったようにも見えます。

(4)このまま株価が調整すれば、今年の1月が天井だったということになる。

 

(まとめと現時点の状況は)

1 過去十年は調整でも持ち続ける戦略が有効だった。

このことが、下落に対してあまり関心を払わない、あるいは今後の下落時でも保有持続を決めている方が多い理由だと思う。

2 現状は上昇トレンドが崩れたとは言えないが楽観もできない。予断を許さない。

 

(現時点での作戦は2つに大別できる)

1 上昇トレンドが継続していると判断して持ち続ける。

あるいは下げたところは買う。→強気戦略

2 上昇トレンドの継続は確かでないと判断して一旦市場から離れる。

今後少しの下げでは買わない。調整しきれば別。

どちらを取るかは個人の判断なので、どちらがいいとかは言えません。

あともう一つ、超長期戦略の立場から

3 株価に関わらず買い続ける。という戦略もあるでしょう。

 

私は2の立場です。深追いはしないつもりです。その理由は

1 相場の上下変化が大きい。・・・相場終盤の特徴。

2 買われるセクターが目まぐるしく変わる。

 今年前半は例えばJNJが特に悪いところもないのに売られたりしました。デフェンシブセクターからハイテクセクターに機関投資家の資金が移動したと思われます。

そして、現在は原油高でエネルギーセクターや金融が注目されています。

 

このような速い動きについていけるプロや熟達者は問題ないですが、そうでない人は振り回されて「後追い」になる危険性があります。

3 1Q決算で内容がいいにも関わらず株価が反応しない銘柄が多くあった。

 

ピンポイントでトレンド転換を察知することはできないとしても、注意は払って置き、また、そのときどうするかをあらかじめ考えておくことは、とても有効と考えています。スポーツと同じでディフェンスは大事ですから。

 

以上です。それではみなさんのよい投資を!

追伸 最近の方々の投資へのリテラシーや関心の高さはすごいですね。

うらやましい限りです。さらに高めて投資に強い国になってほしいものです。

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ピークアウト、下降トレンド入りの時どうする。私の出口戦略。

米国株投資家のみなさんこんにちは。

2018年6月30日(土)

とうとう今年も前半が終わりましたね。

米国株も昨日は大幅高で始まったのに終わってみれば小幅高と弱い展開が続いています。

中でもダウは相当に弱い展開です。

f:id:tingisuhan:20180630210233p:plain

200日平均線上にあります。昨日やっと抜け出したかに思えましたが、味の悪い形で終わっています。

トレンドについては、いくつかの方法があるようです。

トレンドラインで見る方法、移動平均線で見る方法。

まだ2月4月5月の下値を下回っているわけではありません。

しかし、200日平均線割れも弱い兆候の一つです。安心はできません。

 

S&Pやナスダックはまだそうではありませんが、過去のトレンド転換では、主要指標の1つが先行して弱気を示してやがて他の指標も追随するケースが多く見られます。

 

他にマイナスのリスクを点検すると

(1)中国経済が弱くなっている。株式も大きく下落している。

選挙対策でトランプは中国と貿易でやり合っていますが、中国経済が先に落ち込んでしまうリスクがあります。

(2)トランプの選挙優先の姿勢が嫌気を起こさせてしまう懸念。

貿易戦争は、どの国も勝者がなくマイナス要因です。

多くの人が「落としどころに落ち着くだろう」と見ています。

しかしこのコンセンサスがもし狂うことがあると弱気トレンド入りのきっかけになります。

 

米中間選挙が終わるまでは何ともわからない。

現時点では、強気トレンドが継続しているとも、弱気トレンドに転換したともどちらとも言えません。

米中間選挙が一つの区切りになるように思います。

 

出口戦略について

株式投資の出口は人によって様々です。

これから何十年も投資を続ける人にとっては、この先、10%や20%の下落があっても、長期的に見れば「一つの雑音」と考えて、そのまま投資を継続することも考えられます。

また、下降トレンドに入ったと判断すれば、一旦手放して、再度インする方針の人もいるでしょう。

どれがいいと言えるものでもないです。

 

しかし、どちらにしても、自分なりに考えて、準備しておいた方がいいテーマに思います。

 

自分の対応

私は、下落トレンドと判断したら、できるだけ速やかに市場を離れる(つまり売る)つもりです。(といってもかなり小ぶりの投資ですが。)

これから長くて20年少しの寿命ですから、何倍にも増やそうとする目的があるわけではありません。

つまり、我慢して持ち続ける理由はないのです。

また、下落していく株価を「小さなこと」と笑って済ませられる度胸もありません。

とりあえず離れてリスクをなくしておくのが無難と判断しています。

 

準備と方針とこころづもりがなければ直面したとき行動できない。

10年以上も前に、私は中国株一本で、ほとんどフル投資をしていました。

新興国で勢いがあり、配当も高かったからです。

しかし、一つ問題がありました。出口戦略です。

新興国の株価はオリンピックでピークを迎えるという、ジンクスというか、セオリーがありました。

それを信じることにして、北京オリンピックの前年の2007年までには売ろうと方針を立てたのです。

結果は、2007年の3月がピークで4月には崩れ始めました。

何とか大部分を処分しましたが、少し時期を逃した面はありました。価格的にもピークよりも10~20%安値で売ったのです。

しかし、リーマンショックでは指数でピークの¼になりましたのでうまく売り抜けたとも言えます。

あらかじめ作戦を立てていたのが奏功しました。

 

さらに大幅調整時に投資を小さくしておくメリットは他にもあります。

それは次のチャンスにいち早く対応できるという点です。それについてはまたにしたいと思います。

 

あとがき

10年も強気相場が続いているので、強気派の方が多いのは当然でしょう。

そのような方から見れば私などは「何と意気地のない」「損が嫌なら投資なんかしなければいいのに」と思われる方も多いでしょうし、実際そのようなコメントもいただいております。

しかしリーマンショックのような大幅な下落を経験すると(私自身は株式の保有は多くなく被害も軽微だったが)、大損に見舞われた方は知り合いにも多くいて中にはすっかり人生が狂ってしまった方もいました。

だから無邪気に「投資はイケイケだ」という気持ちにはなれないのです。

 

次回は下落からの再生時の投資についてです。

それでは皆様のよい投資を!

 

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シニアの米国株投資、私のルール

2018年6月25日(月)記

自分なりの株式等へのスタンスとルールを決めました。

よしぞうさんが、ルールを書かれていたので刺激を受けて自分なりにまとめました。

自分のための覚書のようなものです。自己中で恐縮です。

自分はシニアでリタイア者なのでその面の条件も大きく影響しています。

くどいところや重複もあります。ご容赦ください。

 

<全体としては>

1 株式投資に感情を持ち込まない。

 研究したり、分析したり、売買の判断をするのは一日のうちの決められた時間だけ。

それ以外の時間には株式については「考えない」「見ない」

感情によって、適切な投資ができなくなるのを防ぐためです。

自分は相当に感情に影響されやすいことがわかりましたから。

2 投資資金は小ぶりにする。

大きく増やすのが目的ではありません。

金融資産の25%を上限とします。

大きな下落が起こって半分くらいになっても、(その前に市場から離れるつもりだが)受け止められる水準です。

3 不利な時には投資しない。

市場全体が長期的に上昇トレンドの時に投資します。

市場全体が下降トレンドだったり、過熱して、大きな下落が心配される時には避難します。

4 大きな流れで考える。

長期投資をめざします。何事もなければそのまま投資を続けます。

 

<投資対象>

1 全体が長期的な上昇トレンドにある時。

2 インデックスまたは順風にある業界。

3 投資対象はインデックスまたは業界ETFまたは個別株。

個別株では、業界を代表するメジャーな企業で、時価総額が20兆円以上あることが望ましい。ワイドモートを持っていること。

メジャーな企業に投資する理由。

日本でも報道されやすく異変を知りやすい。

動き、特に下落時の動きが緩やかである。

特定の投資家に影響されにくい。

4 個別株は、インデックスよりしっかり有利なものに限る。

 

<投資するタイミング>

買いタイミング

1 全体が上昇トレンドの時。

2 企業であれば、業績、将来性の見通しが明るいこと。

3 チャートを利用して、適切な投資タイミングで参入。

買い増し

4 買い増しタイミングでは、逃さず買い増し。2.5~3%上昇で1回目の買い増し。

5 初めは小さく、上昇に従って投資を積み上げる。

6 極端な買い増しで、平均株価をつり上げることは慎む。買い増しは、既存累積の25%まで。エクセルできちんと管理して、平均買いコストを把握する。

(証券会社が1つの場合は、口座管理でわかるけど)

7 調子に乗って買い増しを大きくしない。RSIが80を超える過熱場面では控える。

8 50日線から大きくかい離した場面での買い増しはしない。

9 四半期業績が良くないときは、買い増しはしない。

 

<含み益、売りタイミング>

1 含み益の拡大を目指す。

2 安易な利確はしない。利確のための利確はしない。

3 該当銘柄それぞれで20%以上の含み益を目指す。

売り

1 全体が下降トレンドに転換したとき。

2 該当銘柄の四半期決算が不調の時。

3 50日線からの大きなかい離。

4 上方チャネルラインからのはみ出し。

5 RSIが85付近までの過熱。

6 他の銘柄への転換の時。

損切り、見切り売り

1 新規参入銘柄

 5%、最大8%

2 含み益20%未満

平均買いコスト

3 含み益20%以上

含み益10%ライン

 

<キャッシュポジション>

1 100%でも構わない。

 

<その他>

1 毎日勉強、研究する。チャートを見る。インデックス→個別

2 とにかく勉強してレベルアップ

3 自分ではどうにもならないことは考えない、悩まない・・・決められた時間以外には考えない、悩まない

4 確率的に、うまくいかない時もあると割り切る。→成功の%を上げるように努力する。

 

あとがき、まとめ

シニアなので保守的な内容になっています。

上昇のパフォーマンスよりも下落に対する耐性を重視しています。

限られた能力・時間を有意義に過ごすために、株式投資への比重は限定的です。

10倍株、20倍株の発掘は目的にしていません。

 

今残された時間をどのように納得のいく形で過ごすか、奥さんとも話し合って模索中です。

テキパキとはできないので、(能力的に、年のせいもあり)投資について資金や労力を限定することにしました。

とりあえず、親の家の片づけがもうすぐ終わるので(売却予定)その後のやりたいことを整理しています。

 

今日はフィリピンから帰国中の先輩と話してアドバイスももらいました。

先輩はゴルフがうまくて、今も夢中なようです。(週3、4日はコースへいっているそうです)

僕はそこまで夢中になれるものはないです。うらやましい限りです。

 

ミンダナオ島で農業をしている日本人の話をききました。治安もよく物価も安くて快適だそうです。自分的には外国での一時滞在はタイが本命なのですが(チェンライあたり)何人もの日本人が居るそうなので一度話を聞きに行こうと思っています。

自分は農家出身だけど、できるかどうかは全くの未知数です。でも家庭菜園くらいなら何とかなるかも。

 

以上です。それではみなさんのよい投資を!

 

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