チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

市場最弱、投資弱者の負けない株式投資、全文(再掲)

替えたところもあるので全文を掲載します。長くて恐縮です。

今の私の結論です。

市場最弱(私のことです)

投資弱者のための負けない株式投資

 

一年あまりやってみてつくづく自分は投資能力が低いと思いました。

情報に弱いシニアなどを情弱と呼ぶそうですが、さしずめ投資に弱い私などは投弱と言えそうです。

 

こんな自分でも投資を継続できるのかという課題でまとめたのがこの記事です。

主人公として、投資家最弱の投弱(自分)を想定しています。

 

<要旨>

1 ホームポジションは投資しないこと。

2 能力を前提とした投資はしない

3 精神的に追い込まれる状況をつくらない。

4 リスクは最小化する。

5 急成長株はねらわない。

6 高配当株は投資を複雑にする。

7 インデックスで十分。

8 世界分散投資でリスク分散。

9 投資にかける時間と労力を最小化。

10 含み益をコツコツ積み上げる。

11 十年後、二十年後も大丈夫な構成にする。

12 難しい理論は不要。

13 株式投資にうまい方法などはない。

 

 

(はじめに)

書店では、あるいはネットでは多くの株式投資の本や情報があります。

その中で、株式投資に弱い人、つまり投資心理を克服できない人向けの本がなかなかないことに気づきました。多くは投資家心理を克服を前提にしています。

 

 毎月、定額積み立てで大丈夫、というような方法はあります。

確かに、10年とかの長期では有効なのでしょうが、下落に当たる時期から買いはじめると、含み損が膨らんでいきます。

 

 多くの人はその時点で投資をやめてしまうでしょう。

 

 投資心理に弱い、市場最弱と自覚する筆者が、そのままの状態で投資ができないかを検証したものです。

  

1 ホームポジションは「投資しないこと」

 

投資もギャンブルも必勝法は無いでしょうが、負けない方法はあります。

それは参加しないことです。

 

参加しない以上は、お金を失うことはありません。

 

つい、「〇〇%は投資しなきゃあ」とか「遅れたくない」という気持ちが働いて(これも投資家心理)高値で参加しやすいです。

 

ホームポジションを、「投資しない状態」におくことで、この強迫観念からフリーになります。

 

2 能力を前提とした投資はしない。

 

世の投資方法の多くは、特定の能力が必要です。

売買のタイミングやら、銘柄選定などです。

 

読んだ時は自分にもできそうに思えますが、そのタイミングで的確な行動がとれることは稀です。

実際にはうまくいかないのは、能力には個人差があり、たいていの投資家はバランスが取れた高い能力、特に投資バイアスに左右されない、行動をとることはハードルがとても高いのです。

 

3 精神的にキツい状況は作らない。

 

意に反して、株価が下落することはよくあります。

 

突発的な出来事も起こります。

 

計算が狂うと、含み損を抱えます。

 

その時の処理をあらかじめ決めて「損切り」しないと、大きくはまる、つまり精神的にきつい状況になります。

 

含み損を最小にするスタンスで臨みます。

 

4 リスクは最小化する。

 

リスク管理というのが苦手です。

 

きちんと数値化して、とらえておきたいものです。

 

リターンばかり追い求めると、リスクに鈍感になります。

 

基本スタンスは、全体リスクを管理して、そのうえで金額を限定してリスクを取るようにします。

 

5 大化け株は狙わない。

 

現在、1600ドルのアマゾンにも100ドル未満の時代がありました。

「50ドルでアマゾンを買っていたら、30倍になっているんだ」と考える人は多いです。

 

しかし、50ドル時代のアマゾン株の仲間で、アマゾンのようになれた株は割合ではとても低いでしょう。宝くじの世界です。

 

そういうジャンルの投資もあるのでしょうが、一般的ではないと感じます。

個別株では、基本的には時価総額2千億ドル以上を対象にしたいです。NVDAは少し足りないですが。

6 高配当狙いは相当な能力と忍耐を必要とする。

 

会社が投資家に報いるにはいろんな方法があります。

  • 現金配当で払う。
  • 自社株買いをする。
  • 成長分野に投資する。

この中でもっとも確実でわかりやすいのは、配当でしょう。

自社株買いも、株価が上がるので投資家に人気があります。

(3)の投資は、一般には好まれません。リターンが先送りされるからでしょう。

 

高配当を出すのが方針となっている会社もあります。

 

高配当株に投資して、もらった配当を再投資する戦略は多くの人を引きつけます。

過去の例ではインデックスを上回ったという研究もあります。

 

私も当初はこれを目指していました。

 

しかし現在では志向していません。

 

その理由は、この作戦を実行するには高い能力と忍耐力が必要だからです。

 

高配当株といっても、一律ではなく、業界ごと、企業ごとの決算でのチェックが必要なのは変わりません。

 

また、昨今のように金利上昇で、債券と競合して、株価が低迷する事態もあります。

 

それらの荒波を乗りこなしていくには、高い能力と判断力、忍耐力が必要です。

誰でもができるわけではありません。

 

投資弱者は参加すべきでないと考えています。

 

7 インデックスで十分。

 

市場の平均値をインデックスと言いますが、ほとんどの投資はインデックスに成績で勝てないのです。

おおむね個別株の勝率は20~30%です。残りの70~80%はインデックスに劣っているのです。

つまり個別株への投資を一切せずにインデックスへの投資だけにしても、不利ではないということです。

 

さらにインデックスに絞るとすると

投資の情報の90%は省略することができる

記事の中の個別の企業についての記述は基本的に不要になります。

そうするとほぼ90%の情報はカットできます。

 

情報を厳選し、シンプルにすることで、思考のミスを減らすことができます。

 

さらに

下落の場合に耐えやすい。という利点があります。

 

個別株の場合では、下落すると、その理由を探らねばなりません。そしてそれがいつ解消するのかは、レベルの高い情報と判断です。

 

会社に対しての絶対的な自信がなければ、下落では動揺してしまいます。

保持するか、売るかの判断が難しいです。

 

判断を先延ばしにしていると、「含み損」がどんどん拡大するリスクがあります。

8 地域分散を心がける。

 

世界的には多くのインデックスETFや投信があります。

 

そのうちバンガード社のETFは手数料が安く流動性が高いことで知られています。

わかりやすくするために、バンガード社のETFを中心に見ていきます。

 

  • これ一つで世界のすべてに投資できるETF。

 

VT(バンガードトータルワールドストック)年間経費率0.1% 年間配当2.12%

全世界の約8000社に時価総額割合で投資できます。

 

現在の現時点でのそれぞれの国の株式時価総額のシェアは

米国54%、日本8%、米以外先進国35%、新興国11%となっています。(FTSEインデックス、韓国は先進国扱い、中国などは流動株が少ないので時価総額の割には、構成割合が小さくなっています。)

  

日本円で日本から買える投信は

楽天バンガード全世界株式 

 米国のバンガードのETFをもとに作られた投信です。年間経費率0.12%(税抜き)0.1296%(税込)

が上記の0.1%にプラスしてかかります。

メリット①日本円で投資できる。②売買手数料が要らない③配当も自動的に再投資してくれる。

デメリット 手数料が余計にかかる。

  

  • VTを分解して投資
    • 米国部分

VTI(バンガード全米国株ETF)年間経費0.04%、年間配当1.74%(2018年5月10日現在)

 

楽天では

楽天バンガード全米株式、年間経費 上記に0.1296%を加える。

 

②米国以外先進国

VEA(バンガード先進国株式米国以外、イクセプトアメリカと覚える)年間経費0.07%年間配当2.8%

この部分は対応する楽天の投信はいまのところ設定がありません。

 

  • 新興国部分

VWO(バンガード新興国株式)年間経費0.14% 年間配当2.35%

楽天バンガード新興国株式 年間経費 上記に0.1296%を加える。

 

(使い方)

日本円からでもドルでも大差ないと感じます。どちらもNISA対象です。

初めてなら日本円から、ドルをすでに口座にお持ちなら米国がいいと思います。

(日本円からのメリット)

とにかくシンプル。税の申告も特定口座なら全く手を加える必要がありません。

(米国で買う場合の注意)

楽天証券から日本円から直接買い付けする場合は関係ないですが、ドルで保有している場合は為替差益の申告(雑所得)の必要あり。差損は申告不要。

年末調整をする会社員は20万円まで国税は申告は免除。ただし他の事由で確定申告する場合は、この所得の申告の必要あり。で面倒です。地方税は免除ナシ。とにかく差益を出さないことが肝要です。

(対策)

生ドルでなく、米ドルMMFに替えておくこと。楽天証券では、GSの米ドルMMFから直接買える。SBI証券はMMFを即時米ドルに交換できて買い付けできる。マネックスは米ドルMMFと米国株とETFはそもそも口座が別でその点とても面倒です。(改善お願いします)

(データ)

1 標準偏差δシグマとリターン

 

 将来の変動幅=期待リターン±σ×2

 

 で考えます。σ×2をとると、95.5%の確率で収まります。ちなみに1σだと68.3%。

 

自分のリスク許容度に合わせた投資額がわかります。

※リスク許容度…なくなっても大丈夫な金額。

 

<各ETFの標準偏差とリターン、5年、3年、モーニングスター)

   

5y

3y

5y

3y

5,8

対象

標準偏差

リターン

VT

全世界

10.14

10.42

9.19

7.85

VTI

全米

9.99

10.35

12.07

10.19

S&P

S&P500

9.86

10.26

12.96

10.57

VEA

米以外先進国

11.36

11.34

6.36

5.73

VWO

新興国

15.02

15.42

3.77

4.13

QQQ

ナスダック

12.68

13.79

19.2

15.5

EWJ

日本

11.8

12.39

6.89

6.99

(1)全世界より全米の標準偏差が小さくなっています。(変動幅が小さい)

(2)米国が米以外先進国や新興国よりも過去10年はリターンがいいです。

(3)QQQナスダック上位100社の成績は他よりもぐんといいです。シグマも大きめですが、新興国よりは小さいです。→投資効率が良かった。

(4)VTIとS&P500は差が少ない。

  

<各ETF、個別有望株データここ1年の上昇率> 

5,8

株価

PE

経費

配当

MC

1y%

成長

6m%

1m%

VYM

82.67

0.08

2.97

28

7.3

10.27

0.1

0.5

GOOGL

1059

58.87

0

733

10.9

10.9

1.1

2.4

VWO

45.08

0.14

2.35

92

10.1

12.45

0.3

-3.1

VEA

44.96

0.07

2.8

109

9.7

12.5

1.1

1.1

VT

74.33

0.1

2.12

17

11.2

13.32

2.5

1.2

VTI

137.7

0.04

1.74

679

12.2

13.94

3.9

2

QQQ

166.2

0.2

0.78

63

19.9

20.68

7.6

4.1

MSFT

96.22

 

1.8

739

40.7

42.5

13.8

4.3

AMZN

1600

260

0

776

66.4

66.4

41.4

12.2

NVDA

248.7

51.59

0.27

151

94.4

94.67

18.9

12.7

※PEは予想PE、SBI証券 VYMバンガード高配当株

※MCは十億ドル

※成長は 1年上昇率+配当 で小さい順に並べています。

 

あくまで過去の数字ですが

  • インデックスよりも成長率が高く収益力のある4社を加えた。
  • 応用編としてVTIの一部をQQQ(VGTも似ている)で保有もアリか?
  • 同じく応用編として、MSFT、AMZN、NVDA、GOOGLへの慎重な投資も考えられる。(リスク管理に気を配ってという意味です)
  • 4社の2018年1Q決算の利益の前年同期比伸び率は、3%、MSFT35.3%、AMZN125%、NVDA145.4%増と良かったです。

ただし、いくら決算が良くてもこれがピークだと思われれば株価もピークになります。

この中ではNVDAが伸び率も高いが安定度は低いか?

  

9 投資するタイミングは 

 

理論的には「長期投資では買うタイミングは重要ではない」は正しいが

 

10年、20年と投資し続けたとすると、20年前に2%高かったの安かったのは大きな問題ではありません。

 

投資を続けることが一番重要だからです。

 

しかし、投資弱者の場合は続かない。

そのことは、投資をし続けた場合の話です。

 

でも、多くの人が「含み損」が大きくなると投資をやめてしまうでしょう。

だから理論通りにいくとは限りません。

 

  • 一般によく推奨されている「ドルコスト平均法」はうまくいけばいい方法だが。

毎月一定額を投資していく方法をドルコスト平均法といい、多くの人たちが推奨しています。

 

上昇相場では問題ないが下落相場では損を抱える。

 

下落を続ける場合が問題です。下がり続ける株価の中で、そして、株式に悲観的なムードの中で買い続けるのは容易ではありません。大多数の方が投資の継続はやめるでしょう。

 

  • 現在はいいタイミングではない。

 

金融緩和が終わり、金利が上昇していく局面というのは、企業にも、個人にも負担が増しますから(ローンの金利があがる)逆風です。

 

実際の株価はどう動くかは予想ができませんが、条件としては、アゲンストというのは前提条件として理解しておく必要があると思います。

 

時期は断定できませんが、数年の内には、株価が下落する場面もあるというコトを想定した戦略を立てておく必要があると思います。

 

したがって、今からドルコスト法を始めるというのは、一種の賭けになります。

これからしばらくは上昇が続いて、来るべき下落も浅く、短く切り抜けて、再び上昇軌道に乗る。という条件です。

 

既に長く投資されていて、含み益が十分に積みあがっている場合は別ですが、今から始めるのは注意が必要と考えます。

 

10 含み益をコツコツ積み上げる。

 

現在取れる戦略は数が少ないです。

金利上昇の逆風下をすんなり上昇するとは考えにくいからです。

 

一時的な悲観で、10~15%下落したタイミングで、少しずつ買いを入れて、含み益をコツコツと積み上げる方法を考えています。

 

インデックスの動きが重ければ、応用編になりますが、逆風を押しのけていける勢いを持った個別もいいかもしれません。(具体的にはAMZN、MSFT、NVDA、インデックスではVGT、QQQを考えています)

  

(1)含み益の増大を目標にすれば、利確を我慢することになる

素人は売りのタイミングが難しいと言われます。

また「利確が早すぎる」という投資家心理もあります。

でも、含み益の増大に重きを置けば、自然と利確は出来るだけ我慢することになります。

「投資家心理」の克服に自然となっています。

 

(2)含み損は最小にしなければならない。

 含み益を重視すれば、含み損は敵です。

 含み損をたくさん抱えることは、絶対に避けなければなりません。

 自己ルールに沿って、粛々と「損切り」することになります。

 

 これも素人の投資家心理の「損切りを遅らせる傾向がある」ということの解決法になります。

(損切り)自己ルール

  •  マイナス5%で損切り。(原則)
  •  急落の場合は1桁マイナスで。
  •  判断がつかないときは、5%マイナスでとりあえず半分を損切り。残りを一ケタマイナスで。
  •  長期に保有で一旦プラスが出ている場合は買値ラインで。

11 10年後20年後も動かさないで済む内容に。 

12 難しい理論は不要

13 株式投資に「うまい方法」など存在しない。

リテラシーと経験をコツコツ積み上げて、耐性を高めていくしかないと考えています。

 

それまでは自分の分をわきまえて「市場最弱の投資家」として、成果を積み上げていこうと方針を定めています。

市場最弱、投資弱者の負けない株式投資、最終回

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年5月15日(火)

今日はこのシリーズの最終回です。

市場最弱(私のことです)が株式投資を考えた結論です

 

9 投資するタイミングは 

理論的には「長期投資では買うタイミングは重要ではない」は正しいが

 

10年、20年と投資し続けたとすると、20年前に2%高かったの安かったのは大きな問題ではありません。

 

投資を続けることが一番重要だからです。

 

しかし、投資弱者の場合は続かない。

そのことは、投資をし続けた場合の話です。

 でも、多くの人が「含み損」が大きくなると投資をやめてしまうでしょう。

だから理論通りにいくとは限りません。

 一般によく推奨されている「ドルコスト平均法」はうまくいけばいい方法だが。

毎月一定額を投資していく方法をドルコスト平均法といい、多くの人たちが推奨しています。

 

上昇相場では問題ないが下落相場では損を抱える。

 

下落を続ける場合が問題です。下がり続ける株価の中で、そして、株式に悲観的なムードの中で買い続けるのは容易ではありません。大多数の方が投資の継続はやめるでしょう。

 現在はいいタイミングではない。

 

金融緩和が終わり、金利が上昇していく局面というのは、企業にも、個人にも負担が増しますから(ローンの金利があがる)逆風です。

 

実際の株価はどう動くかは予想ができませんが、条件としては、アゲンストというのは前提条件として理解しておく必要があると思います。

 

時期は断定できませんが、数年の内には、株価が下落する場面もあるというコトを想定した戦略を立てておく必要があると思います。

 

したがって、今からドルコスト法を始めるというのは、一種の賭けになります。

これからしばらくは上昇が続いて、来るべき下落も浅く、短く切り抜けて、再び上昇軌道に乗る。という条件です。

 

既に長く投資されていて、含み益が十分に積みあがっている場合は別ですが、今から始めるのは注意が必要と考えます。

 

10 含み益をコツコツ積み上げる。

 

現在取れる戦略は数が少ないです。

金利上昇の逆風下をすんなり上昇するとは考えにくいからです。

 

一時的な悲観で、10~15%下落したタイミングで、少しずつ買いを入れて、含み益をコツコツと積み上げる方法を考えています。

 

インデックスの動きが重ければ、応用編になりますが、逆風を押しのけていける勢いを持った個別もいいかもしれません。(具体的にはAMZN、MSFT、NVDA、インデックスではVGT、QQQを考えています)

  

(1)含み益の増大を目標にすれば、利確を我慢することになる

素人は売りのタイミングが難しいと言われます。

また「利確が早すぎる」という投資家心理もあります。

でも、含み益の増大に重きを置けば、自然と利確は出来るだけ我慢することになります。

「投資家心理」の克服に自然となっています。

 

(2)含み損は最小にしなければならない。

 含み益を重視すれば、含み損は敵です。

 含み損をたくさん抱えることは、絶対に避けなければなりません。

 自己ルールに沿って、粛々と「損切り」することになります。

 

 これも素人の投資家心理の「損切りを遅らせる傾向がある」ということの解決法になります。

(損切り)自己ルール

  •  マイナス5%で損切り。(原則)
  •  急落の場合は1桁マイナスで。
  •  判断がつかないときは、5%マイナスでとりあえず半分を損切り。残りを一ケタマイナスで。
  •  長期に保有で一旦プラスが出ている場合は買値ラインで。

 

11 10年後20年後も動かさないで済む投資を。

12 難しい理論は不要

 13 株式投資に「うまい方法」など存在しない。

リテラシーと経験をコツコツ積み上げて、耐性を高めていくしかないと考えています。

 

それまでは自分の分をわきまえて「市場最弱の投資家」として、成果を積み上げていこうと方針を定めています。

また方法としては長期のバイ&ホールドしかないと決めています。

 

(最後に)

1年半にわたって試行錯誤を重ね、迷走や失敗をしながら、レベルの向上に努めたつもりです。

おかげで、今の自分の力では通用しない部分も把握できました。

しかし、まだまだです。

そしてはっきりした買いチャンスになるまで何年でも待とうと考えています。

若い方にとっては信じられないほどの消極姿勢でしょう。

しかし、「分をわきまえる」ことは投資で最も大切なことです。

自分で結論したこの方法で、地道に投資を続けることにしました。

 

自分に合った投資法にやっと辿り着いた気がします。

みなさんのおかげだと感謝しています。

 

それではみなさんのよい投資を!

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投資弱者のための負けない株式投資(4)

市場最弱

投資弱者のための負けない株式投資(4) 2018年5月14日(月)記

 

地域分散の重要性

世界中の株を時価総額の割合で投資

既出の内容なのでカットします。

 

リスク許容度の設定

自分のリスク許容度(損してもいい金額)が決まれば投資額がある程度計算できます。

 

 将来の変動幅=期待リターン±σ×2 (σシグマは標準偏差)

 

 で考えます。σ×2をとると、95.5%の確率で収まります。ちなみに1σだと68.3%。

  

<各ETFの標準偏差とリターン、5年、3年、モーニングスター)

   

5y

3y

5y

3y

5,8

対象

標準偏差

リターン

VT

全世界

10.14

10.42

9.19

7.85

VTI

全米

9.99

10.35

12.07

10.19

S&P

S&P500

9.86

10.26

12.96

10.57

VEA

米以外先進国

11.36

11.34

6.36

5.73

VWO

新興国

15.02

15.42

3.77

4.13

QQQ

ナスダック

12.68

13.79

19.2

15.5

EWJ

日本

11.8

12.39

6.89

6.99

(1)全世界より全米の標準偏差が小さくなっています。(変動幅が小さい)

(2)米国が米以外先進国や新興国よりも過去10年はリターンがいいです。

(3)QQQナスダック上位100社の成績は他よりもぐんといいです。シグマも大きめですが、新興国よりは小さいです。→投資効率が良かった。

(4)VTIとS&P500は差が少ない。

 

次にここ1年でのデータを見てみます。

<各ETF、個別株データここ1年の上昇率>  

5,8

株価

PE

経費

配当

MC

1y%

成長率

6m%

1m%

VYM

82.67

0.08

2.97

28

7.3

10.27

0.1

0.5

GOOGL

1059

58.87

0

733

10.9

10.9

1.1

2.4

VWO

45.08

0.14

2.35

92

10.1

12.45

0.3

-3.1

VEA

44.96

0.07

2.8

109

9.7

12.5

1.1

1.1

VT

74.33

0.1

2.12

17

11.2

13.32

2.5

1.2

VTI

137.7

0.04

1.74

679

12.2

13.94

3.9

2

QQQ

166.2

0.2

0.78

63

19.9

20.68

7.6

4.1

MSFT

96.22

 

1.8

739

40.7

42.5

13.8

4.3

AMZN

1600

260

0

776

66.4

66.4

41.4

12.2

NVDA

248.7

51.59

0.27

151

94.4

94.67

18.9

12.7

※PEは予想PE、SBI証券 VYMバンガード高配当株

※MCは十億ドル

※成長率は 1年上昇率+配当 で小さい順に並べています。

 

あくまで過去の数字ですが

  • インデックスよりも成長率が高く収益力のある4社を加えた。(GOOGLはこの1年はインデックスより低いが)
  • 応用編としてVTIの一部をQQQ(VGTも似ている)で保有もアリか?
  • 同じく応用編として、MSFT、AMZN、NVDA、GOOGLへの慎重な投資も考えられる。(リスク管理に気を配ってという意味です)
  • 4社の2018年1Q決算の利益の前年同期比伸び率は、GOOGL73%、MSFT35.3%、AMZN125%、NVDA145.4%増と良かったです。

ただし、いくら決算が良くてもこれがピークだと思われれば株価は下落するので油断はできません。

この中ではNVDAが伸び率も高いが安定度は低いか?

 

(今日のまとめ)

プロの間ではインデックスへの人気が一服して、個別株に人気が移っているそうです。

利上げで株式には逆風の環境がそうさせているのでしょう。

私的には、インデックスが基本ですが、含み益を見ながら慎重にですが、これら3社への買い増しの方がしやすい局面もあるかなと考えています。

 

以上です。

「投資弱者のための負けない株式投資シリーズ」も次回で最終回です。

くどい内容をお付き合いくださいましてありがとうございます。

それではみなさんのよい投資を!

 

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投資弱者のための負けない株式投資(3)人気の高配当株投資が投資弱者には向かない点

配当は蜜の味

投資家にとって、配当をもらえる瞬間は格別です。

同じもらえるなら1%より2%が、さらに3%とたくさんもらえる方がいいに決まっています。

 

人気のある投資法で、多くの方が実践されています。

 

私も当初目指して、そして実践しました。

 

しかし、今では、自分自身も目指さないし、お勧めもしません。

 

インデックスと比べて、必要とされる能力が多い

 

という理由です。

 

すべての会社の中から高配当の会社を選択します。

しかし、高配当という点では共通していても、その性格は同じではありません。ざっとあげると

  • ずっと増配している企業で安定している。生活必需品や食品等に多い。
  • シェルのような石油株。
  • ATTやVZのような通信株。
  • 電力などの公益株。
  • アップルやマイクロソフトのようにハイテクでありながら、利益が大きく株主に還元している会社
  • 不人気で株価が下がっているために高配当になっている株
  • 設備投資が少なくて済むために利益の大部分を還元している会社。タバコ株など。

 

それぞれのタイプの会社についての知識と理解と対処が必要です。

タイプにより、利益構造が違います。

 

決算書もキャッシュフローの動きもチェックする必要もあるでしょう。

 

またBAボーイングやMSFTのように上昇を続ける会社もあれば、横ばい、あるいは下落している株もあります。

 

それらをきちんと管理するのは投資弱者には荷が重いです。

 

最大の問題点は「配当が冷静な投資判断を狂わせること」

 

投資家心理に支配されやすい投弱としては、損切りルールは守りたいところです。

 

しかし、配当はあまりに魅力的で甘美であるためにこの判断を遅らせる可能性があります。

 

現に私は70ドルほどで買ったMOアルトリアタバコをいまだに損切り処分ができていません。

 

5%ほどの高配当であり、営業的に安定していることが原因です。

 

現在55ドルほどを推移しています。20%下の水準ですから、問題があります。宿題です。

 

「高配当株戦略」は誰にでもできそうに見えて、高い能力と労力を必要とする高度な方法と思います。

投資弱者は、「高配当」の誘惑には近づかないのが賢明です。

 

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投資弱者のための負けない株式投資(2)インデックスのメリット

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年5月12日(土)記

 

昨日の続きです。

インデックスETFについてはたぱぞうさんやちゅり男さんなどが詳しく記事にしておられます。

私もインデックスETFについては、大昔から利用はしているのですが(といっても15年ほどですが)、今一インパクトに欠けるというか、「自分は投資しているぞ」という感じがしないんですよね。

それで、つい伸びが大きそうだとか、あるいは配当が高いとかの個性につられて、個別株に投資して、成功もあれば、失敗もあって、でもトータルではインデックスに及ばないという現実があります。

そういう経緯があれば、インデックスのありがたみを感じるんですが、初めからわき目もふらずに、インデックス一途になれないのは、まだ「山っ気」が強いのでしょうか。

 

今日は基本からインデックスを考えました。確認のためなのでくどい点やご存知の内容が多いと思います。どうぞ省きながらごらんください。

 

投資弱者のための負けない株式投資 その2

 インデックス投資のメリット

 注文があるほど難度が上がる。

市場平均よりも高いリターンを得たい、高い配当を得たい、下落に強い株を買いたい、・・・

いろんな特別注文があると、その分だけ平均(インデックス)からは外れやすくなります。 

うまくいかなかった時には、その原因と対処を、インデックスとは別に考える必要があり、仕事が増えます。

 

どうしても譲れない条件があれば別ですが、スタンダードな「昼食定食」がお得感が強いのは、どのお店でも同じです。

 情報の影響を受けにくい

 よくある初心者の失敗として、(当然私も経験済みです)

「こんないい情報があるからこの株は買いだよ」というのがあります。

調べてみると素晴らしいので、嬉々として買います。この時は、「この株を売る人って何を考えているんだろう。こんな有望な株を手放すなんて。」と不思議に思います。

 

でもその情報は実は株価に既に織り込まれています。

いくら素晴らしい情報でも、織り込まれてしまえば、次のいい情報があるまでは後は下落するだけです。

 

ズルズル下がり続ける株価に耐え切れずに、とうとう泣き泣き手放します。

するとその時点が株価の底で、下げすぎという理由で株価は再度上昇を始めます。

 

素人が「最高値で買って最安値で売りやすい」というのは理由があるのです。

情報が出回って、みんなの買う気持ちがピークに達するときにあなたが(私が)買い、耐えきれなくなって売る時が、あなたが(私が)売る時です。それぞれ、出来高がその時に増えてピークに達しているのが確認できます。

特に最安値のそれは「セリングクライマックス」、掲示板ではセリクラと呼ばれています。

 

私もやらかしたことがありますが、わかっていてもはまってしまうのです。

それが投資家心理、投資家バイアスの恐ろしいところです。

 

そのようにならないためには

  • その情報の出所はどこか?

一般大衆向けに出された、雑誌やインターネットの記事ならもう使い古されている可能性が高いです

その会社の人から耳打ちされたならそれは「インサイダー情報」で十分違法行為です。

その会社をクビになっても、なおかつあなたに尽くさなければならない必然性がなければ、ガセネタの可能性が高いです。

  • そもそも情報で株を買うという習慣をつけない。

四季報などに記載された情報は、「常識」といえるもので、それで買い材料になるようなものではありません。

いい情報に出会ったら、それは「すでに織り込み済み」と考えるのがいいです。

 

  • 精神的に追い込まれない

 個別の株を10社買って、そのうち8社が上昇し、2社が下落したとします。

トータルではプラスのときあなたはどう考えますか?という課題があります。

 

A 投資は成功だ。下落した2社は損切りして、上昇した会社に再投資だ。

 こう考えられるあなたはすでに投資弱者ではありません。

B 下落した2社をどうしようか。でもまだ上昇の可能性はあるのでがまんしよう。

 下落している株の下落の原因をあなたが把握していて、それが今後解消の見込みがあるならともかく再度上昇する保証はどこにもありません。

 

その点インデックスなら、シンプルにこの場合は上昇していますから、そのまま保有でなんの心配もありません。心の余裕は十分です。

 

  • 時間が節約できる。

 例えば10社に投資していると、その会社の決算やら業績見通しやら、さらに業界の動向や、業界での位置など、調べなければならないことが目白押しです。

 

 特に第4次産業革命と言われる現代では、大きな変化が起こりえます。

少し前なら、それぞれの業界の1位企業を買っておけば間違いない。という時代もありましたが、業界自体の十年後というのは予見が効きません。

 

それぞれの業界、さらに当該企業の将来が全部安泰ということはないですから、心配はつきません。

といって時間をけちると、リスクに直面します。

 

対時間対効果を考えると、投資弱者としては個別銘柄をあえて選ぶ理由はないです。

 

以上です。

長期金利の上昇が・・・と言われていたのがウソのように、明るい強気ムードですね。

S&Pも50日線を上回って。とりあえず三角持ち合いが上に抜けつつあります。

そうは言っても、長期金利や、貿易戦争、・・はいつでもぶり返す可能性があるので、手放しの油断は禁物と思っています。

それではみなさんのよい投資を!

 

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投資弱者のための負けない株式投資

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年5月11日(金)記

 

一年半の米国株投資をやってみてつくづく自分は投資能力が低いと思いました。

投資家心理のバイアスが克服できません。

 

情報に疎い人のことを「情報弱者を略して情弱」というそうですが

さしずめ投資に弱い私などは投弱と言えそうです。造語ですが今後この言葉を使います。

こんな自分でも投資を継続できるのかという課題でまとめをメモに書いていました。

もともと自分の整理の目的なので、内容もまとまっていません。

しかし「投資家心理」というくらいですから、投資家心理の克服ができない方もまた多いのではないかと思い、そういう方の何かの参考になるかもしれないと思いなおし、恥をさらすことにしました。

 

くどい記述がある点はお許しください。

 

本の主人公として、投資家中最弱の投弱を想定しています。

上級者の方、投資適格者の方はどうぞスルーしてください。

しかし、ご意見やご指摘はどうぞどしどしお寄せ下さい。

 

<この記事の内容>

●投資に向いていないと自覚している方を対象にしています

●市場平均以上のリターンを目指したり、一攫千金を目指したりの内容ではありません。

●難しい理論や忍耐を必要としません。

●投資家心理を克服する必要はありません。

●追い込まれる状況をあらかじめ回避します。

●自分が有利な状況になるまで投資はしません。

●損を抱えて鬱になる状況を回避します。                                                                          

●投資にかける労力や時間を最小化します。                                                                       

●投資情報の90%以上は必要ありません。

●十年後、二十年後もそのまま通用する投資を目指します。

 

<この記事の特色>

一般に書店にある投資本の内容は次のようだと思います。

1 いかにして有望な銘柄を見つけるか。

10倍、100倍となる株が見つけられ、早期に投資することは、すべての投資家の夢です。

2 売買によって利益をえること。

相場の特性がある程度予測できて、その波を利用すれば、波乗りのように利益を上げることができます。

3 配当などの特定の目的に絞って投資する。

4 効果があると思われる投資法の紹介。

5 日本市場、米国市場など特定の市場の解説

これらのうちリターンを我慢すれば多くはカットできると思いました。

 

<ピンチの場面では能力差がモロに出る>

株式市場は順調な時があれば、逆もまたあります。

自分にもできそうな投資法があっても、本当にそれが可能かどうかは、ピンチの場面を潜り抜けたあとでないとわかりません。

 ピンチの時には投資家心理、投資家バイアスがモロに出るからです。

この本では、投資参加者中最弱でも実行できるか?とあらかじめ検証することによって、「実行可能な方法」だけに絞って検討しています。

 

方針 思い切りシンプルにする。

株式投資には不思議な性質があります。

市場の平均値をインデックスと言いますが、ほとんどの投資はインデックスに成績で勝てないのです。

いろんな統計がありますが、おおむね個別株の勝率は20~30%です。残りの70~80%はインデックスに劣っているのです。

つまり個別株への投資を一切せずにインデックスへの投資だけにしても、不利ではないということです。

 

さらにインデックスに絞るとすると

<投資の情報の90%は省略することができる>

記事の中の個別の企業についての記述は基本的に不要になります。

そうするとほぼ90%の情報はカットできます。

 

情報を厳選し、シンプルにすることで、思考のミスを減らすことができます。

 

長いと読みにくいのでまとまりごとに分けて出そうと思います。

今までの記事との重複もございます。お許しください。

 

以上です。

それではみなさんのよい投資を!

追伸 NVDAの決算は良かったですね。どにゃるどさんの記事で確認しました。

有名企業だと、レビューが見られて楽ちんです。

そのまま保有します。買い増しはチャンスを見ながら。

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含み益は実現益より心理的には重要だ。

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年5月9日(水)記

 

さて本題です。

皆さんは、含み益と実現益のどちらを優先していますか?

 

私は、税金の問題がなければ(他に損があるとか)実現益が価値が高いと思っていました。

だって、含み益というのは減る可能性もあるからです。

それに対して、実現益はもう確定していて減ることはありません。

でも考え方を変えた方がいいかもと思ってます。

 

その理由は、昨日示したリスク許容度と関係があります。再掲すると

変動幅(%)=期待リターン±2σ(σは標準偏差)

になります。

リスク許容度はこれに投資額を乗じたものになります。

ところが、すでに含み益がある場合は若干変わってきます。

リスク許容度が100万円で(マイナス100万円までは大丈夫)含み益が100万円あると

変動幅はマイナス200万円まで大丈夫なことになります。

これに実現益を入れるかどうかは見方が分かれますが、ふつうは入れないと思います。

 

そうすると、自分のリスク許容度が変わらないとすると、含み益が大きいほど余裕があることになります。

含み益を増やすことを目標にしてみたらどうでしょう。

 

利確はなるべくしないで、含み益を増やすことは投資家心理の克服につながる。

有名な投資家心理の一つに、「投資家は利確が早すぎる、損切りが遅すぎる」というのがあります。

「利益が乗っている今こそ、早く利確しないと」という心理が働くのです。

でも、実現益でなく、含み益の最大化を目的にすると、この焦りはなくなります。

利確するのは、利益をえること以外の場合になります。

●会社の将来に不安がある。

といった理由です。

株価が実力以上に高すぎるというのは理由に入るかどうかわかりません。

とにかく、本人はギリギリまで利確をしないように頑張るでしょうから、この投資家心理の弊害は解消されます。

一方の早めの損切りの方はどうでしょうか。

含み益を増やすためには、含み損が増えることは防がなければなりません。

早目に損切りする十分な動機があります。

損切りすると、実現損になるわけですが、そしてそれがとてもいやなので、損切りをしないで先のばしするのですが。

含み益が減ることが実現損より優先すれば、さっさと損切りができます。

 

ドルコスト法は採用できない。少なくとも当分の間は。

効果が実証されている有効な方法に「一定額積み立て法」があります。

先日の水瀬さんも「お金は寝かせて増やしなさい」で推奨されていました。

しかし、ドルコスト平均法は、株価が上昇傾向にある時は含み益が増大していきますが、下落傾向のときは含み損が増えます。

数年の辛抱だ。と言われますが、その数年の辛抱がなかなかできないのです。

長期的に見れば、例えば20年後から見ると、今の買値が1%高いか安いかなどは誤差の範囲で全く問題になりません。

だから投資タイミングは投資の効率に影響を及ぼさないというのは理論的には合っています。

人は理論のみにて生きるにあらず

感情を持った生身の人間ではなかなかそうはいきません。しばらく下落相場が続くとほとんどの人は積み立て投資はやめるでしょう。

安値で買うことは心理的には大きな意味がある。

理論的にはタイミングを計る必要はないという主張もあります。

しかし心理的には安値タイミングを探ることは大きな意味があります。

それは投資を継続させるという役割です。

<まとめ>

●含み益を増やして、許容度を高め投資に余裕を持たせる。

●どうしても必要な場合を除いて利確をせずに含み益の積み上げを図る。

●新規に買う場合は、慎重に買いタイミングを見極める。

少量の投資から初めて、少しずつ買い増していく。

●5%の損になれば少なくとも半分は損切り。一けた台の損で損切りを終える。

結局はみなさんが実施されている方法になりますが。

私としては「含み益」と「損切り」の新たな効用を確認・実感しました。

いつもにましてまとまらない内容で恐縮です。

それでは皆様のよい投資を!

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リスクと期待リターンを考える。過去は米国株優位。

米国株投資家の皆さんこんにちは

2018年5月8日(火)記

今週は堅調ですね。

自分のリスク許容度に合った投資は不可欠ですね。

私もリスク許容度を能力的に高める必要がありますがそう簡単にはビビりの性格は変わりません。

そこで、投資内容のリスクを数値的に計算できないものかと勉強しました。

水瀬ケンイチ著「お金は寝かせて増やしなさい」がためになりました。(山崎元推薦)

フォレスト出版1500円

とにかく筆者が実際に投資している方でしかも長年ブログをしていらっしゃる方というのは、とても親近感がわきます。

いろんなブログを見たつもりだったけど、見落としてました。

ブログは- 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

だそうです。またじっくり読みます。

さて本題です。

上振れ下振れの幅=期待リターン±標準偏差σ×2

で表されています。2σで95.5%の起こり得る確率をカバー。

この期待リターンと標準偏差にどの数字を当てるかでかなり違いそうです。

同じ本に「ファンドの海」というブログが紹介してあり、

長期投資予想/アセットアロケーション分析 ~ 投資信託のガイド|ファンドの海

そこで計算式が載っています。とても便利です。それによると、リスクは2σを取っているようです。

<各投資資産の期待リターンとリスク>

日本債券 期待リターン1.00%、リスク5.40%

先進国債権 3.50%、13.25%

日本株   4.80%、22.15%

先進国株  5.00%、19.59%

新興国株  9.25%、26.25%

となっています。

水瀬さんの意見では

(1)先進国債券は不要だ。

理由、リターンは日本債券より高いがその分通貨で下落する。

これは賛成です。さらに付け加えれば、これから債券は利上げによって、①安くなりそう、②値動きが激しそう、だからです。ということでナシ。

(2)日本国債券の割合が大きくリスク許容度に影響する。

株式の割合は「100-年齢」という説もあるそうです。これは使えます。

私なら、100-66=34%が株式の割合です。納得です。

ここで疑問なのは、日本債券で1%のリターンのために5.4%ものリスクを取るのはいかがなものかという点です。

水瀬さんは、個人国債を奨めておられます。個人国債と現金ではどちらが安全なのかが判断がつきません。利率を別にしてです。言われてみれば、証券会社の預り金の保証の上限は1000万だそうです。銀行と同じですね。一つの証券会社に日本円を集めるのは問題アリかもですね。

米国株はどうなんだろう

先進国株と一緒くたになっているので、米国株の期待リターンと標準偏差が気になります。morningstarで見ると、期間は5年です、リターンは実績。

5,8 対象 標準偏差 リターン
VT 全世界 10.14 9.19
VTI 全米 9.99 12.07
S&P S&P500 9.86 12.96
VEA 米以外先進国 11.36 6.36
VWO 新興国 15.02 3.77
QQQ ナスダック 12.68 19.2
EWJ 日本 11.8 6.89

(1)何と、米国だけの方が全世界よりも、米以外先進国よりもリスクが低くなっています。(期間の取り方で違ってきます、この場合はという意味です)

それなのにリターンは米以外よりも2倍も多くなっています。

(2)新興国はリスクは高いのにリターンは見合っていない。

(3)日本は米以外先進国とほぼ同じ。

日本だけに投資するのは、リスク対リターンが全世界より低く割に合わない。(全体としては、そして過去はという意味です。個別株は別の話です、)

(4)アップルやアマゾンなどのハイテク大手が多いナスダック上位100社のQQQは対リスクで見るとリターンが割がいい。(あくまで過去の話です)

(ここまでの結論)

1 「ちゅり男」さんが提唱されるVTをVT=VTI+VEA+VWOの3つに分けて買うというのは、的を得ています。

それぞれの買い時は異なるかもしれませんから。

5年のスパンで見ると、新興国は成績が良くないです。この一年では米国並みに回復しているがリスクを考慮すると割がいいとは言えない。

2 QQQはリスクの割には過去5年はリターンが素晴らしかった。ここ1年でも2倍近い。VTIの一部をQQQにするのもいいと感じる。(VGTも良かったが改編になりそうなのでQQQを取り上げた。)

3 確かにVTはリスクとリターンのバランスが取れている。

「そこまで細かく面倒なことはできないし気にしない」という方には、VTはよくできていると思います。リバランスも自動的にするそうですし。

でもまだよく理解できているわけではありませんので、もう少し突っ込んで考えたいと思います。

以上です。

それではみなさんのよい投資を!

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投資家バイアス対応法、インデックスならどうか。VTを分解すると。

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年5月6日(日)記

金曜はいい具合に大幅反発しましたね。

昨日までの記事で私は投資家バイアスが克服できていない。というところまででした。

簡単に性格は直せないので、とりあえず今のままで可能な投資スタイルを考えています

決算や業績見通しのチェックが要らないインデックスならどうか。

いくら優良企業と言っても、決算のチェックや、業績の見通し、会社が目指している方向などは理解しておく必要があるでしょう。

でないと、下げが来たとき何が原因で下げているのかわからなくなり、不安が増します。原因がわかっていればどっしりと構えていられます。

でも今年のように税制などで、決算が何が何やらわからなくなると、把握するのは大変です。

魅力が多い個別株ですが、ここは自分の力を考えて、インデックスに絞るとどうでしょう。まずは全世界への投資一本で考えます。

世界平均(VT)への投資も何通りもある。

VTあるいは楽天全世界への投資一択と思っていましたが、何通りもあるようです。

「ちゅり男」さんのブログに適切な記事があります。

VT一本とVTI+VEA+VWOの組み合わせはどちらがおすすめか? - 神経内科医ちゅり男のブログ

確かにVT一本だと、その中身をいじるのは大変そうです。

日本円だと楽天全世界一択になりますがNYで買うとすると、何通りもできそうです。

私なりに調べてみました。

5,5 年経費 株価 配当 MC 1y% 6m% 1m% 1y成長    経費
VT 0.1 74.22 2.12 16.39 11 2.3 1 13.12      
VTI 0.04 137.1 1.74 679 11.7 3.2 1.5 13.44 55 7.39 0.022
VXUS 0.11 56.82 2.7 346.6 9.8 1.1 0.2 12.5      
VEA 0.07 44.97 2.84 108.6 9.7 1.6 1 12.54 35 4.39 0.025
VWO 0.14 45.21 2.36 92.06 10.5 1 -2.5 12.86 10 1.29 0.014
VYM 0.08 82.51 2.97 28.39 7 -0.5 0.3 9.97     0
QQQ 0.2 164.9 0.78 62.82 19 7.1 3.2 19.78 0 0 0
 合計                   13.1 0.061

※VEA米国以外先進国、VWO新興国、VXUS米国以外、VYM米国高配当、

QQQナスダック上位100、1y成長率は1y上昇率+配当

VT=VTI+VXUS=VTI+VEA+VWOの関係になります。

どれもバンガードなので重なりはありません。

VTを分解すると

VTI=55%、VEA=35%、VWO=10%ほどになります。

チャートはどれも似ているとはいえ、米国と他の先進国、新興国は多少動きが違います。だからタイミングを計って投資するなら3つに分けるのが適当に思います。

経費的にも、3つに分けて買うと年間経費が0.06%ほどとVTよりかえって安くなっています。

〇参考に人気の高いVYM(米国高配当株)も入れました。楽天にもあります。

この一年は金利の上昇の関係でパフォーマンスがVTIより若干悪くなっています。

このまま金利上昇が続き下落すれば投資妙味がでます。

〇今後もハイテクのイノベーションが世界を引っ張ると思えば、ハイテク大手、アマゾンの属するナスダック上位100社ETFのQQQも有力です。

この一年を見れば他を圧倒するパフォーマンスを上げています。

そうすると私が考えた当面のベストは

VT=VTI40%+QQQ20%+VEA30%+VWO10%

1年成長率14.4%、年間経費0.09%となります。これでも経費はVTより安いです。

このうちVTIとVWOは日本円での投資が可能です。

当然NISAも使えます。

NISAと言えば、個別株の取引手数料ゼロにつられてマネックスで持っているのですが、マネックスは部屋がたくさんあって使いづらいです。

米国株を買うには総合口座→外国株口座に資金を移してさらにドル転して、NISAはさらに別の部屋になっています。ドルと円で5つの部屋があるわけで複雑です。さらに米ドルMMFは外国株口座からは買えないし。

楽天だとドルMMFから米株が直接買えます。何手間違うんだろう。

マネックスの関係者さんみていたらシンプルに改善お願いします。1手間増えるのは、想像以上にストレスになります。

買うタイミングについてはじっくり見極めるつもりです。とりあえずは米国の中間選挙がどうなるかわからないし。

それではみなさんのよい投資を!

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ギャンブルの必勝法は無いが、負けない方法はある。投資適合性に欠けるものの株式投資(1)

米国株投資家のみなさんこんにちは

2018年5月5日(土、祝日、こどもの日)

投資適合性について考えています。

昨日木村佳子さんの「成功する投資家」の条件の1つを書きましたが、5つの全部をあげておきます。

<成功する投資家>

1 成功する投資家は聞く力がある。

同じ情報を得ても、「危機意識を強く持って行動する力がある」

つい「大したことはないだろう」「すぐに収まるだろう」と自分に都合のいいように受け取って「現状維持バイアス」で何も行動しない人が多いです。

2 成功する投資家は「バイアス心理を排除して合理的に行動する」

投資家には特有の数々のバイアス(投資家心理と呼ばれる)があります。これを排除しないと相場の流れを冷静に判断できない。ということです。

3 成功する投資家は「自分が勝てる投資」を実践する。

4 成功する投資家は「投資目的が明確」

5 成功する投資家は「余力を残した投資をする」

移動平均かい離率がー10%~14%下にある買いチャンスに買えるだけの余力を残しているか。

とてもうまく整理してあると感心します。

私には2のバイアスに脆弱性があります。

これから克服に努めることはもちろんですが、私のように投資適合性に問題ありの者にも株式投資の資格があるかどうかを検証します。

リターンの総和がマイナスのギャンブルで考えると

私はギャンブルはしません。ギャンブル必勝法は多くありますが、科学的に実証されたものはありません。

しかし、負けない方法は存在し、その効果は100%です。それは

「ギャンブルをしないこと」です。当たり前ですが。

ギャンブルで参加者が勝てないのはちゃんと理由があります。

競馬などの公営ギャンブルでは、経費が25%ありリターンは75%です。

この条件下では1回ならともかく、何回もやっていればほぼ100%の人がリターンがマイナスになるでしょう。

以前、大阪の方で、数億円もの(確か5億円)の利益を出していた方がいました。まさに天才と言えます。それなのに、税を通算されずに追徴されていたのは気の毒な限りです。

リターンの総和がはっきりとマイナスな対象には手を出さないのが賢明です。

リターンの総和がゼロに近いものは、勝者がほぼ総取り。

FXや仮想通貨取引では経費は限りなくゼロに近いですから、参加者のリターンの総和はゼロに近くなります。

普通に考えれば、勝っている人、負けている人、どちらでもない人、がそれぞれ同数ずつ存在しそうです。

でも、実体は、1%未満の大勝ちしている人たちが利益をほぼ独占しています。

勝ち方を知っているからでしょう。動かすお金も大きいです。

参加者が人間であり、その心理によって相場が形成されるのですから、その「心理戦」での優位性がある人が「勝ち組」にその他は負け組になるのは仕方がないことです。

論理的には平等なこれらの投資も、「適性」がある人以外は参加すべきではありません。

株式投資はリターンの総和が長期的にはプラスで参加者に有利だが

株式投資が上記の2つに比べて有利なのははっきりしています。

それは、株価は長期的には理論的にも歴史的にも上昇してきたからです。

参加者をならすとプラスになるはずです。

でもあくまで平均の話で、株式投資にも大きな偏りは存在します。

だから「株はギャンブルだ」という指摘も半分は正しいことになります。

株価が将来への期待も含めた業績や心理で動き、それらを正確に見切る能力の高い人が優位にあるからです。

さらに純粋投資家?にとって都合が悪いことに、株式投資が上記より税制上不利でなく、むしろ有利であることです。

FXや仮想通貨で勝てる人は、税制を考えればより有利な株式投資を目指すことになります。

株式市場にはいろんな参加者がいる。

株式会社は、産業史上最も偉大な発明と言われます。創業者のリスクの分散とそのリターンが合理的だからです。

現在ほとんどの大企業は株式会社の形式をとっています。

常に株主やマスコミから厳しいチェックを受けるのも株式会社の優れた点です。

株式保有者は、経営や業績や将来の見通しが気に入らなければ、手放せばいいだけだからです。

違う目的で株式市場に参加する人を拒むわけではない

ずっと株主でいてほしいという会社側の願いに反して、今日の午後には売る目的で買う人も排除するわけではありません。

もっと激しく、株式を借りて「売り」で参加する人もいます。

そのように多士済々の人々が参加する株式市場であれば、「自分は純粋投資家だから大丈夫」と安穏と構えているわけにはいきません。

ギャンブルと同じように、参加しないという選択肢もある。

理論上は参加者すべてに利益があっても、偏りがあるなら「参加しない」というのは賢明な選択肢です。

特に私のように「成功する投資家」の条件に満たないと感じるものにとっては当たっています。

ギャンブルと同じく、参加しなければ負ける確率はゼロだからです。

社会奉仕じゃないので、参加しなくても非難される可能性はありません。

「参加しない」をベースにして、それでも参加するとしたら、どのような方法があるのかを考えました。

長くなりますので、次回にします。

以上です

それでは皆様のよい投資を!

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