チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

北ミサイル通過でも日経平均100円高、日本の新常識と今後への影響(1)

みなさまこんにちは、チンギスハンです。

北がまたもやミサイルを日本上空を通過させました。列車が止まったりして迷惑千万です。しかし、8月末とは異なり、為替も円高にならず、株も、日経平均で100円高と全く影響がありませんでした。

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以前の常識が変わりつつあるようです。そして、それが経済と私たちの生活にどんな影響があるか考えます。思うことを勝手に書きます。ご意見・ご批判等も下さい。

<新常識1>こちらに敵意がなくても攻撃の対象になること。

長く、日本では、こちらが平和主義をとっていれば、相手からの攻撃対象にはならない。というのが多数派でした。理由は日本を攻撃しても何の得にもならないから。

今でもインタビューで、「どの国にも得にならないこんなことは早くやめて欲しい」と答えている人がいます。勘違いしています。何の得にもならないというのは、あくまで日本から見た考えです。

北から見れば、大勝利、大成功です。GDPが161億ドル(2015年)、一人当たり615ドルと経済的には悲惨な状態です。トヨタの時価総額の20分の1、アップルの50分の1ほどです。そんな国が世界を振り回しています。まさに核兵器のおかげです。日本は近いのでとんだとばっちりです。

どの国の人たちも平和を希求しているはずだというのは、違っていると今回わかりました。核の脅威を強調することで存在感を示したい国もあるのです。

<新常識2>話し合いでは解決しないことも多い。国連には限界がある。

長く日本では、国どおしの対立には、話し合いで解決するのが一番と、学校でも教わってきました。話し合えば、利害の対立はきっと妥協点があるという考えです。

しかし、北朝鮮のように、核武装が目的の国に、核兵器を捨てさせることは最初から無理なことで、話し合いをするまでもありません。彼らの目的と、日本の目的が真っ向から食い違っているので、話し合いでの解決は無理です。

国連も期待外れということがわかりました。今まで日本が被害の当事国になることがなかったのでわからなかったのでしょう。特に安保理は欠陥商品です。常任理事国5か国の利害を越えては動けないからです。中国、ロシアが拒否権を持っているかぎり、大きな期待はできないことが、全国民にはっきりしました。さらに言えば、日本はいまだに国連の「敵国条項」の該当国ですから、中国やロシアから一方的に紛争を仕掛けられても国連には持ち込めません。

<新常識3>話し合いを主張する国には違う意図がある。

「話し合い」と聞くと平和的なイメージがしますが、中国、ロシアの主張する「話し合い」には、別の意図があります。時間稼ぎして問題を先送りし、最終的には「北の核所有を追認する」というのが見えています。

一方韓国が話し合いを主張するのは、全く意図がわかりません。文大統領には何らかの考えがあるのでしょうが、普通に見れば、トランプ大統領の言うように、「物乞い」をしているようにしか見えません。弱気一辺倒で、北から見れば、「びびってすり寄ってきたな」としか見えないでしょう。

本来ならば、暴力的で理不尽な独裁国家に隣接する民主主義の国という立場は、「正義のヒーロー」です。世界各国からの同情と賛同を得られる立場です。「脅威にさらされても一歩も引かない我らが指導者」カッコいいことこの上ありません。指導者なら誰でもやってみたい役柄です。

歴史上はもちろんのこと、現在の世界の指導者を見ても、うまくやれそうな人ばかりです。我が日本の安倍首相ももちろんしっかりやるでしょう。現に朝早く発射前からスタンバイして記者会見をしました。世界各国との首脳会談も電話でやりまくりました。

文大統領は、頭が良すぎて、そんなベタな役はしたくないのかもしれません。北を含めて、周囲の国がベストの対応をとる中で、韓国の動きだけは理解不能です。今後も、日米ともに、韓国には手を焼くことになるでしょう。

余談ですが、今回のことで日米の首脳の連帯が深まったのに対して、米韓は微妙です。トランプは文大統領を露骨に嫌っています。外交では安倍首相の圧勝です。

長くなりますので、続きは次回にします。

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ウエルスナビに従ってバランスをとるには

こんにちは、チンギスハンです。

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先日、ウエルスナビは優れているが、不満もあるという記事を書きました。

不満点は、①区切りが少ないこと②手数料が高いことを挙げました。今日は中身を検討したいと思います。

各リスク許容度ごとの、資産配分は

      年経費

時価百万ドル

1

2 3 4 5
VTI 米国全部 0.04 75847 15 27 31 35 35
VEA 米除先3782銘 0.09 45425 5 9.8 22 27 32
VWO 新興国 0.14 49305 5 5 5 8.5 13
  株式割合       25 41 57 70 80
AGG 米債券 i 0.05 42263 35 35 29 15 5
TIP 物価連動国債 0.2 22524 30 14 0 0 0
GLD 0.4 32056 5 5 8.8 10 10
IYR 米国不動産 0.44 4407 5 5 5 5 5

(V:バンガード、iアイシェアーズ、S:spy、四季報より、ウエルスナビHPより)

上の株式ETF3つについては、よくご存じでしょうから省略します。

1 AGG(iシェアーズ米国総合債権市場)

まず比較のために株式のVTIです。

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上のVTIと比べると当然ですがかなり異なる動きをしています。しかしいつも反対の動きをするわけではないようです。現時点で年間2.4%の分配利回りがありますから、バランスをとる目的以外でも、単体としても保有する意味は十分にありそうです。

四季報には、財務省証券とモーゲージ証券が中心。平均残存期間8.2年とあります。時価総額も十分です。年間経費も安いです。

2 TIP(iシェアーズ米国物価連動国債ETF)

 平均残存年数8.3年。配当利回り1.63%

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 上のAGGと似ています。リスク3から上の保有額は0ですから、AGGより保守的なのでしょう。しかし値動きの幅はAGGより大きいです。

3 GLD(スパイダーゴールドシェア)

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値動きはかなり大きいです。モノの代表という意味合いなのでしょう。

4 IYR(iシェアーズ、米国不動産ETF)
 リート中心、銘柄126 分配利回り4.16%

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かなり値動きは大きいです。

まとめ

ウエルスナビのノウハウだけをいただくわけにはいきませんので、ちゃんと利用します。しかし私固有の問題点もあります。

(1)すでに米国株を保有している。個別株中心。
(2)米ドルをかなり保有している。

の2つの問題があります。ということで対応策としては

(1)ウエルスナビに入金して少しずつ投資を増やす。(日本側)

(2)持ち分のドルを使って、NYで上記のETFに投資する。(米国側)

を状況を見ながらやっていこうと思っています。とりあえずは第一候補はAGGでしょうか。計算上はかなりの額を買わないとバランスがとれないですが。

今まで、株式は見慣れているのですが、債券などは新鮮な感じです。でもタイミングが違うので、株式が買いのタイミングでない時は債権を見ればいいんですよね。

ウエルスナビと合わせて勉強していこうと思っています。それにしてもウエルスナビが早く手数料とか下がるとさらにやりやすいのですが。関係者の方お願いします!

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リタイアの準備(9)リタイアまでに投資を固めておく。しくじり先生の巻。

こんにちは、チンギスハンです。2017年9月13日(水)記

秋ナスを使って麻婆ナスをつくりました。ネットで検索すると山ほどレシピがありました。辛いのが好きなので、四川風で陳健一さんのレシピにしました。ナスを別に揚げたりと手間が大変でしたが、とてもおいしかったです。手間をかけないとおいしいものはできませんね。半分以上は奥さんが作りました。どちらが手伝いかわからないです。

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リタイア時に投資の方針と実績が固まっていることが理想です。

私は、今年リタイアしましたが、まだ投資が固まっているとは到底言えません。また、投資も進んでいません。まさにしくじり先生の巻です。

お読みいただいている皆さんは、まだ時間的に十分な時間があると思いますので、自分の反省を込めて記事にしました。

リタイア後の投資が必要だと考える理由

これからインフレになる可能性がある。

バブル後25年余、日本では長い間デフレが続きました。2016年の物価もマイナスです。ですから私たちは、デフレが当たり前だと思っていますがインフレの方が歴史的には通常の状態です。将来インフレになる可能性は程度の差は別にして十分にあります。政府日銀も望んでいます。

インフレに強い資産を持つ必要がある。

不動産、金、株式といった資産に投資しておくと、インフレに強いとされています。

世界に分散しておくとさらに、安全だ。

資産分散とともに、いろんな地域や国への投資が地理的に分散になります。日本は世界のGDPの8%ほどですから、日本にばかり投資するのは偏ります。

リタイア時にバランスのよい分散された投資が理想だ。

本来なら、リタイア時に、自信が持てるようなポートフォリオがあるのが望ましいです。退職金があれば、そのポートフォリヲに加えれば済むからです。

理想と現実の差は大きい。

しかし、そのような理想的な資産をお持ちの方は少数派だと思います。自分もそうですが、ほとんどの方は、日本円の現金・預金が大部分ではないでしょうか。統計でもそうなっています。日本人の平均です。投資部分は20%もありません。

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これは日本人の平均なので、リタイア時はさらに現金比率が高いと思われます。

全く1から構築するのは大変だ。

投資経験なく、一から構築するのは困難です。リタイアまでに、道筋をつけて置くことが、間違いを減らします。

リタイア時の、ポートフォリオ、投資リテラシー、投資経験、が大きい。

特に、「自分の投資能力の限界」を把握しているのが一番重要と考えます。私はまだ十分ではありません。

素晴らしい方法は、たいてい地味だ。

自分にとってベストな方法を提案されても、十分なリテラシーや経験がないと、良さが理解できずに、リスクの高い方法に目移りして背伸びする可能性が高いからです。(ソースは自分です)

バフェット氏、シーゲル博士、バフェット太郎氏・・・はS&Pのインデックス投資を推奨しています。これとドルコスト法を組み合わせれば、強力な投資手段になります。

しかし、私はこの8か月間、その方法を見逃してきました。個別株投資でもいけそうな気がしたからです。しかし当然の結果として、S&Pをしっかり下回っています。この方法が優れていることを身をもって体験したわけです。

私のリテラシーが低かったために、インデックス投資ができなかったのです。しかし、それがわかった私はまだラッキーだったと思います。

聞く方のリテラシーに比例する

すべての教育やアドバイスに共通しますが、教育効果は、学ぶ方のリテラシーに依存します。これは投資についても当てはまります。リテラシーを高める以外に方法はないと考えます。

最終的にリタイア者用最適ポートフォリオに組めればいい。

若いうちは、肉食系の投資で構わないと思います。むしろ、投資額の少ないうちに苦い経験や、痛い思いをするのは、貴重な経験になります。

リタイア用の構成にするのはいつでもいいと思います。直前にバサッと組み替えてもいいし、10年くらいかけて、少しずつ組み替えてもいいと思います。個性の問題です。

先日、ウエルスナビでレポートしたように、リタイア者におススメの投資構成は、株式が25%ほどと、相当に保守的です。攻撃的な構成とは相当に差が大きいです。

これからの自分の方針

株式にしか目が行っていませんでした。債権や、物価連動債なども勉強します。ウエルスナビも最低金額から経験しようと思います。

皆様には十分な時間があります。先にリタイアした者として、私の「しくじり」が「他山の石」となることを願い記事にしました。

みなさまのよい投資を!

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ウエルスナビが投資の本命になる条件。

こんにちは、チンギスハンです。2017年9月12日(火)記

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NYは大反発でしたね。ドル円も109円台と持ち直しました。

昨日、「ウエルスナビについて、書きました」シニアにとっては本命になり得る可能性を秘めています。もう少し付け加えます。

爆発的に普及しファーストオプションになる条件。

始まって間もないのでこれから拡充したり、改善されるのでしょう。希望を勝手に書いてみました。

1 リスクの刻みをさらにきめ細かく。最低10つは必要。

 現在リスク1~5までの5段階です。私は現在65歳なので、アンケートに答えていくと、リスク1という判定になりました。そうすると、65歳以上のリタイア者は、すべてリスク1というカテゴリーになります。

 65歳から90歳くらいまでを1つのくくりで収めるのはいかにも荒い印象です。発足から20か月の運用でも、リターンにかなりの差が出ています。再掲すると

    リスク 許容  度     
  銘柄 1 2 3 4 5
米株 WTI 14.9 26.6 30.6 35 35
日欧株 VEA 5 9.8 21.5 26.6 31.8
新興国株 VWO 5 5 5 8.5 13.2
株式計%   24.9 41.4 57.1 70.1 80
米債権 AGG 35 35 29.1 14.9 5
物価連動債 TIP 30.3 13.6 0 0 0
GLD 5 5 8.8 10 10
米不動産 IYR 5 5 5 5 5
ドル建て 8gatu 10 14 18 21 24
円建て 8gatu 6 10 13 16 19

リスク1刻みで4%もの差が出ています。投資経験者には看過できない大きさと考えます。

株式100%、0%があっていい。

実際に使うかどうかは別として、100%、0%の両極端な選択肢は投資家にはほしいところです。例としては

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
株式 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
債権等 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0


シニアは投資のすべてをウエルスナビで完結する割合が高い。

シニアの場合は、現金以外をすべてウエルスナビで運用するのはいい選択だと思います。刻みを小さくするのは、安心感を与えると思います。

それにコンピューターの運用なら、刻みが小さくなっても、手間は費用は変わらないと思いますし。

2 基本手数料は0.5%くらいが上限。

ウエルスナビでは、最低運用額が30万円で、手数料が1%となっています。3000万円を超える部分については0.5%です。

 1%というのは小さいように見えて大きいです。3千万を預けると、年30万、10年で300万、20年で600万にもなります。

シニアが全額委任するとすると、大きな負担になります。100万まで1%それを越えると0.5%くらいが、上限だと思います。それだと、3千万預けて10年で150万ほどです。

シニアの多くが投資金額の全部を委託するようになれば、0.5%でも総額は増えるでしょう。

(2)何でも無料である必要はない。

 投資をしていれば、コストが必要なことくらいは常識として理解しています。

海外投資なら、①為替コスト②取引コストが必要です。

これが無料なのはうれしいですが、基本料を安くするためには、例えば、リスクレベルの変更には、0.1%程度の手数料をその都度とるのは自然だと思います。自分で組み替えてもそのくらいのコストは発生するし、さらに手間もかかるからです。

投資というのはあくまで自己責任です。ですから、リスクレベルを変更するという、投資家の判断にコストがかかるのは当然です。そのために何もしない他の投資家の手数料が使われるのは、納得がいきません。

3 使い方で大きな利益も可能。

 過去1年間のリターンも載っています。%、手数料込。

  リスク 1 2 3 4 5
ドル建て 12tuki 2.9 5.4 7.8 9.9 11.7
円建て 12tuki 10.4 13.1 15.6 17.9 19.9

現在の区分けでも年間10%ほどの差が生まれています。株式市場が上昇するときにリスクを高め、下降局面ではリスクを下げることで利益を最大化できます。さらに多くの刻みができればさらにチャンスが広がります。

今までこのような高度な運用は機関投資家や一部のハイレベルの投資家だけのものでした。しかし、ロボアドで、一般の投資家でも簡単にできるようになります。

現在のような状況にはピッタリか。

株式市場は、現在バブルや株高が指摘されています。一方で、まだ1、2年は上昇も見込まれます。新規投資のタイミングが難しいです。現在のような時期にはロボアドは合っているのかもしれません。リスクレベルを下げるのが、精神的に、物理的に容易だからです。

まとめ

今後の手数料の引き下げや、改善が期待されます。待つか、まず始めるかですが、いろんな改善はなされるでしょうから、まずは使ってみるのがいいかなと感じています。

しかし、現時点で、全部委託するのは時期尚早と感じます。よりよい他社も登場するかもしれないし。

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リタイアの準備(8)ロボアド、ウエルスナビはシニア投資の救世主といえるか。

こんにちは、チンギスハンです。2017年9月11日(月)

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昨日の記事の終わりにロボアドのことを書いたのですが中途半端だったので、独立させました。

将棋でも、囲碁でも、コンピューターの方が強いことがはっきりしました。投資の世界ではどうでしょう。

最近やっと本気で考えるようになりました。いくつかの種類があるようです。口座を作っているのは、ウエルスナビとTHEOです。いずれもSBIからの口座開設です。

今有力視しているのは、ウエルスナビです。理由は、THEOはリスク許容度の変更が年に2回と制限されていたからです。何が起こるかわからない投資の世界で、年に2回の制限を受けるのは、窮屈です。実際運用すれば変えることはないのかもしれませんが。

ウエルスナビの特徴。

ホームページはこちら。

WealthNavi(ウェルスナビ) - ロボアドバイザー×国際分散投資で世界水準の資産運用

(1)自分にあった投資構成を診断してくれてETFで運用。

(2)午後8時までに決めればその日から運用。

(3)投資構成は何度でも変更可能。

(4)為替手数料、買い付け手数料が不要。

(5)国際分散も資産分散もできる。

(6)リバランス・税対策を自動で実施。

<リスク許容度とリターン>

リスク許容度は5通りから選べます。年齢などの質問に答えることで、自動診断があります。自分は65歳シニアなので、お勧めはリスク1でした。妥当だと思います。

昨年の1月から今年の8月までの20か月のリターンが載っています。

    リスク 許容  度     
  銘柄 1 2 3 4 5
米株 WTI 14.9 26.6 30.6 35 35
日欧株 VEA 5 9.8 21.5 26.6 31.8
新興国株 VWO 5 5 5 8.5 13.2
株式計   24.9 41.4 57.1 70.1 80
米債権 AGG 35 35 29.1 14.9 5
物価連動債 TIP 30.3 13.6 0 0 0
GLD 5 5 8.8 10 10
米不動産 IYR 5 5 5 5 5
ドル建て 8gatu 10 14 18 21 24
円建て 8gatu 6 10 13 16 19


<メリット>(1)株式の割合は25%~80%まで。
(2)2016年1月から2017年8月までの20か月のリターンが緑です。株式が好調だったことで、リスク許容度が高い方がパフォーマンスは良くなっています。

(1)特定の株の動向に左右されないので、ストレスが少ない。

(2)個々の会社を熟知していなくてもよい。

(3)すべてのジャンルの資産についての知識が要らない。

(4)株式と債券、実物資産など反対の動きをする組み合わせがあるので、単一資産より変動が少ない。

<デメリット>

(1)手数料1%は、安くないと感じます。3000万円運用すると、年30万円、10年で300万円もかかります。今後競争原理で、下がることを期待しています。

<リタイア後の投資としては>

(1)以前あったバランス型の投信は、組み合わせが選べませんでした。また途中での変更もできなかったので、こちらの方がずいぶん使い勝手はいいと感じます。

(2)株式と債券の割合などは、配慮できないので、自動的に配分できるのでリスク管理がたやすい。

(3)投資経験の初心者から、熟達者まで幅広く使えるアイテムだと思う。

(4)リタイア後は、①資産の分散投資②リスクに対応する③大きく増やすより堅実に守る。ことに重点が移ると思うので、要望に合っている。

〇いまのところ手数料以外は欠点が見当たりません。使ってみないとわからないことも多いので、30万円入金して使ってみようと思います。リスクは診断の通りの1を予定しています。

〇株が上昇しそうなときはリスクを上げて運用し、下げそうなときはリスクを下げて運用することもできます。1日で組み換えができるのは便利です。

結論

 誰でもが使える、便利なツールであることは確かです。今後、シニアの投資の本命になる可能性を秘めていると感じます。でも、まだまだ、研究することや体験することのほうが多いです。

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リタイアの準備(7)株式はインフレに強い。どの市場が有利?

こんにちは、チンギスハンです。2017年9月10日(日)記

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前回、日本人の金融資産ではほとんどが円現金・預金でインフレに弱いと述べました。インフレに強い資産としては、不動産、金、株式があります。今回は株式を考えます。

株式投資は、企業に投資します。

しかし、今日のように技術革新やスタイルの変化が激しいと、有名企業でもあっという間に時代遅れになったり、新興企業が一気にトップレベルに躍り出たりと変化が激しいです。リタイアの準備としての株式投資のあり方を考えます。

(リタイア前まで)

 どんな形であれ、資産が増えるのはいいことですから、基本的には決まりはないといえます。

一方、配当が毎年100万円とかあると、リタイア後の心強い予算になります。この場合は高配当で、しかも継続して配当をする会社を選ぶことになります。

(リタイア後は)

安定した運用が、精神的にも安心です。

(方針としては)
ⅰ リタイア前は増やすだけ増やして、リタイア前に安定型に組み替える。

ⅱ リタイア後を見据えて、徐々にリタイア前から徐々に安定型に移行していく。

の2つが考えられます。

<リタイア後の理想的な株式投資は?>

1 投資の目的は?

A 配当目的の場合

 高配当株、高配当ETFに投資します。

 長所は、配当を受け取るたびに気持ちがいいです。持ち金を取り崩している、イヤな感じがありません。

 短所は 税が20%発生します。高配当株への投資を理解しておく必要があります。また、高配当株は一般的にはデフェンシブですが、それでも保有するにはストレスがあります。

B 資産の一環として株式投資をする場合。

 個別株、インデックスETFやその他ETF、投信など手段は幅広いです。各個人の目的によってベストな方法は違うことになります。

2 株式投資は、本や情報がありすぎで、困ってしまう。また誤解や偏見の塊だ。

 お金は人生の大事な部分です。すべてという人もいるくらいです。お金の問題は、どう使うかという面と、増やしていく資産運用からなっています。資産運用の主要な武器が株式投資です。

しかし、株式投資の地位は恐ろしく低いです。いろんな集まりや飲み会ですらも、株式を話題にするのは、ギャンブルと同程度にはばかられます。「ギャンブル自慢」はまだしも、「株で儲けた自慢」なんかやらかしたら、周りから「引かれまくる」ことは確実です。

株式投資は難しいと思われている。

敬遠される最大の理由はこれだと思います。「難しい」「大損する」「情報を持たない者は勝てない」「お金持ちでないと勝てない」・・・

難しい原因は、「東京市場」にある。

東証は、時価総額600兆円(6月末)で世界の8%ほどを占め、米国に続く世界2位の規模を誇ります。投資するには十分な規模です。また投資対象の優良企業も多いです。

しかし、値動きの大きさは世界でも有名です。「景気敏感市場」としての特色を持っています。レベルが高い腕のいい人には、向いています。売買で大きな幅をとれます。しかし、初心者やシニアには向かないと思います。(私もそうです)

東京で勝負できる方はもちろんそれで構いませんが、難しいなと感じられた方も、「自分には株は向いていない」とあきらめる必要はまったくありません。もっと違う方向にに目を向ければいいのです。

8%ほどの日本市場だけに投資するのは分散になっていない。

日本市場が難しさは別にしても、国際分散投資の立場からすると、8%の市場に株式投資のすべてを託すのは間違っています。

もし、一国で済ませたいなら、米国(51%ほど)のほうが適しています。

世界の市場すべてに投資するETF(VT、ACWI)や投信も出ています。(三井住友DC全世界)

北米54.5%、欧州21.6%、アジア太平洋14.5%、新興国9.5%と地域別にETFで投資することもできます。ジャンル別のETFもあります。

あらかじめ分散している人はリタイア後は追加するだけ。

リタイアまでに、バランスのとれた分散投資ができていれば、退職金などの臨時収入は、自分のポートフォリオにその割合を守って追加するだけで大丈夫です。あとは、50万円ずつ60か月でとか、時間分散も図ればよりリスクは減ります。(数学上の統計では、一気にまとめて投資しても期待値は変わらないが、気分的にはストレスは多い)

 

以上です。みなさまのよい投資を!

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リタイアの準備(7)日本円の割合が多いことは問題ないか?

こんにちは、チンギスハンです。

ハリケーンやら北朝鮮やらあるのに米国株は底堅い感じがします。もっともドルは安くて、レンジ相場の底だと思い多めにドル転した私はちょっと悲しいです。まあ長期で考えることにします。

日本では預貯金の割合が多い

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日本は預貯金・現金の割合が他国より相当多くなっています。(再掲)

また下は平成27年の2人以上の世帯の平均の調査データです。平均は1078万円だそうです。

f:id:tingisuhan:20170909132136g:plain

(1)預貯金とかリスクの少ないものの割合が多い。
(2)株式などの投資の割合は17%ほど。
(3)円資産がほとんど。

これを見ると、多くの人が日本円を基準にした金融資産を保有しています。このほかの資産は不動産、金などが考えられます。

日本円は将来も信頼に値するか?

一生懸命調べ、考えましたが、結論としては私にはわかりません。

A将来も日本円は大丈夫だという意見も、Bいや日本円は危ないという意見もどちらも納得できないところがあるからです。私の理解力が足りないだけかもしれません。素人の分析ですから誤りも多いでしょう。ご指摘ください。面倒な方は飛ばしてください。数字などいろいろアバウトです。

(日本に1000兆円を超える借金があることについて)

A ①90%くらいが国内で持っているから問題ない。②金利も安い③1700兆円の個人資産がある。④国の資産も300兆円以上ある。⑤まだ日銀が買う余地がある。

B いずれ国債の買い手がいなくなる。

私 日本は膨大な経常黒字があり対外資産も多いので直接影響は少ないかなと思います。ただしこれからの増え方のスピードは問題です。

(長期金利が上がり、政府が払えなくなる)

A 長期金利は上がらない。日銀がコントロールする。

B 市場原理で、買う人が少なければ金利は上がる。

私 判断できません。

(高齢化社会でさらに財政赤字が膨らむことについて)

A ?

B 年々財政が大きくなっていて、赤字額が大きくなっている。

私 この傾向は確かにあると感じます。例えば、本来補正予算は「緊急時」に組むとされていますが、現在失業率も最低で、「人手不足が深刻」にも関わらず、自民・公明で大型の補正予算が予定されています。財政赤字の心配はしていないように思われます。

さらに赤字が膨らんでも日本円の信任は揺らがないという確かな説明が欲しいところです。

(政府はインフレ化で借金をチャラにしようとしている)

A ?

B 日銀の政策はそれを狙っている。

私 2%のインフレ目標は明言しています。但し、達成には程遠いです。将来大幅インフレを狙っているかはわかりません。しかし、傾向としては、インフレを志向しているように見えます。

(疑問)

1 借金は問題ない・・・→いくら借金しても問題ないなら、消費を邪魔している消費税などはなくすべきです。そうしないわけが知りたい。

2 スティッグリッツ教授が来日して、「永久国債」に言及したが、「日本円の価値が低下するのはしかたがない」という姿勢がみられる。ただし、日本政府が取り入れるかどうかはわからない。でもノーベル賞受賞の専門家からの意見は影響はある。過去にはグルーグマン教授のアドバイスが根拠の一つとされた経緯がある。地ならしかもしれない。

(結論)

1 戦後のインフレを越えてからは、日本円は大きなインフレもなく今までは過ぎてきた。

2 その成功体験から、多くの人は「日本円の価値低下」には注意を払っていないように見える。

3 今後の日本円についてはよくわからない。安泰・大丈夫とはいいきれない面がある。

はっきりと「大丈夫」という確信が持てません。将来のインフレリスクがあります。現在の資産構成は円現金・預金等の円資産の割合が多すぎると感じます。

個人的には、私は年金額が少ないので、影響をもろに受けます。円のインフレリスクは避けたいです。

方法としては、ⅰ金融資産以外の資産にする。①不動産②金ⅱ円資産以外の金融資産にする。が考えられます。

株式は、インフレに抵抗力がありますから、株式の割合を増やす方法は有力です。

もともと日本の世界経済に対する割合は7%ほど。

円の信認の問題がなくても、7%ほどのシェアのものにすべてを配置するのはリスクが高いです。原点に帰ってリスク分散をしっかり心がけるのが、「将来に対する備え」と感じます。

以上です。次回は株式について考えたいと思います。

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リタイアの準備(6)ハードルが高いけど向いている人には不動産投資は有力な選択肢。

こんにちは、チンギスハンです。2017年9月8日(金)

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前回までで、リタイア後は投資の量と質が大きく差をつけるというお話でした。今回は、不動産を考えます。

不動産投資は常に魅力がある。

もうすでに高すぎるとか、人口が減る日本では難しいとかもいわれますが、それはすべての投資に当てはまることです。ベストのタイミングとか環境とかは常にあるわけではありません。今現在が適切でなくても、数年内にはチャンスもくるでしょう。

金利も低く、通貨価値も安定している(相対的に、かつここしばらくは)日本では、もともとそんなに有利な投資が転がっているわけではありません。

その点、不動産投資は、確かに金額も張るし、数々のスキルや能力や経験を必要とするのでハードルは高いですが、それをクリアした少数の人にとっては、「打ち出の小づち」であり続けます。

不動産投資のいいところ

1 値動きがゆっくりしている。

 株式よりも値動きが小さいです。また景気の影響を受けにくいとされています。株式が景気の先行指標なのに対して、不動産は景気に遅行します。リーマンショックでも、2012年ごろが底だった。下は米国の住宅価格ケースシラー指数。海外投資データバンクより。理由は家賃の動きは遅れるからと言われています。

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2 ステータスが高い

 戦後、土地は値上がり続けて、大都市では、垂涎の的となりました。そのせいもあり、不動産を所有しているというのは憧れです。株と違っておおっぴらに話すこともできます。結婚などでもプラスの材料とされます。リタイア後の生活手段としても、上位のランクです。

3 子供に引き継げる

 税制面でも有利です。不動産そのものも引き継げますが、ノウハウも伝えられます。

4 融資が受けやすい

 他の投資と異なり、大部分または全額を、融資でまかなえます。銀行には不動産に対してのノウハウや伝統があり、比較的容易に資金を融資してもらえます。投資金額の一部分の自己資金でOKなところは大きな利点です。

5 インフレに強い

 日本も数年後、数十年後にはインフレ懸念があります。不動産はインフレに最上級に強い資産です。家賃収入は引き上げられるし、反対に借り入れ金は実質的に目減りします。

 

不動産投資の難しいところ

1 高いノウハウが必要なこと

 不動産は世界に2つと同じ物件がありません。少し離れただけで、条件が異なります。「見極め」は他の投資に比べて難しいです。

買う点だけでなく、運営にも多くのノウハウが必要です。テナントを入れる工夫、修理のタイミングや業者選定、出口戦略としての売却。

不動産投資はノウハウの塊と言えます。

2 流動性が大きくないこと

 株式と違って、ネットで簡単に売買というわけにはいきません。特に不人気物件は、いくら値段を下げても売れないそうです。

3 手数料や税金が高い

 様々な税金をとられます。収入に対しても高い税金がかかります。早くから法人化するのがいいそうです。

素人にできるか?

他の投資のように、片手間で簡単にというわけにはいかないようです。しかし、近年、先駆者たちが、賃貸経営を実行して、本とかブログで発信しています。

不動産業者の営業の一環として、セミナーや講演会もあるようですが、こちらは十分に警戒すべきです。「自分は家賃で月に500万達成」とかいっても、実態はわからないからです。セミナーに数回出席したくらいで、ノウハウが身につくことは決してありません。またそんなに有利な物件が転がっているはずはありません。そんなに有利なら当の業者が買うでしょう。

素人不動産の方のブログを見るととても参考になります。

リフォームや掃除は出来るだけ自分たちでしている人が多いです。土日は、掃除をしたりリフォームをしたり、物件を見て回ったりと忙しいです。行楽地や温泉に行くよりもずっと楽しいのでしょう。リタイアしても「自分探し」や「時間つぶし」に困る心配はなさそうです。

ペンキ塗りなどは慣れればできますが、資格が必要な「電気工事士」などは持っておくと役立つと感じます。

ノウハウと経験の積み方

ブログを見ていると、有利なのはやはり不動産業界にいる人たちです。情報の量と質が違います。すでに十分な不動産を所有しながらも、不動産会社に勤めている人もいました。曰く、「情報が得られる」。

米国の不動産を研究しましたが、米国では、物件の売買履歴、その近辺の売買価格などの情報を誰でもネットで閲覧できます。素人が参入しやすいといえます。

法定耐用年数が木造で22年と短く、年ごとの下落が激しい日本では、物件の見極めはより高度になります。(米国では中古の方が好まれ新築よりも高いことも多い。築50とかでも十分に価値がある)

逆に一旦、ノウハウを獲得し、経験を積んだ方には、参入障壁になりますから、有利な物件に出会いやすくなります。不動産経営をされている素人の方が、どんどん所有物件を増やされるのもそんなところに理由があると感じます。

不動産業界とは縁のない業界から入った方も多くいます。熱意なのでしょう。

イメージとしては、株式などの投資より、「起業」に近いと感じます。

勉強するのはタダですから、興味のある方は、少しづつリテラシーを蓄積されるといいと思います。地域ごとにかなりの特性があるようですから、特定の地域に詳しくなれば競争力が増すようです。(〇〇市しか手掛けないという方も多いです)「えっ、こんなに地方で」というようなマイナーな地方限定の人もいて驚きました。

(今後の見通し)

日本の人口減をリスクにあげる人が多いですが、「人口の都市への集中化」は世界的な傾向です。都市に限れば需要は有り続けると感じます。

郊外の空きアパートも問題になっています。日本の空き家800万戸のうち約半数が貸しアパートだそうです。これらは今後賃料がダンピングされ、とても元金が回収できないでしょう。業者の家賃保証という甘言に乗って安易に投資した結果と言えます。

すべての投資はリテラシーがすべてです。その中でも、不動産は特に当てはまります。ノウハウや経験を積む努力なしに、「投資はありえない」ということを教えてくれる典型的な例(当事者の方には気の毒ですが)といえます。

現時点では「高すぎる」「タイミングではない」という意見が多いようです。しかし、タイミングがきてから勉強を始めても遅いです。不動産は誰でもに向く投資ではありませんが、「向く人には向きます」。熱心で辛抱強い人にはチャンスがあります。

他の投資と比べて、投資額が大きくハードルが高いですが、勉強しておけば10年以内に投資のチャンスがくるように思います。

以上です。みなさまのよい投資を!

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リタイアの準備(5)お金の準備、リタイア後の生活は今後、資産運用の量と質が差をつけるようになる。

こんにちは、チンギスハンです。2017年9月7日(木)記

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米国在住の米国株専門家の広瀬隆雄氏は10月にはダウで17900ドルまでの下落をダイアモンドザイで予想されていました。

私は、下げても10%までだと思っていますが、9月、10月、11月が下落の底だろうと言う点では同じです。下落で買えるように準備しておきたいです。

欧州の緩和の速度を緩めるテーパリングについてもトーンダウンしているようですし、金余りの基本的な構造は変わっていません。

しかし、市場は心理に大きく動かされるので、多くの人が「下がる」と思えば、少しの出来事で、思いのほか下落することも考えられます。

北朝鮮の問題は、米国の武力行使なら、一気にけりがついてプラス。話し合いなら、結局は、「限定条件付きで、核容認」に落ち着くと思います。長い時間がかかりそうですが。どちらにしても、世界経済への影響は限定的だと見ています。(私見です)

リタイアの準備(5)

リタイア後の生活費と収入は千差万別

前回までに、リタイア後についての雑誌や本の記事は対象が限定されていないので、意味がないと書きました。

日本の年金制度では、収入は現役時に比例する。

国民年金の月額5万程から、大企業や公務員の30万超まで大きな幅があります。これを、「リタイア後の生活設計」というくくりで、論じるのは無理です。

自分で準備するのは当たり前。

現在でも、国民年金だけの人は、年金だけでは足りません。だから個人的に年金をかけたり、いろいろな工夫をしているわけです。

年金だけで、余裕のある生活ができて、しかも貯金までできていた今までの方が異常だっといえます。リタイア後に貯蓄額が増えているのは日本だけです。多くの人が、自分のお金を使いきれずに亡くなっています。

自分の老後は国任せという、今までの異常事態があったために、一時的に現在の混乱があると思います。

国の制度はフルに活用すべきだ。

イデコとかニーサとか、税のかからない制度が拡充されるようになりました。金額については全く不十分ですがそれでも限度いっぱいは使うべきです。

「年金は当てにならない」という考えには根拠がない。

「年金が当てにならない」という話をよく聞きます。でも、数々の欠点があるとはいえ、国の制度です。今後どうなるかわからないという点では、日本円も同じことです。年金制度は信用しないが、日本円は信用するというのは矛盾しています。

円資産で持ちたがるのは、今までの成功体験が大きいか

海外資産も増えてきているとはいえ、まだ圧倒的に円資産の割合が大きいです。これは

ⅰ 今まで円高傾向が続いてきた。

ⅱ 日本がデフレ傾向で、円通貨の下落が少なかった

という点が大きいと思います。つまり、円を持っていた人が、うまくいったという成功体験が生きているわけです。

円資産の中でも現預金の割合が高い。

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したがって多くの人が、円資産で、そのうちの20%ほどが投資です。海外資産は、この中で、株式と投信の一部ですので直接的には3~4%ほどと考えられます。間接的にはもっとあるでしょう。

もっともこれは、金融資産なので、不動産を含めれば、投資の割合はぐっと増えると思います。

リタイア後の格差が拡大する傾向が見える。

現在でも、現役時の立場、収入によって年金額が6~7倍違います。しかしこれに、資産運用を加えるとさらに差は拡大します。

ピケティ氏は「21世紀の資本」によって、投資によって、経済成長以上のリターンを得られること、格差がさらに広がることを警告しました。

格差はリタイア後の方が大きい。

現役時は、だれしも収入があり支出がありますから、差のつき方は限定的です。それに収入が多い人は例外を除き、自分のパフォーマンスを維持する、向上するために多くの経費を惜しみません。

リタイア後は、収入は年金で差があるのに加えて、投資による(家賃収入を含めて)収入には極端な差があります。ゼロと数百万、数千万です。さらに上は考えたくない!

富裕層だからと言って、医療費や介護費が膨大なわけではないので、富裕層は、豪華客船やら、ななつ星やらの贅沢旅行をするくらいしか使い道がありません。

「お年寄りは弱者だから」という形の一律の社会保障は、実は、高齢者の格差を拡大する政策だということになります。早期の撤廃が求められます。

現在:年金格差・・・→今後:年金格差+資産運用格差

年金がさらに増えないとすると、資産運用の割合が大きくなります。今後は、資産運用の、「量と質」がリタイア後の生活に大きな差を生む要素となります。

具体的な対策は次回の予定です。

以上です。

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北の核ミサイルの脅威で、バブルが回避され、世界の株価は緩やかな上昇軌道が続く。

こんにちは、チンギスハンです。かわいいにゃんこです。2017年9月6日(水)記

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2017年の8月は高く終わりましたが、休場明けのNYもすっかりリスク警戒モードです。保有株の下落を見るのは不愉快ですが、違う面から見てみました。

バブル軌道に乗る確率は減った。
<バブルの条件>

経済が復調しているのに、金融緩和が日欧で継続していること。お金が供給され続けている。

景気に力強さがなく、失業者、賃金、物価の上昇が思わしくない。

長期金利が上昇しない。

緩和縮小ができにくい状況がありました。その間隙をついて、リスク資産がバブルになりやがて、崩壊するというシナリオの確率はかなり高かったと思います。50%くらい。私見です。

<北朝鮮の問題は抜本的な解決が難しい>

1 北朝鮮は降りる理由がない。

2 ロシアはかき回せば利益が広がる。

 経済では全くいいところがないロシアも、存在感を示せます。シリアのアサドを初め、ロシア(プーチン)には独裁国家を支援して利益を得てきた歴史があります。今回も、もめれば、もめるほどロシアの利益は増大しますから、石油や技術を送って、火が消えないようにするでしょう。

3 中国は動けない

 習近平は、自分が独裁者になるのに手いっぱいで、北朝鮮のことを構えません。しかし降りればロシアにとってかわられるので苦しい立場です。

4 米国も決定的な解決策が難しい。

 盤石の体制でも難しいのに、トランプ政権ですから、予想がつきません。

5 韓国の文大統領は理解不能。日米韓も一枚岩ではない。

 当事国なのに、「軍事力は使わない」と宣言して米日韓同盟の足を引っ張っています。米国が軍事行動をとった場合は、米韓の間に断絶が起こると思います。感情的なトランプ氏のことですから、敵視する可能性は高いです。

上記は私の素人の判断ですが、プロにも今後の予想がつきにくいと考えます。

かつての冷戦時のように緊張した状態が何年にもわたって続く可能性も高いです。

<バブルにはなりにくい>

いつ戦争が始まるかわからない状況は、投資家にとっていい環境ではありません。したがってバブルになる可能性はうんと低くなったと思います。逆に片が付いてしまえばバブルの芽は吹き返します。

<実体経済への悪影響があるわけではない>

 心理的には大きいですが、経済の回復傾向は変わらないので、今回のように緊張が高まるたびに、冷やされて、結果としては、長期の上昇軌道が続く可能性が高いと考えます。

株価の上昇が緩やかであれば、金融正常化はさらに緩やかになる。

金融正常化に伴って、中央銀行の引き締めすぎによる、景気腰折れが過去には多く起こってきました。しかし、株価が適度に調整しながらの緩やかな動きだと、引き締めを急ぐ理由はありません。他の、物価や賃金、長期金利の伸びは低いからです。

中央銀行の引き締め過ぎによる、景気の腰折れの懸念は減りました。

<気分的には最悪>

私たち日本にとっては、隣国の独裁者から常に核ミサイルで狙われているというのは最悪の気分です。

日本に米軍基地がなくて、日本が軍隊を持っていなければ、北の標的にはならなくて安全だという意見もあります。デモもしていました。

歴史的にはこの意見は無謀です。過去の独裁者で、相手の助命を約束しながら武装解除してから、「皆殺し」した例は数多くあります。私の知っている限りでは、十字軍でのイギリス、リチャード一世(獅子心王)、日本の織田信長の長島一向一揆殲滅、チンギスハンの西方遠征、等です。いずれも独裁者が追い詰められた状況で起こっています。

金委員長が、過去の独裁者とは違い、非武装者を絶対に攻撃しないという思想を持ち、しかもどんなに追い詰められても、絶対にその意思を曲げない、そして北朝鮮軍の隅々までその意思が徹底されている場合だけに当てはまります。非現実的です。他の国にも独裁者はいるでしょうし。

まとめ

北の核開発やミサイルは不愉快極まりないです。しかし、バブルになりその崩壊を迎えるとなると、被害も大きいので、それがなくなったとしたら悪いことばかりではないかなとちょっと無理やりですが考えました。

以上です。今日はちょっと感情的な記事になったかもしれません。お許しください。

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