チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

ベストの投資はリスク許容度とストレス耐性度で決まる・

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                       2017年5月15日(月)記

 野原に咲く野ばらが満開でした。花は小さくとも香りは大輪に負けていませんでした。

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 投資について質問です。
1 あなたは自分の投資スタイルが確立していますか?
2 そのスタイルを採用する理由は何ですか?
3 その投資スタイルはあなたにとってベストなものですか?

 投資ほど、幅広い概念のものはないと思えます。また、それは学校では習わないし、友達と話し合う機会もありません。かなりの親友と話し合っても、かみ合わない可能性が大です。なぜでしょう?
 日本人の特性もあるかもしれません。でも一番大きな理由は、立場の違いでまるっきり違うものになるからです。今日はその点を①リスクへの許容度と②本人のストレスへの耐性度の観点から考えたいと思います。

1 リスク許容度は十人十色でみんな違う。
 リスク許容度とはよく聞く言葉です。ここでは、「元本がどれだけ減ってもいいか」と考えます。日本円を基準にすると、リスクの順番は
日本円<日本債権<金<不動産現物<日本株式<国内不動産リート<海外リート<海外株式
 不動産については、順番は微妙です。
 リスク許容度が高い方は、全部が投資対象になります。元金を決して減らしたくない方は日本円現金保有となります。
 しかし、通貨の価値はインフレ率により年とともに下落します。したがって、将来を考えると日本円もその分だけ下落します。インフレ率を加味して元本の減り方を考えると順番はほぼ上記の逆になります。したがって、インフレに強い資産を持つと、リスクも大きくなるというジレンマがおきます。
 さらに、インフレリスクについて言えば、現時点では日本国内が圧倒的にインフレ率が低いですが、歴史的には、日本は短期間で急に上昇した経緯があります。インフレリスクを平均化するには、将来の年金資産を含めて、少なくとも半分は海外資産で持つ必要があります。
2 自分がストレスをどう受け取るか。
 前回の記事で、世の中には先天的に、「ストレスを感じにくい」人がいると言いました。特別な人でなくても、ストレスの感じ方には個人差が大きいと思います。また、経験や学習で後天的にストレスに強くなっている人も多いでしょう。
 投資の場合のストレスは主に、「損をしたとき」「値動きが大きい時」「売買のタイミングを逃したとき」などに発生します。値動きの大きさに比例しそうです。そうすると、まず挙げられるのが、為替の問題です。日本円を基準に考えると、海外資産は常に変動します。ですから、国内と海外に分けて考える必要がありそうです。まず国内では
現金<日本債権<不動産リート<不動産現物<日本株式 でしょうか。金の入る場所は難しいです。次に海外では
債権<海外リート<先進国株式<新興国株式 
 でしょうか。
 自分がストレス的に耐えられる範囲で、理論的に正しい投資が、個人にとっての「最適解」となります。また、海外株式といってもさらに方法はいろいろです。

<今日のまとめ>
1 自分のリスク許容度をはっきりさせる必要がある。
2 事情が許せば、インフレ耐性が強い資産を持ちたい。
3 インフレリスクを分散するには海外資産を年金を含めて少なくとも半分はもちたい。
4 ストレスの感じ方や耐性は個人個人によって違うので、自分にあった方法や対象を選ぶ必要がある。
5 百人いれば百通りの「最適解」がある。だから、他の人の意見は大事だが振り回される必要もない。自分にあった方法を見つければよい。

不十分な記事でしたがお付き合いくださりありがとうございます。本の原稿の一部です。
それでは皆様のよい投資を!

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投資家心理をコントロールするには?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久保有を目指すチンギスハンです。
                        2017年5月14日(日)記
 近所の庭に咲いていた満開のバラです。

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 投資家心理というのがあります。最近は行動心理学で裏付けられています。いくつか例を挙げると、
(1)儲けたいという欲求よりも、損をしたくないという欲求の方が大きい。
 人間の防衛本能から来たものだそうです。これからくる投資行動は、
 ①早めに利益確定をする傾向がある。
 ②損切りは遅らせる傾向がある。
 ①では、利益が出ている銘柄は、早く利益確定したいという力が常に働くという意味です。
(2)自分の買値をもとに、考える。
 これも意味のないことですが、私たちは買値が頭から離れない。(ヤフーファイナンスなどのポートフォリオのソフトに買値を入れておくと、勝手に損益も毎日表示される) 
 あといろいろあります。本来は株価の動きは実際よりは少ないはずですが、この投資家心理のためにオーバーシュート(行き過ぎ)をおこして振幅が大きくなります。
 このような心理を利用して儲けている人たちもいるでしょう。私たち素人は、逆に振り回されて餌食になります。
 何とかこのやっかいな投資家心理を克服できないものでしょうか。
 私も、すぐ利確する癖があるものですから、現在は「売らない投資」のルールを決めて自分をきびしく縛りつけています。

話はちょっとそれますが、いつかトランプ大統領はサイコパスかも?という記事を書きました。その時読んだ本の中に、サイコパスの方のいろいろな性格がありました。
①社交的で話に魅力があり異性に良く持てる。
②自己中心的で人の気持ちがわからない。
③うまくいったときのことしか考えられない。失敗したときのリスクは眼中にない。
・・・・
 というのがありました。私は①でもうサイコパスからははずれます。
 さておき、非常に困難な局面になった時、嵐で無人島に流された時、敵に周りを包囲されたとき、etc・・・。サイコの人は恐怖を感じないので、人々を勇敢に引っ張りリードして、危機を脱して「英雄」「リーダー」としてあがめられるケースがあるというのがありました。だとすれば、投資に置いては結構役に立つ性格(性質、病気?)だといえます。ほとんどの人がビビッて動けないリーマンショックの時などに、バンバン買い向かえるからです。
 米国陸軍の調査で、銃弾が飛び交う戦場では、普段いくら勇敢な兵士でも、味方の死体を見るとビビッて攻撃できなくなるそうですが、2%ほどの人は、弾が飛んでくる中で平然と照準を定めて撃つことができるそうです。これは人間の防衛本能に起因しているので訓練では割合を高めることが難しいそうです。もともと恐怖を感じにくい人たちもいるということですね。その2%の人がサイコパスかどうかは調査がありませんが、そういう傾向はあるそうです。

 人間は様々でもともと恐怖を感じにくい人もいる。
 ということは投資でも、一般の行動心理学では説明できないような、強靭な(鈍感な)行動をとる人も何%かは存在する。ということです。
 だから、他の人、特に「スーパースター」のように自分が行動できないとしても、それは仕方がないことです。いくら「すげぇ」と思ってももともとマネはできないのかもしれません。そうだとすれば、スーパースターの真似をするよりも、自分が投資家心理に流されれ易い、「弱い投資家の一員」と自覚して対処する方が賢明で成功しやすいことになります。

対処の仕方
1 自分は投資がうまいという心理。への対処。
 多くの人は、「自分は投資がうまい」つまり、平均を越えられると考えています。
 しかし、インデックスを越えられるアクティブファンドは20%未満であるという事実があります。ファンドの運営者はプロです。プロでこの数字です。素人がプロより成績が悪いのはもちろんです。
対処法→インデックスファンドを買う。米国株ならS&P500のインデックス投信に投資することで解決します。素人っぽく見られるかもしれませんが、実は強力です。他の目的や理由があれば別です。私は、配当目的なので、現在S&Pへは投資していません。でもそのうちするつもりです。
実際の感覚→そういう数字はわかっていても、「僕は〇〇への集中投資で、資産をこの3年で5倍にした」とかいう記事を見ると、「あー、俺はインデックスファンドでちまちまやってるなんてさえない投資家なんだろう」と思ってしまいます。これが「心理のワナ」です。自分が「素人ぽい」「そこらへんの何にも知らないやつら」と一緒にされるのがいやなのです。自分が「特別な存在」であると思いたいのは人間の本能です。克服はなかなか難しいです。
2 利益確定を急ぐ。への対処。
 投資の本には、「利益確定の仕方」と「損切りの仕方」がたくさん載っています。私も勉強して、一生懸命実践したこともありますが、結局うまくいきませんでした。だからここで述べる資格はありません。今の「決して売らない」方法は、そんな下手な私でも今のところ問題ないのでおススメです。売らなければ、早いも遅いもないからです。
3 移動平均線とRSIは投資家心理を表す。
 特に個別銘柄の場合は、投資家の気持ちは平均線に現れます。移動平均線はいろんな種類があります。私は52週(200日)、75日、25日を使います。長期平均線は長期投資家の平均買値です。それからだんだん短期になります。
 私はこの移動平均線を使い始めるのが遅かったです。もっと早くから勉強すればよかったと思っています。投資家の心理が本当にダイレクトに現れるからです。
 RSIは単なる統計上のものです。過熱感、売られすぎ感がよくわかります。しかし過信はもちろん禁物です。動きの少ない時など当てにならないときもあります。

今日の結論
1 投資家心理はやっかいなものである。なかなか克服は難しい。
2 感情には個人差があるので、他の投資家の方法が自分にも最適とは限らない。
3 自分にあった方法で、「緊急時」への対応をしておくしかない。

(おまけ)サイコパスの判断の20のテストがありました。そのうちの一つが面白かったので、皆様にも試してもらえればと思います。この1問でサイコパスと診断されるわけではないのでご安心を。

(問題) ここに10万円があります。これをAとBの2人に分けます。2人の配分はAが決めて、Bが承認します。Bが承認しなければ2人とも0円になります。つまりBには拒否権があります。では、まずあなたがAになります。
(1)あなたの配分の提案は、自分が(  )円、お前が(   )円。
 いかがでしたか?。自分が10万円という人はいませんよね。相手が拒否するに決まっていますから。日本人の方は、ほとんどがこれだと思います。ハイ半分づつです。自分もそうです。まあ、欲張って自分が7万円とかしても、相手に拒否されたら終わりですからね。まあ、等分で拒否する人もいないでしょうから。

次にあなたがBになります。
 相手が、自分が(   )円、お前が(   )円といいます。その時あなたはどうするか?という質問です。
(1)自分が6万円あなたが4万円の時。→YES、NO どうですか? OKの方は次に
(2)自分が7万円あなたが3万円。→まだ我慢できる? OKの方は次です
(3)自分が8万円あなたが2万円・・・このくらいになると、拒否権発動が増えるのではないでしょうか。相手に8割取られるのはイヤです。えっ?まだOKですか。
(4)ではとどめの自分が9万円、相手が1万円と言って来たら?
  この条件だと、ほぼ全員が拒否権ではないでしょうか?
  肝心の、サイコパスの判定ですね。サイコの方はこれが徹底しているそうです。つまり、自分が99000円でお前が1000円だといわれても拒否しないそうです。

「サイコパスの方は、自分のことだけに興味があり他人のことは興味がないので、相手に行くお金の多寡には関心がない。」という説明がありました。
 この質問でわかるのは人の性格は様々だ。ということです。

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統合提案のTモバイルとスプリントは買いか?

米国株投資家の皆様こんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                    2017年5月12日(金)記

 今日の日経新聞の1面にでかでかと出ていましたが、SスプリントがTMUS、Tモバイルに統合提案するそうです。通信業界は、配当も高くて魅力的ですが、実はソフトバンクの動きが決着がつかないので、今まで買いませんでした。日本にいる私たちは、ソフトバンクのすごさを知っていますからね。(野球のことではありません)
 以前からこのカップルについては、統合が期待され、破談になってきたいきさつがあります。さて、今回はどうでしょう。私としては、こんな効果的な統合もそうはなのではないかと考えています。それは、統合予定の2社だけでなく、上位のVZやTにとってもです。
 まずニュースになっていたことを整理します。
1 加入者数で1位VZ1.4574万人2位ATT1.3486万人3位Tモバイル7146万人4位S5856万人、3位+4位=1.3002万人。加入者数だけを見れば、上位2社に並びます。
2 Tモバイルの親会社のドイツテレコムは収入源なので手放したくない。
3 現金を払うか、株式交換になるか、また、筆頭株主で我慢するか、過半数を握るかは、ドイツテレコムの意向を汲んで決める。
4 このニュースで、Tモバイルは3.3%、Sスプリントは株価が2.7%上昇した。(昨日は下がっています。)
 まあどう見ても、Sスプリントの有利な点は一つもありません。逆の統合提案ならアリかなという感じです。Tモバイルの立場が強いのは当然です。
 個人的には、ドイツテレコムは、権利は手放さないと思います。つまり、現金を得て売ってしまうことはないということです。統合会社の株も持ち、+アルファでしょう。

 ここで買いを検討するのはあまりにもベタですが、統合の可能性は高いと見ました。そして、たとえ統合が不調に終わってもいいような買い方があるか検討しました。

<大まかな概要>
TMUS・・・65.81ドル(-0.29%)予想PE33.3 時価総額547億ドル 従業員5万人
S・・・7.87ドル(-0.13%)予想PE-(赤字なので)時価総額314億ドル従業員3万人
VZ・・・46.02ドル(-0.77ドル)予想PE12.61予想配当4.98%時価総額1877億ドル従業員16万人
VZは2社からみるとよだれが出るような数字です。予想PEが13弱と、市場は弱気に見ています。
4/20発表の1Q決算は売上がー7.3%純利益がー20%と悪かったです。株価も発表以来下げています。
 
<業績>詳しすぎてもわからなくなるので、必要最小限にしています。単位億ドル

年度 売上       純利益      
  TMUS S T&S VZ TMUS S T&S VZ
14 296 355 651 1271 2.5 -6 -3.5 96.3
15 321 345 666 1316 7.3 -33.5 -26.2 178.8
16 372 322 694 1260 14.6 -20 -5.4 131.2
17 406 328 734 1253 15.4 -6.1 9.3 157.6

1 契約者数に対して、TMUSとSは売り上げがVZの半分くらい。(安売りの激しさがうかがえる) 2017年は予想。四季報より

2 営業利益、純利益はさらに悲惨。しかし、年ごとに両者ともに改善している。
<現在の米通信界について>
 日本とよく似た構図にあると考えます。日本ではドコモが圧倒的でした。そこに民間らしさを武器にしてAUがシェアを広げました。ボーダフォンが持て余したのをソフトバンクが高値で買って意表の奇手を繰り出しシェアを獲得。ソフトバンクも現在は特に安売りもしていないし、しっかり稼いでいます。(安売りはYモバイルでやっている)。つまり日本では3社ともに儲かっています。
 一方米国は、ATTとVZが2強で争い、他の2社は問題外という位置でした。でもTモバイルは、「風雲児として、2年縛りをやめ、乗り換え急増でシェアを増やした」とあります。なんかソフトバンクっぽいですね。この2社は、いろんな意味で似ている感じがします。現在について言えば、Tモバイルが先に成果が上がって利益を出している状態だと思います。Sもそのうちに黒字化するでしょう。

 誰が考えても、2社統合が一番手っ取り早い!
 ここは素人が考えても2社統合に勝るものはないと思われます。経費削減と言っても、単独では限界があるからです。さらに次世代に備えての膨大な投資も必要です。価格競争をしながら、それらの経費をすべて吸収して、さらに利益を上げるのは至難の業です。広告費もばかにならないでしょう。統合すれば、ほとんどが解決するように見えます。

<統合への障害は>
1 ドイツテレコムがそんなに望んでいないこと。
 VZやATTに比べると微々たるものですが、一応黒字ですし、右肩上がりに伸びています。ドイツテレコムは余裕があります。不利な交渉をする必然性は全くないです。
2 したがって、歩み寄るのは一方的に立場が弱いソフトバンクです。どこまで歩み寄るか。しかし、アーム買収なので実績のある孫さんですから、「思い切るでしょう」具体的には、ドイツテレコムの要望を丸呑みすることです。これならまとまります。
3 前回の買収で障害になった政権からの「待った」は今回は心配ないでしょう。トランプとは、よく言えば「強い信頼関係」、ありていにいえば「談合仲間」です。トランプの「雇用創出」も一番に名乗り出ました。(掛川城を家康に献じた山内一豊のようです。かれはこのパフォーマンスで土佐一国をもらいました)

 買うとすればどちらを買うのがいいのでしょうか?
チャートを見てみます。今回はTMUSとSだけです。まず、TMUSの5年チャート

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 問題なさそうです。次に6か月です。

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 安定しています。次にSの5年です。

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 こちらは苦労がしのばれます。でも現在はのぼり調子です。次に6か月です。

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 決算発表で下げています。まあ赤字の会社ですから、このくらいだと安定と言えるのではないでしょうか。

<まとめと買いの方針> 今回の判断は微妙なので各自でお願いします。
1 両社の経営統合は理想的な組み合わせと考えられる。
2 両社にメリットがあるが、ドイツテレコムには、統合の必然性がなく余裕もあるので、贅沢を言うかもしれない。ソフトバンクがどこまで魅力的な提案ができるかにかかっている。どんな屈辱的な統合でもメリットが大きいと考える。
3 個人的には、孫さんのスーパーパワーで何とかまとめるのではないかと予想する。
4 統合の実現性が高いと見れば、どちらを買っても利益が増えるのでメリットがある。どちらを買うかは好みの問題だと思う。値動きの大きいのはSで安定はTMUSか。
5 昨日値下がりしているのは、市場はこの統合の可能性は低いと見ているようだ。私は実現の可能性は50%くらいと見ている。
6 たとえ統合できなくても大きな損失はない。
7 もし統合すれば、現在安売りにさらされて収益が悪化しているVZにも有益と考える
  結論→TMUSの買いを検討する。今日の価格次第。(黄金銘柄には入っていませんが、番外編です)

以上です。みなさまのよい投資を!
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米国株の意外なメリット。日ごろの悩みから解放される。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです 。
                     2017年5月11日(木)記
 2017年に入って上がったダウ銘柄の1位は(     )で32%↑2位は(     )で19%↑だそうです。がんばってクイズ形式にしました。私は1位はわかりましたが、2位はうかつにもターゲットなのにわかりませんでした。ハイ、1位はAAPLアップルで2位はBAボーイングだそうです。ダウ以外では昨日半導体のNVDAが18%と爆上げしていました。利益が5.7億ドルと2.6倍になったそうです。ハイテクの勢いを感じます。NVDAエヌビディア121.29ドル予想PE37配当0.46%(SBI証券)下は2年チャート。

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 時価総額721億ドルです。2016年秋号の四季報で特集していた銘柄です。

 さて、今日はちょっと嗜好を代えて、米国株の意外なメリットです。

 リタイアした私がいうのはおこがましいのですが、私たちはストレスに囲まれて暮らしています。その中でも仕事でのストレスは大変な重圧です。私たちは、たいてい強大なライバルと争っています。やっかいなことに、相手の方が強いことが多いものです。(イヤそんなことはない、うちは業界を支配している。なんて方は恵まれすぎていますよ。)
 でもそのことを、仕事がうまくいかない理由にはできません。とにかくストレスがたまる一方です。また、世の中は、「理不尽」「不公平」「不合理」で満ちています。また、いまだ終身雇用の多い日本では、入り口の違いで大きな違いになります。苦労と成果は決して比例しないように感じられます。楽でいい目をみているヤツの話ばかりが耳につきます。 

 テレビをみれば「自分は面白くもないのに先輩のヨイショばかりして」番組に出ているお笑い芸人たちが鼻につきます。そんなこんなでスポーツしか見るものがなくなってしまいます。

 ところが、さらにストレスがたまるはずの投資の分野で、「米国株」は別の面を見せてくれます。スケールが違うからです。
 日本でトヨタと言えば、雲の上のような存在ですが、米国のダウ銘柄では普通の規模です。利益率も特に優れているわけではないです。
 大きい企業の株を持ってるからと言って自分がえらくなるわけではありませんが、時価総額が2千億ドルの企業にも5千億ドルの企業にもそれなりの悩みもあり、それぞれ強力なライバルもいて、激しく争っていることを知るのは大きなプラスです。株主として見れば親近感も違います。アップルでもグーグルでもゴールドマンでも必死です。赤字でも配当を出す企業さえあります。1兆円単位で自社株買いもします。何百億ドル単位の会社の合併や統合も多いです。いとも簡単に事業を売買します。ダイナミズムを感じます。
 それらの日本の企業文化にはないことに株主として触れることは、新鮮味があります。人間ですから、知識として知るのと、利害関係者として関わるのでは脳の働きからして違ってきます。

 米国株を勉強しだしてから、日経新聞を読むと、興味のない記事が増えます。〇〇会社の利益が10億円増えたとか減ったとか、関係のある会社ならともかく、話題としては、「ちっちぇえ話だなあ」と思ってしまいます。別に上から目線になるわけではないですが、大きなトレンドの話ではないなあと感じるのです。

 遠くへ旅すると脳が活性化するそうです。
 用もないのに新幹線で移動しながら会議をするという会社もあるそうです。日常から遠いところにいくと脳も良く働くのでしょう。資本主義に生きている私たちにとって、その中心地の勉強をするのはプラスも大きいですよね。米国に住むのは「ちょっと・・・」と思いますが、遠くから投資をするのは何の問題もありません。

 今日は市場がちょっと動きづらいので、私が感じた「米国株」のメリットで「米国株」の宣伝をしました。 
 みなさまのより投資を!

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セルインMAYで売られやすい株。当分がまんのしどころか。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                   2017月10日(水)記

 さて、NYはS&Pでー0.11%と小動きでした。ダウ銘柄30で見ると上げが11銘柄下げが19銘柄でした。しかし、私の黄金の14銘柄では上昇はBAの0.48%のみです。残りの13銘柄は全部小幅に下げています。バフェット太郎氏の10銘柄を見てみると、上げが2銘柄、下げが8銘柄です。もちろん1日の動きでどうのこうのとは言えませんが、最近ある傾向を感じます。
 米国株は史上最高値圏にあります。NASDAQは史上最高値を更新しています。全体として見ていれば、「おー米国株は相変わらず好調だな」と思ってしまいがちですが、丁寧に見ていくと、ある傾向に気が付きます。それは、「選別が始まっている」ということです。これは、デフェンシブ銘柄をお持ちの方はお気づきだと思います。今日はその傾向と対策を検討したいと思います。

セルインMAYで売られやすい株、売られにくい株。
 「セルインメイ」というのは米国株に参加している人ならみんなが知っているし、意識している言葉でしょう。5月は売られやすい傾向があるということです。
 さて、市場参加者が「売りたい」と感じたとき、保有株の中でどのような株が売られやすいか考えます。もちろん1番は「これから下げそうな株」です。利益が乗っていれば、「利益確定」でこれほど楽な作業もありません。一方、損切りの場合でも、他の銘柄との組合せで利益が出ていればやはり心理的には楽でしょう。

 売られやすいNO1はやはりIBM。IBMは詳しくないのご指摘ください。
 今、旬の「売られている株」といえば、このコーナーでも多くの方が言及されている、IBMでしょう。何しろ投資の神様のバフェット氏から見限られて、⅓を売られてしまったのですから。残りの⅔も風前の灯です。いつ売られるか投資家はひやひやしています。潜在的な売り圧力は相当なものです。私は下降トレンドが終われば買いを狙っていますのでチャートを見てみます。10年です。(SBI証券)

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 バフェット氏が投資を始めたのが2011年からだそうです。勢いよく上昇していますね。2013年からはさえません。3年下落して2016年から上昇に転じています。2016年は数字はさえないのに株価は上昇しています。今とそう状況は変わらないと思いますが120ドルから180ドルまで急上昇しています。理由はわかりません。
 詳しくないものが勝手なことを言いますが、買う候補でもあるのでお許しください。
 事実を整理してみます。まず、原因となったバフェット氏ですが、まだ⅔も保有していることもあり、政治家のようなソフトなコメントでした。①投資し始めたときとは状況が良くない②競争相手が強い。(つまり氏はこの競争には勝てる確率が高くないと見ているのでしょうか)まあ、ざっくり言えば、「魅力がない」といったのでしょう。影響力が世界最大の方ですから、言葉と行動は重かったし、私たちも軽視するわけにはいきません。
 一方経営者も努力はしています。株主に対しても、配当のほかにも自社株買いもしたそうです。2010年154億ドル、2011年150億ドル、2012年120億ドル、2013年139億ドル、2014年137億ドル、2015年46億ドル、2016年35億ドル、合計7年で781億ドル。この2年は減少していますがすごい株主還元です。(米国バリュー株投資のブログを参考にさせていただきました。ありがとうございます)
 そうすると上記のチャートには自社株買いの分がかさ上げされていることになります。さらに、日経新聞によるとバフェット氏が保有していることの安心感から、7%くらい割高だったという記事がありました。それらを加味するとこのチャートは相当割り引いて見る必要がありそうです。最近6か月のチャートでは

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 現在RSI15と考えられないほど売られています。バフェット砲のすさまじさがわかります。どこまで下げるかは予想がつきません。
指標は株価152.11ドル(-0.6%)PE12.94配当3.92%と買いやすい数字です。
 しかし、「安易に飛びつかない」ように戒めています。何故なら、価格を決めるのは私ではなくあくまで市場だからです。
追記 IBMについては下記のリョウスケ氏のブログに業界に詳しい方としての記事があります。私も参考にさせていただきました。

売られやすい2番手は、利が乗っている地味な株か?
有名な景気循環とセクターの図があります。

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 時計のように回ります。今は金利を上げていますから、10時くらいでしょうか。これも有名なサイクルですから市場参加者は多くが意識していることでしょう。そうすると、トレンドが去った、公共株、ヘルスケア、通信は売られやすいことになります。このサイクルの波を感じているわけです。ということはこれから、これらはさらに売られる可能性があります。トランプ以降いずれも上げてきていますからホルダーには利が乗っているでしょうしセルインメイにはうってつけです。
 ですから少し下げたからと言って「ラッキー!」と安易に飛びつかないように慎重に対処したいです。もともと私は売りはないので、買いを慎重にという意味です。つまり今10時として、次のサイクルが回ってくるまでは相当に期間がありますから急ぐことはないということです。でも今までの買いは十分に価値があったので後悔は全くありません。反対に、ハイテクや金融を買うつもりなら、早目がいいということになります。(サイクルを信じるなら)私は保険のMETの下値を待っています。
 工業もBAなんかは波が来ている感じですね。私は買いそびれています。この表を見れば、買うなら今でしょ、なのですが。GEはねらい目ですね。

 今日のまとめ
1 サイクル循環のせいで、これからは下げる保有株が増えるが動揺しないこと。
2 買い目標の銘柄が少し下げたからと喜んで飛びつかない。公共株、高配当株は金利の上昇で売られやすい。買うなら少しずつ買って保有を増やす。どんなに優良な銘柄でも売られる時は売られる。
3 ハイテクは買うなら今だがその予定はない。
4 金融株は、状況待ち。
5 工業株はこれから仕込み時か。GE、BA、IBM
と自分に言い聞かせました。

以上勝手でまとまりのない記事でしたがお読みくださりありがとうございます。私と同じようにデフェンシブ銘柄中心の方は、気分の良くない展開が続くかもしれませんが、長期保有を目指して一緒に保有を増やしましょう。
それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(13)ダウ30種と私の銘柄を選ぶまで。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。

                       2017年5月9日(火)記
 ドル円が113.2円です。このまま上に行くでしょうか?注目です。上に行けば下降トレンドは終わり、はね返されれば、下降トレンドに戻ります。あるいは108円~113円のボックスを当面は動くかもしれません。韓国の大統領選は材料にはならないでしょう。

 さて、昨日は日本株の経験者が米国株に臨むときに感じる違いを書きました。
 日本株の経験者の一般的な傾向は
(1)上下動の激しい日本市場でもまれているので、レベルが高い。また高くないと日本市場では通用しない。
(2)銘柄選びがポイントとなるので、情報や将来性を分析する力に優れている。
(3)下落も激しいし、そのまま下落ということもあるので、「一定の利益が上がれば売って確保しよう」といういわゆる利益確定の行動をしやすい。
(4)じっくりと保有して、資産を増やそうという方が主流ではない。
 と個人的には考えます。したがって米国市場に対しては(あなたが一攫千金を目指すタイプでなく、じっくり資産を増やそうとするタイプなら)
1 ゆったりと構えていれば大丈夫。
2 長期的には上昇していくので利益確定は必要ない。私は売らない投資を目指している。売らないで済む銘柄を選ぶ。日本株の急な変化に辟易していた方は、米国株の方が単純で合うと感じます。私がそうですから。
3 個別銘柄でも8銘柄ほどで十分分散投資ができる。
4 銘柄選定に当たっては、ダウ30種、やS&Pを基準にして選ぶ。
 日本株ではいかに知られていない銘柄を選ぶかがポイントですが米国株では、その業界の1位から選んでいけば大丈夫です。これもデータが出ています。
銘柄研究の前にまず有名なダウ指数から

 ダウは「肉食系軍団」だ。相当に攻めています。
 ニュースでおなじみのダウ平均株価については、みなさんご存知だと思います。しかし、有名なゆえに、その実体というかパワーについては、私はなめていました。
<ダウ工業株30種>いろいろなところに説明があるのでここでは簡単に。私がわからなかった点を重点的に。
(1)30種というのは30社という意味です。
(2)工業株とありますが、金融などもあり、単に米国株市場を代表するという意味です。ただ工業株が多い気がします。また市場もNYSEとNASDAQの混成です。ダウ指数にはほかに「公共株」と「輸送株」がありますがこちらは知られていません。
(3)算出方法は、単に株価の足し算です。時価総額は関係ありません。ですから、240ドルのGSゴールドマンサックスは30ドルのGEの8倍の影響力があります。株価が高い銘柄群が指数を左右します。
(4)入れ替えがあります。ですから、現在のトップ30を選んでいます。日経平均は225社ですから、破壊力が違います。
 個人的な感想では、ダウを超えるパフォーマンスを出すのは容易ではないです。

使い方や利点としては
(1)基準になる。銘柄を決める時、その業界に全く不案内な時にはダウから選べば問題ない。株価などはCNNMONEY でどうぞ。また配当については Divident Com でどうぞ。
分野ごとに分けると
<IT>AAPLアップル、CSCOシスコシステムズ、MSFTマイクロソフト、IBM、
<石油>XOMエクソンモービル、CVXシェブロン
<金融>AXPアメリカンエクスプレス、JPM銀行、TRVトラベラーズ保険、UNHユナイテッドヘルス保険、Vビザ
<小売り>WMTウオールマート、HDホームデポ、NIKEナイキ
<通信>VZべライズン、
<工業・技術>UTXユナイテッドテクノロジーズ、INTCインテル、GE、DDデュポン、
       CATキャタピラー、BAボーイング、MMMスリーエム
<娯楽>DISウォルトディズニー、
<ヘルスケア、薬品>JNJジョンソン&ジョンソン、MRKメルク、PFEファイザー
<食品>KOコカ・コーラ、MCDマクドナルド、
<日用品>PGプロクター&ギャンブル
入っていないのはGOOGLアルファベット、FBフェイスブック、AMZNアマゾンです。そのうち入るでしょう。

(利用法)
1 ダウ銘柄から調べれば、その銘柄の位置がわかる。迷ったらダウ銘柄を選ぶ。
2 私が選ばないだろう銘柄が多く入っている。だから、ダウETFを買うことによって、選り好みをカバーできる。
3 歴史的にみて、パフォーマンスが良い。配当もよい。
4 配当を多く得たいとかの、特別なニーズがなければ、S&P指数とともにダウ指数のETFを買っておくのは有力です。銘柄も勝手に入れ替えてくれます。将来的には私も組み入れようと予定しています。(東証でも買えます)下は私のファンド一覧の記事です
 また、単純な足し算ですから、10株ずつ買っていってもインデックス投資はできます。これなら年間経費はゼロにできます。簡単にできることもダウ連動の投信が少ない理由かもしれません。

まずインデックス投資を利用できないか考える。
ようにしています。でも、インデックス投資で目的が達せられないときは、自分で選ぶしかありません。私の現在の目的は
(1)配当収入を月に10万円得る。
(2)投資額は必要最小限にしたい。
(3)元本も増える銘柄を選びたい。
というぜいたくなものです。単に高配当な銘柄を選べば(1)(2)はOKですが、(3)が心配です。これがそろった10銘柄ほどのETFがあれば最適ですがそれは不可能です。なぜなら、10銘柄くらいでしかも比率まで明らかになると、米国では1株から買えるので、だれも投信を買わずに市場で買って自分で運用するでしょうから。

 そこで苦心してつくったのが「黄金銘柄14種」です。
(私が勝手に名付けたものです)

2017 MAY 1st           保有
      前月株価 今月株価 現PER 予想PE 配当
1 MO タバコ 71.42 71.78 9.29 22.05 3.41 8
2 PM タバコ 112.9 110.84 25.24 22.78 3.78 8
3 KO 飲料 42.44 43.15 28.11 24 3.44 8
4 SO 電力 49.78 49.8 19.38 16.69 4.63 8
5 DUK 電力 82.01 82.5 26.38 17.93 4.13 8
6 JNJ 薬品 124.55 123.47 20.63 18.82 2.72 6
7 PFE 薬品 34.21 33.92 29.01 16.9 3.78 4
8 MET 保険 52.82 51.81 83.87 10.24 3.07 5
9 PRU 保険 106.68 107.03 10.84 10.36 2.8 5
10 XOM 石油 82.01 81.65 43.64 20.31 3.79 8
11 RDS.B 石油 55.83 54.12 23.66 14.08 6.95 8
12 IBM   174.14 160.29 14.03 13.55 3.74 8
13 GE 工業 29.8 28.99 33.1 19.59 3.3 8
14 BA 航空 176.86 184.83 22.98 17.84 3.1 8
  総計              
  平均 PE   17.94 配当 3.83 %  
月手取り10万円に必要な投資額       3916.5 万円
        現在の投資額   104464

注 PE:PER・・・株価÷1株利益
・性格がちゃらんぽらんなので、きちんと計算して買い進めているわけではありません。
・割高でないと思われるものをその都度買っています。まだ買っていない銘柄もあります。
・配当狙いですので相当にデフェンシブな構成です。でもこれでも元本は成長すると思います。元本の成長は配当が高い分ダウには及ばないでしょう。
・手取り配当額は、外国税が申告により戻ったものとして計算しています。

以上です。ここまでお読みくださりありがとうございます。今までの重複の内容も多くかったるかったかもしれません。
では皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(12)日本株の経験は役立つか?米国株は夢の楽園か?

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                   2017年5月8日(月)記

 連休明けで気持ちがスカッとしない方も多いことでしょう。今日河原でカキツバタが咲いていたのでカモとのツーショットをとりました。(古い携帯での撮影なので画像が鮮明でないです。お許しください。)

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 フランス大統領選は、中道のマクロン氏が極右のルペン氏を大差で破り勝ちました。EUの枠組みが維持されることになり、市場は歓迎しています。日経は350円高と大幅に上昇しています。ドル円も112.77円とリスクオンのムードです。ドル円に関してい言えば、113円を超えてくると、ドルの下落トレンドが転換する可能性があります。要注目です。でも、もう6月の米国の利上げは織り込んでいるようですし、9月の利上げもある程度は織り込んでいるかもしれません。

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 それ以上のドルの上昇要因と言えば、トランプ政権のドル還流の減税案10%や減税案でも進まないと他には見当たりません。ここを上に抜けられないと、下降トレンドは継続になります。

 さて、昨日までの「米国株超入門の記事」のなぞりです。
1 米国株には高配当株が多い。
2 高配当株は企業努力で投資家に報いている企業も多い。
3 売上高減少など、業績見通しが良くないために人気がなく、高配当になっている会社もある。
4 高配当だけに注目するとリスクを見落とすことになる。
5 高配当、低PER、高成長という都合のいい銘柄はない。
6 何かを我慢するしかない。何を我慢するかは個人による。
7 低配当、高PERでもVビザのように高成長で報いてくれる銘柄もある。
8 どんな理由で高配当になっているか、低PERになっているかを見抜くリテラシーをつけることが何より大切だ。楽で高リターンの投資には何かが隠れている。
9 個別株投資は、「投資リテラシーを養うのに最適だ」
(補足)日本株では100株とかの縛りがあって、例えばトヨタだと最低の投資単位が60万円くらいになります。しかし、米国株は1株から買えるので、ダウでは最高値のGSゴールドマンサックスでも2万円代で購入できます。但し、手数料は日本株に比べて割高です。

今日のテーマは「日本株からの移行は成功するか?」です。
 その前に、愛読している「バフェット太郎氏」の記事にありましたが、「日本では株式投資をしているとは周囲には言えない」という点です。同感です。
 第一みんな株式投資なんて上品なことばは使いません。「えっ、〇〇さんあんた、株なんかやっとるん?みかけによらんな」といわれます。株式は投資するものではなく、ギャンブルと同じく「ヤルもの」なのです。それで、「儲かる?」ときます。

 このような日本の投資事情の中では、株式投資に「ギャンブル」や「宝くじ」的要素が入るのは仕方ないと思います。投資雑誌や記事でも、〇〇万円から1億円達成!みたいな記事が目立ちます。私は、そういう要素を否定するつもりはありませんし、日本を劣った国や市場だとも思いません。むしろ日本が普通で欧米が「異常」なのです。

 以前、大企業の経営者の方が配当について、「従業員はがんばってくれとるから、儲かった時は、それは、十分に報いたいよ。だけど、いつ売るかわからんような株主に配当で出すのは惜しいけど、総会で突っ込まれるから出さないと仕方ない」という意味のことを言っておられました。彼らにとっては身近にいる社員は会社と一心同体で、株主はよそ者なのです。
 考えてみれば「当たり前」です。そうでない方が、異常です。だから、米国のように、従業員の首を切ってでも株主に報いるのは、「狂った行為」であり「ああはなりたくない」状態なのです。これはもう文化の違いというしかありません。日本がいつか、欧米のような企業風土になるかどうかはわかりません。しかし、期待しない方が賢明でしょう。
 そんな日本の市場に慣れた方が、米国株に接すると「わっ、こんな夢のような世界があったのか」となります。日本では余計モノ扱いの株主が尊重されるという夢の世界だからです。
 私たちが、ハワイとかバリとか、リゾートに行くとその快適さに昨日までの会社での暮らしがいやになります。ヨットとかサーフィンが好きな人ならば、「よし、ここに住むぞ。毎日サーフィンだ」となります。しかし、1週間も滞在すると夢のような場所も、影の部分が見えてきます。きれいな砂浜やプールやヤシの木も、低賃金で働く人たちによって支えられていることを知るからです。月日とともにありがたみは薄れます。
 米国株も「夢の楽園」ではないと思います。日本からの落差が大きいからそう感じるのです。日本との違いは、株主重視以外にもかなりあります。順番に挙げると

日本株にあって米国株にないもの
 優待目的の株式投資は日本だけ。株式を持っていると、安く買えたり、飛行機に乗れたり、おまけが素敵です。魅力あります。この目的のために株を保有している方は実に多いと思います。目に見える特典が、向こうからやってくるわけですから。これはもう理論を越えたものだと思います。米国株には残念ながらありません。
 投資ではありませんが、「ふるさと納税」というのもありますよね。税を納めてブランド肉がもらえる。素敵です。私は毎年、ピースわんこジャパン

の「犬の殺処分ゼロ」に寄付しています。皆さんもぜひ。(でもお金より、犬を引き取って飼ってほしいそうです。知り合いが行ってかわいい犬をもらって帰りました。ウチは今飼えないんです)
下げる前に利益を確定しようとする傾向。
 日本株では「利益確定」と「損切りルール」を推奨している記事が目立ちます。 達人と呼ばれる方には、自分なりのルールを決めて実行されている方が多いです。これは過去の経験からすれば仕方ないことだと思います。高値を更新し続けてきた米国株に対して、日本株はいまだにバブルの高値を抜けていません。個別株で見ても
下は日本を代表する金融銘柄8306三菱UFJファイナンシャル20年チャートですです。 

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下がる前に利益を確定した方が良かった場面が何回かあります。下は同じく米国を代表する、JPM銀行です。

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こちらは、利益確定をしなかった人の方が恩恵を受けています。もう一つメーカーで見てみます。日本代表はトヨタにします。

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やはり、タイミングを見て利益確定した方が得に思えるチャートをしています。
米国でトヨタに匹敵するメーカーは、難しいですがBAボーイングとします。

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 こちらは持ち続けるのが一番いいように見えます。米国株は持ち続けることに成功のコツがありそうです。実際の研究でも持ち続けた方がパフォーマンスがいいことがわかっています。

 こうしてみると日本株で成功するためのハードルは相当に高いようです。では日本株ではうまくいかなかった人、あるいは今まで株式式投資をしてこなかった方の場合はどうでしょう。

米国株で求められる能力は、日本株とは違うものも多い
 値動きが大きく、売買の能力が求められる日本株に対して、保持しておけば長期的に利益があがる米国株とでは求められる素質もまた異なります。
(1)ゆったりと構える。
 株式投資本来の目的は、株主になって長期間会社とともに歩むことです。その間株価は上下しますが、長期的に見れば、そして平均的に見れば投資家は投資に応じたリターンを得るようになっています。リターンは、配当や、株価自体が上昇することによって得られる資産価値の増加もあります。売買を繰り返すのは本来の主旨に合っていません。米国株はこの基本に忠実に経営者も投資家も動いているように見えます。
(2)売買はできるだけしない。(これは個人的な意見です)
 株価が低迷する時期もありますが、正しく銘柄選びをすれば、長期的には保有することにより利益が得られます。売買の得意な方はそれによって利益をあげるのもアリでしょうが、その方法がそう有利でないことはデータにより裏付けられています。そのような能力がない者にとってはなおさらです。ですから、売買はできるだけしないで長期の保有により利益の最大化を図るのが王道と考えます。
 最初の1回の買いは仕方ありません。投資が成り立たないからです。しかし、売らなければそれ以降の売買は必要ありません。保有に経費もかかりません。1株から買えますから、配当で同じ株を買い増すこともできます。(買う手数料は必要です)売らなければ、損も発生しません。

どうやって売らなくて済む銘柄を探すか?
 という問題があります。「その会社は将来絶対つぶれたりしないですか?」と言われそうです。そういう方にはぴったりの方法があります。
 ダウ連動ETFを買うのです。ダウ30種は入れ替えがあります。不振の会社は外されます。米国がなくならない限り大丈夫です。S&P500もあります。米国の上位500社の時価総額を加えた指数です。より実体に忠実です。その中のエリートを集めたS&P100というのもあります。米国の上位100社ともなれば、安全性は高いです。そのような、インデックス連動ETFとの比較を常にすることで、より自分に適した銘柄選びができます。

8社くらいで十分な分散投資ができる
 前述のシーゲル博士は「株式投資の未来」の中で、業界を代表するような8銘柄くらいに投資すれば、S&P500指数を上回る成績をあげられることを研究により明らかにしました。しかもその8銘柄は、将来伸びそうなIT銘柄などでなくて、ありふれた食品や日用品でOKだったのです。
 私の黄金の14銘柄 もこの説に基づいています。14つと少し多いです。しかし、セットにしている銘柄もあるので実際は9つです。セットいうのは、石油セットはXOMエクソンとRDS.Bシェルといった1位2位コンビで成り立っています。その時に有利な方を買っていって、最終的に1:1にしたいと計画しています。実際にはシーゲル教授のおっしゃるように、これは1つでいいのかもしれません。でも2つでも構わないでしょう。両方買っていく方が、自分の力が増すと考えたのです。全部で5セット+4銘柄で、14銘柄です。
 これらの銘柄の特色は、①目新しい業界でないこと②業界を代表する企業であること③成長した大企業であること。時価総額が10兆円以上であること。④高配当であること⑤デフェンシブ銘柄が多いこと。です。逆に大企業であるがゆえにこれから目覚ましい成長や株価の上昇はないでしょうし期待もしていません。高成長は目的ではないからです。目的は①海外資産の割合を増やすこと②(私の場合は)現金配当を得ること。③安定した成長を望むこと。です。

 銘柄選びについては、個人個人の目的が微妙に違うでしょうから一概に「これ」と決めるのは難しいと思います。もし私と同じ目的の方がいらっしゃたら、どうぞ私の銘柄も参考にして取り入れてください。(ただし現在の私の保有がこの割合になっているわけではありません。この表にない銘柄も保有しています。また、表にはあっても保有していない銘柄もあります。IBM、BA。この表はあくまで目安にしてください)

長くなりました。次回にします。
今日のまとめ
日本株の経験がなくてもあるいはうまくいかなかった方でも米国株は大丈夫です!
求められる能力が違うからです。

それでは皆様のよい投資を!

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「米国株超入門」原稿下書き(11)高配当銘柄のメリットとデメリット

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                         2017年5月7日(日)記

 ゴールデンウィークの最終日です。お天気はいいですね。いかがお過ごしですか?
連休明けを考えてとブルーになっている方も多いかも知れません。

 さて、前回のまとめは個別株の選定についてでした。
1 配当収入目的には高配当株を選ぶしかない。
2 高配当株には、問題がある場合が多い。
3 将来の伸びが期待できない業界や会社は一般的に高配当である。
4 食品、日用品、電力などのデフェンシブ銘柄は高配当であることが多い。
5 デフェンシブ銘柄も長期的には株価も上昇している。
6 問題があって株価が下落し、結果として高配当になっている銘柄もある。こういう銘柄には手を出さない方がいい。高配当銘柄を選ぶ場合は、よい高配当銘柄を選ぶリテラシーを養う必要がある。四季報の高配当の順番に買うと痛い目に合う。
7 会社がどのように稼ぎ、その中からどのくらいの割合で配当や株主還元をしているかを知る必要がある。
8 ワイドモートを持つ企業は独占性、寡占性が強く人気がある。割高だが確実で、長期では株価の伸びも大きい。配当は低い。特に高配当を望まなければ資産を増やせる優良銘柄だ。例Vビザ。

今日のテーマは「本当に高配当が必要ですか?」です。
株の雑誌などを立ち読みすると、米国株のコーナーでは、①ダイナミックに伸びるIT関連。アップルなど②誰でもが知っている会社 マクドナルドなど③高配当な銘柄
 が載っています。「高配当な銘柄」は本当に得なのでしょうか?

「高配当銘柄」は万人向きの投資対象か?
 私も参加しているにほんブログ村の「米国株ランキング」サイトでも、高配当株に投資している人は多くの割合を占めます。高成長会社への投資より多いと思います。私もその一人です。なぜ、高配当銘柄はそのように多くの人を引き付けるのでしょうか。

 一方、SBI証券の先週の売買代金ランキングを見てみるとETFを除くと
1位AMZNアマゾン2位GOOGLアルファベット3位AAPLアップル4位TSLAテスラモーター5位SPWRサンパワー6位SBUXスターバックス7位FBフェイスブック8位JCPJCペニーとなっています。急成長型の注目企業が多いです。このような企業は配当はないか、あっても1%もないことが多いです。稼いだ分は、さらなる成長のための投資に使うからです。株主にとってははした金をちびちびもらうよりは、業界を制覇して、株価が上がってくれた方がうれしいですから、配当が少ないことはなんら問題ありません。

 高配当銘柄と高成長銘柄とどちらが投資対象としてまさっているのでしょうか?
 これを計算するのは実は簡単ではありません。このテーマについて研究した方は多いですが、もちろん米国の方が多いです。そして米国でも日本でも配当への課税は時代により変化します。日本と米国でも違います。米国では一般に使われる分離課税でも収入の段階に分かれているようです。日本株はほぼ20%です。

 米国株の税金関係は
 日本人で米国株を保有している場合の売買益や配当への課税について。
 ご心配な方も多いでしょう。めんどうですが、どうぞご辛抱を。
 まず特定口座が有利で簡単です。税金は証券会社で計算してくれます。
(1)ドルではなく円に直しての計算です。為替レートは計算書に書いてあります。実際のレートとは違うこともあります。
(2)米国株の場合、まず米国での現地課税を10%源泉徴収されます。
(3)さらに日本での課税を20%(正確には20.315%)国税15.315%+地方税5%を徴収されます。
(4)合計で30.315%です。二重課税になっているので、確定申告すれば、外国課税の10%は戻ってくる可能性がありますが、戻らないケースもあるようです。自分の場合のケースについては税務署等で聞くしかありません。(外国税を戻してもらわないつもりなら、申告の必要はない)
(5)NISAでの税金
 NISAでの売買益や配当については、国内部分は税金はかかりませんが、外国税はかかります。また、この部分は確定申告しても返してもらえません。(二重になっていないので)
(6)外国税がかからない銘柄もある。
 英国の会社は外国税がかかりません。私も保有しているシェルやユニリーバです。ところがここで一つ注意が要ります。シェルの株はNYで買えるのですが、2種類あるのです。RDS.Bが英国、RDS.Aは蘭国系です。BはブリティッシュのBと覚えましょう。
同じくユニリーバは、ULが英国系、UNが蘭国系です。LはロンドンのL、NはネーデルランドのNと覚えましょう。
 この銘柄の場合は外国税がかかりませんから、取り戻すも何もありません。シンプルです。さらにNISAについても、全くの無税になります。だから私は、NISAでは、シェルを買うようにしています。配当も7%近いですし。

税金面では高配当銘柄は不利。
配当の20~30%が流出しますから、日本の税制面からすると不利になります。

配当狙いの投資は必要最小限に抑える。
したがって、現金配当を得るための投資は最小限にする方が流出が少ないといえます。高配当にだけつられるわけにはいきません。

高配当銘柄ゆえのリスク
高配当銘柄には①企業努力で配当性向を高めて高配当を出している
②「人気がない」から株価が安く高配当になっている。
銘柄があるというのは前述しました。両者を区別するには配当性向等で見極めていくしかありません。でも、見極めが難しい銘柄もあります。「人気がない」というのは「株価は低迷するリスクがある」ということです。
 他の株がぐんぐん上昇しているのに自分の保有株だけが下がっていくのをみるのはつらいものです。不人気株を買うというのは、したがって相当な覚悟を要します。「みんなが買ってるから大丈夫」というわけにはいかないと思います。

 パフォーマンスとしての高配当株
ジェレミーシーゲル博士は、過去の米国の株を2003年まで研究して高配当株について、明確な検証をしました。「株式投資の未来」という本に詳しく乗っています。要点は
(1)地味な高配当株は、人気がないがゆえに安く買える。配当を再投資することにより、S&P500よりも高パフォーマンスであった。
(2)成長が期待される株は、その期待ゆえに株価が高く、ハズレも多いために、結果としては、パフォーマンスが良くなかった。シーゲル教授はこのことを「成長のワナ」と著しました。
 高配当株がS&Pを上回る成績であったことは、科学的に検証されているようです。でも先ほどの、税金のことがありますので、過剰な期待は禁物でしょう。
 私は税金面を考慮してもS&Pより劣ることはないと理解しています。

とりあえず高配当株についてのメリット・デメリットをまとめます。
<デメリット>
1 配当の税金分が流出する。
2 高配当株には問題があって株価が低迷して高配当になっている会社もある。
3 株価の伸びが高配当な分だけ高成長株に負ける場合がある。株価が上がらない分精神的なストレスになる。
<メリット>
1 配当が受け取れる。現金収入が得られる。
2 配当を再投資することで、S&P500に負けないパフォーマンスがあるという研究がある。
3 実際に銘柄を研究することで、リテラシーが高まる。
 わたしはこれが一番大きいメリットだと思います。インデックス型の投資信託では、中身が漠然としています。インデックスを研究することもないですから、つい「ほったらかしになります」。個別銘柄を研究することによって、いろんなことを学びかつ実践できます。これからの将来を考えると、リテラシーを高めるのは何にもまして重要です。だからたとえパフォーマンスが同じでも、インデックスに負けないくらいなら上出来だと思います。

ということで今日のまとめです。
1 高配当銘柄はメリット・デメリット双方有る。したがって、高配当株一辺倒というのはリスクがある。
2 現金配当目的の投資は必要最小限でいい。
3 インデックス投資と組み合わせるといい組合わせができる。目安としては、半分をインデックス投資で、残りを個別株がバランスがいいと思います。インデックス投資はシーゲル博士もバフェット氏も推奨しています。
4 個別株投資の最大の長所は、研究することにより、リテラシーが高まることだと思う。
 筆者は、月に10万円の配当収入を得るために、4000万円弱の高配当銘柄投資を目標にしています。

いつも以上にまとまらない記事ですが、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。
それでは皆様のよい投資を!

お詫びと訂正 「さつき」様からご指摘をいただきました。ありがとうございました。私は死亡すると「強制売却」と以前書きましたが、株式のままの相続も可能だとのことです。私の間違いでした。申訳ありませんでした。国税庁のページを調べますと
①死亡日の終値②その月の終値の平均③前月の終値の平均④前々月の終値の平均のいずれか低い価格を使えると書いてあります。為替レートをどうすればいいのかよくわかりませんが、いずれにしても売らなくても大丈夫みたいです。

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「米国株超入門」原稿下書き(10)米国株、個別株を選ぶ。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。
                    2017年5月6日記

原稿下書きです。例によって、回りくどい説明もあります。ご容赦ください。

 前回までのまとめ。
1 リタイア後に年金で足りるなら現金収入はなくして資産拡大に努めればよい。
2 海外資産の割合を高め、なおかつ効率がいいのは、分配金無しのインデックス投信だ。
3 リタイア後に現金収入が必要な場合その収入は必要最小限にすべきだ。
4 元本が減っても、あるいは増えなくても構わないなら、海外リート型の毎月分配型では、高い配当がある。手っ取り早く収入が得たい方にはアリ。意外に減らないものもある。
5 元本も増やしながら、配当も得るのは大変だ。インデックスETFを使うと、月10万円の手取りに必要な金額は8000万円ほどで、毎月50万円の投資で13年ほどかかる。早い時期からなら可能。リタイアしてからは現実的ではない。(本人が死ぬと株は強制売却になる。)
6 より少ない金額で配当により現金収入を得るには、個別株を選択する方法がある。

 ということで、今日のテーマは、「米国株、個別銘柄の選択」です。
 米国株四季報を見てみると、(この本はとても役に立ちます。必携です)特集3、米国の配当株トップ100「魅力的な不人気」銘柄はこれだ。として載っています。
 また、巻末近くのの514ページには連続増配年数トップ50というのも載っています。また、「配当貴族」というサイトもあります。ETFではVYM「バンガード米国高配当株式ETF」経費率0.08%、利回り2.8%というのもあります。たくさんありすぎてどうしていいか迷います。

 高配当株とはどんな銘柄か。
「高配当銘柄」とひとくくりにしていますが、果たして中身も同じなのでしょうか?
 何を基準に買えばいいのでしょうか?リスクはないのでしょうか?

1 成長しないと思われている分野の企業

 例を見てみます。私も保有している、KO(コカ・コーラ)です。初めのアルファベットは、ティッカーといいます。とても便利なものです。東証は数字ですよね。でも7203てどこの会社かわかりますか?えっ?わかる。参りました。はいトヨタです。でもほとんどの方はわからないと思います。でも米国株では、わかるんですよ。みんな天才?いやそうではなくて、わかりやすくつけてあるからです。ダウ銘柄だと、アップルがAAPL、ちょっとつづりと違うけど、ゴールドマンサックスがGS、ジョンソン&ジョンソンがJNJでせす。コカ・コーラもちょっとつづりと違いますよね。
 データを見てみます。株価43.69ドル、予想PER24.75予想配当3.39%とあります。
 2016年でみると、会社のかせぎが1株当たり1.49ドル、配当を1株につき1.4ドル出しています。かせぎの実に94%を配当に出しています。この割合を配当性向といいます。高いほど配当で出す割合が大きいということになります。コカ・コーラの場合儲けはほとんど株主に還元していますね。もう限界という感じですが、さらに自社株買いも実施しています。自社株買いも株主還元の一つです。配当と同じととらえていいです。コカ・コーラだけでなく株主に手厚い会社は多いですし、一般的です。

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 上はコカ・コーラの10年チャートです。これだけ株主に配当を出しながらも、株価は上昇を続けています。リーマン後からは約2倍になっています。このような株を保有していれば、配当をもらいながら元本も増やすことができます。 
「よーし、じゃあコカ・コーラをさっそく買うぞ!」
 ちょっと待ってください。もちろんコカ・コーラは私も保有していますが、問題もあります。もう少しくわしくレポートを読んでいくと、「世界的な甘味離れにより、またダイエットブームにより炭酸飲料離れが深刻。他の飲料の開拓を急ぐが補い切れていない。売上は減少中。」とあります。「ありゃ、それはヤバいじゃないか」となります。もちろん経営陣は、プランを実行中です。12万人いる社員を⅓に減らし、他の経費も減らしに減らして、売り上げは減少するけど、逆に利益は増やすといっています。この計画に賛同して株価は上昇中です。
 つまり、どんなにいいと思える会社でも問題は必ずあるし、最終的に保有を判断するのは自分しかいないということです。

 高配当な会社群には、このような、将来の売り上げが伸びないだろうとおもわれるグループがあります。タバコ銘柄はその典型です。世界的に喫煙率は下がっていて、出荷本数は減少を続けています。しかし経営努力で、利益を上げ続けています。代表的なタバコ銘柄で私も保有している、MOアルトリアグループを見てみます。マルボロで有名です。PMフィリップモリスとは、もとは同じ会社で2008年に分かれました。MOは米国内を担当しています。

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 タバコ会社が「やばい」と言われたのは1990年代からです。この会社も逆風を受け続けました。しかし株価はリーマン後から実に5倍になっています。私はシニアなのでそこまでの成長を目指してはいませんが、元本が成長するのは、嬉しいです。
  電力などの公益企業、食品、日用品(P&Gなど)、ヘルスケア(J&Jなど)をまとめてデフェンシブ銘柄といいます。このような企業群は、「安定した成長を望む」自分のようなシニアには適していると思います。高配当な企業も多いです。

デフェンシブ銘柄の弱点は
1 成長性が乏しい。
2 株価の大幅な上昇は見込めない。 
3 業績がさえない会社も多い。
4 全体が勢いよく上昇しているときに置いて行かれることもある。
5 他の株と同じように、下落もある。

 リタイア後の安定した海外資産形成の目的には、デフェンシブ銘柄は適していると思います。

株価が下落して高配当になっている銘柄もある。
 見通しが悲観的な企業の株価は下落します。そのような企業では高配当になります。
 もし、株価が下落するのを見るのがいやならそういう銘柄は避ける必要があります。高配当や、低PERを基準にして選ぶとそういう銘柄に当たる確率は高くなります。

株価が高い企業には理由がある。
Vビザという会社があります。私も使っているカードの会社です。
株価92.09ドル予想PER31.3配当0.73%1株利益2.531株配当0.585(2016年実績)
配当性向23.1%。ケチです。上記のコカ・コーラやタバコと比べるとなんとケチなんでしょう。かせぎのうちのたった23%しか配当していません。チャートを見てみると

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 すさまじい上昇をしています。これなら配当は少なくても株主は大いに報われます。資産が増えるからです。PERは31.3とむしろ割高です。株価は高いといえます。
 中学の社会で習った寡占企業にあたります。寡占企業は数社でシェアのほとんどを占める会社です。カード会社では、1位がビザ、2位がマスターカードです。他にはAXPアメリカンエクスプレスがあります。携帯電話も数社で独占していますが、違いは携帯電話は、たいていの人が1社と契約しているのに対して、クレジットカードは、マスターカードを持っている人でもビザカードも持っていることです。このような寡占化が進んだ業界に新しい会社が乗り込むのは難しいです。参入障壁といいます。日本語では壁ですが、英語では堀、moatといいます。高い参入障壁はWide Moatになります。広い堀ですね。これは広ければ広いほど有利です。検索するとたくさんの企業が出てきますが、ビザもこの強力なワイドモートをもつ企業です。このような企業は人気があり多くの人が持ちたいと思うので株価は常に「割高」で推移します。PERが15になるまで待とう。と思っているといつまでたっても買えません。もし、しっかり資産を増やしたいと思ったら、成長性が高く、したがってPERも高い企業も対象に入ります。

 低PERで高配当で株価高成長という都合のいい銘柄は存在しない
 と思っています。何かを得ようと思ったら何かを犠牲にしなければなりません。そして、何を犠牲にするかは、自分で考え、自分で判断するよりありません。

時間がないのでここまでにします。
くどい記事をお付き合いくださいましてありがとうございます。
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IBMの急落について学ぶ。GEを買い増ししたい。

米国株投資家の皆さまこんにちは。米国株永久投資を目指すチンギスハンです。 

                           2017年5月6日記

 雇用統計が21万人増ということで、米株は上昇しています。ダウは21000ドルを回復しナスダックは最高値を更新しています。バフェット氏がIBMの持ち株の⅓をすでに180ドル以上で売却したということで、IBMは155ドル(-2.51%)と急落しています。IBMについては私の黄金銘柄の一つです。まだ保有できていませんが、買い時を狙っている銘柄です。3月からずるずる下落して底値が確認できないために買えませんでした。もちろん、私はバフェット氏が売ったことは知りませんでした。

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 IBMのチャートです。180ドル超ということは本当に最高値を大量に売り抜けたことになります。さすが「投資の神様」の称号は健在です。チャートをみると1Qの決算時には30を切り売られすぎを示しています。現在はRSIが16.75と見たこともない水準にまで売られています。
 IBMについては急騰した理由もよくわからなかったです。数字的に良くもなかったですから。2月末の高値時については、出来高の増加がなくかなり珍しい形をしています。バークシャーは冷やしすぎることなく最高の形で最高値を売ったことになります。
私は、今チャートを見てそう思っているのです。その時点で気づいたわけではありません。
 でも、私も工業系3社を買うと決めたので(他はBAとGE。)、しかし買う時期については、底値が確認できないうちは買いませんでした。今思えば、その作業をしなければ、170ドル付近で3月末に買っていたことでしょう。(それでも長期的には問題ないと思いますが)「バフェット太郎氏」「たばぞう氏」が最新のブログに書いておられましたが、やはり自分で勉強して自分で判断するしか方法はないと改めて感じさせられました。

 しかし、私はまだIBMはあきらめたわけではありません。この長期の下降トレンドが終われば、買うつもりです。今のところは何ドルまで下落するかはわかりませんが。現在の指標は株価155.05ドル(-2.51%)予想PE13.45予想配当3.77%です。SBI証券
 目安としては予想配当4%くらいでしょうか。年間配当が6ドルですから、150ドルになります。(SBI証券)四季報の予想は予想配当が5.6ドルになっています。その場合は140ドルということになります。どちらにしても急に決算の数字が好転するとも思えませんから気長に待つことにします。

 以前から買いを狙っていた、タバコのMOアルトリアを70.63ドルで買い増ししました。1Qの好決算にもかかわらず株価は低迷しています。反対にいまいちの決算だったPMは上昇しています。理由は私にはわかりません。とにかく、「買いやすい方を買う」「理解できるものを買う」という方針です。PMの買い増しはできていません。
 今後の買いの狙いは、GEです。29ドルをいったんは割りましたが、また戻しています。指標は29.22ドル(+0.06%)予想PE18.90予想配当3.29%(SBI証券)
 チャート上ではまだ下がる可能性はあります。

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 2016年2月のサウジショックの時の安値が27ドル台ですから、下げても今後の下値は限られると見ています。長期移動平均線の下にありますし。これだけ全体が高い中です。地味な銘柄ですが割高でなければいいかなと思っています。

 今日は例の原稿下書きを書く予定でしたが、長くなりますので、別の記事にします。
それでは皆様のよい投資を!

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